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大人の妄想小噺 『TOP GUN』

今日はいつもの様にルーチンを済ませ
お茶を飲みながら新聞を眺める
本日注目の見出しは
『アカデミー賞映画』
ふむふむ・・・映画は吾輩の趣味の一つだ
この歳まで数々の映画を見てきた
ミステリー ホラー アクション 恋愛などなど・・・
本日は吾輩が友人から聞いたおすすめを紹介しよう

先日 友人はTOPGUNを鑑賞
一言楽しかった様だ
オープニングから驚きの連続
コスチュームはアメリカらしくワイルド
スタッフは実地訓練をしていたようで
操縦テクニックは抜群に上手い

本当にGが掛かっていて表情がリアル
実際昇天した人もいたらしい
多分4-5くらいの負荷だと思う

猛スピードで走り抜け
天高く飛び立つ
大音量が一面に響き渡る

そんなスリルと迫力に大興奮

血が騒ぎ心臓はバクバクと鼓動する
もう限界なのか?

海めんに広がる高揚感
もう操縦不能、、、
6Gは掛かっているのではないか?
彼女の右手はマッハで上下する

ダメだ〜

トムのトップガンは発射してしまった、、、コックピットに入る前に、、、

この開放感と脱力感

「2万ドルお願いします」
彼女は右手を出す

「最高だったよ 君の名は」
「マルゲリータ」と彼女は恥ずかしそうに答える
先程の凛とした表情はどこへいったのか?
未だ幼さの残る童顔

トムは札束を渡し
大満足の笑顔

流石に還暦
連射は無理な様だ

トムはカワサキバイクに乗り換え一度も振り返らず
「楽園TOPGUN」の看板を背に走り去る

エンディン曲が流れエンドロールが

その時彼は既に昇天していた・・・

彼は満面の笑顔で会場を後にしたそうだ



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