今日もいつもの様にルーチンを済ませ
お茶を飲みながら新聞を眺める
本日注目の見出しは
『会社員でよかったこと』
ふむふむ・・・

吾輩は暇で元気な永遠の９０歳
いつも時間を持て余しているじじいである
吾輩にも会社員の時代があった

会社員を通して様々な経験や成長をしてきた
嫌なこともあれば良かったことも多々あった
その例をいくつか紹介しよう

万歳三唱
吾輩の就職が決まり東京へと旅立つ日
駅のホームで両親兄弟　親戚　友人　近所の方に見送られ
『バンザ〜イ　バンザ〜イ』の大合唱
少し恥ずかしかったが気分は良かった
あんなにたくさんの人に祝福されると
これから社会人になるのにもう社長になった気分だ

あの経験はしていて良かった
あの時有頂天になっていたら社会に入って
人を見下し偉そうな態度をとる代議士みたいになるところだった

給料＋ボーナス
会社員にとって楽しみなのは給料とボーナス
吾輩の時代は高度成長からバブルの時代なので
現在の会社員よりは良かった
新卒でボーナスは百万
社員旅行は海外
あんな経験は二度とできない
しかし一番良かったのは
『給料袋』
あの当時　分厚い給料袋を妻に手渡す際
『今日もお疲れ様』
妻の一言が今日の疲れを全て吹き飛ばした
数年後デジタル時代の流れに逆らえず消滅・・・
『また物価が上がったわ・・・年金だけでは大変』
年金通帳を見ながらぼやく妻
たとえ１０万　２０万でも袋の方がありがたみがあった

最後はパワハラなどのモラル
最近よく〇〇ハラなどのニュースをよく見かける
当時は良かったが今ではアウト
吾輩も上司からの理不尽な説教
飲み会での無理難題など色々あった
個人的には精神的に強くなったり場の空気を読む力が備わったが
全員がよかったというわけではない
この様な時代を経験したからこそ
現代のモラルにチャレンジできる権利が持てたのだ
『モラル版サスケ』
アップデートしてチャレンジに成功するじじい
アップデート出来ずチャレンジ失敗して退場させられるじじい
出来れば前者でありたい

世の中の常識
その中心は会社員や国民だと思う
そこからずれていくのはそれ以外の人々
だからこそ吾輩は会社員を経験してよかったと思う

臼井ひげ蔵　９０歳
まだまだ成長の余地がある様だ
じじいのチャレンジは続く・・・

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この世に幽霊はいるのだろうか・・・