情報技術課#4: 「Need to knowの原則」<ー MICEに引っかかり情報漏洩した時を予測した対策 / 通信の話は後半です

今回は「Need to knowの原則」について説明をします。

個人的な見解では、どうしても 軍事機密・社外秘が漏れてしまうことがあります。 組織が大きいとどうしても身内にMICE(情報技術課#3: 「情報漏洩のMICE: スパイが相手を寝返らせる4つの理由」を参照)に引っ掛かつてしまうう輩が出てきても防ぎようがありません。

_*_*_: 情報技術課#3: 「情報漏洩のMICE: スパイが相手を寝返らせる4つの理由」

それを少しでも食い止めるには「Need to knowの原則」が必要になってきます。

「Need to knowの原則」: 単純に、知る必要がある者だけ知る体制。 例えば、末端の兵士が上官が得られるような内容を知る必要が無い、という事です。

別の言い方で言えば「セル化」でもいいかもしれません。

例えば、皆さん中学校でもすでに顕微鏡下なにかで細胞膜を見たことがありませんか?

横とのつながりはなく、区切られと隣の細胞とは仕切りがあり別々です。

この場合を諜報業界に当てはめると、情報を扱う人物であればセル化が無難と思われます。 そうした場合、敵対勢力につかまっても、指を切られても、歯を抜かれても情報が洩れようがありません。 そもそも情報を持っていないのですから。

それをうまく使っているのが「振り込め詐欺」ですね。 出し子を取ら手も、大本にはたどり着けません。 

フィリピンの刑務所に潜伏していたグループは逮捕されましたが、あれはセル化もしているとは思えません。 かつ、あれだけ特定の電話を使えばすぐばれます。

個人的見解では、あんなに派手にやっていたら、警察はすぐに尻尾をつかんでいたと思います。 ただ、アクションを起こすために資料を集めるのに時間が掛かったと思います。

そもそも、デジタル回線なら1秒もかからずかけている相手の電話番号がわかります。固定電話の場合電話番号が分かるということは相手がどでかけているかが分かります。

映画で「時間を稼ぐように」というのはデジタル回線には通用しません。
これが通用するのは、一部の国の地方で使っているアナログ交換機だけです。 今時は、ほぼ絶滅していると思います。

良い子の皆さんは、マネしないでくださいね~

余談ですが日本には「184」という番号があり、この番号を使うと名目相手に匿名で電話をかけることができるのですが、このサービスは日本だけですのであしからず。 こちらが海外仕様では通用しません。

基本、電話を含むネットワークの達人以外は、ネットワーク通信(電話を含む)犯罪はやめたほうが良いと思います。 政府や通信会社が本気になると本人が思っているより身元がすぐばれます。

いまは少しだけ制限が掛かっているもののNTTの黒電話からでも何十円かを支払えばできます。

そもそも電話番号が分かってしまうと、それを基準にもっと深堀出来るサービスもインターネットに転がっており、個人情報保護法もへったくれもありませんね。

聞く方も、情報を提供する方も知られたくないので基本安泰なビジネスになっているような気がします。

話は、それましたがともかく、日本は「Need to knowの原則」が甘いと思います。 かつ、近隣諸国に情報を抜かれるのは雇用契約の甘さがありその盲点を突かれています。個人的に一時期外資系でHRを担当し雇用契約書をつくっていたのでよくわかります。

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