田中優子

元クラウドワークス取締役。現在はフリーランス。1児の母。 今のところ、昔のブログの転載…

田中優子

元クラウドワークス取締役。現在はフリーランス。1児の母。 今のところ、昔のブログの転載をせっせとやってますが、近々、多少実のある話を書くかも書かないかも。

マガジン

  • 読んだ本

  • いつの日かの武勇伝

    2025年夏公開予定。それまでは非公開。

  • 旅の思い出

    旅の記録のつめあわせ

  • Life Cinematic 2004-2010

    2004年から2010年にかけて書いていた映画エッセイをnoteにお引越し。 不定期更新。時間があるときにまとめて載せていきます。

  • wonderful days with a boy

    息子の成長とそれに泣き笑う家族の日々。

記事一覧

読んだ本と読みたい本リスト 2024/4

先月に引き続き中学受験本を読む。 SS1創業者の小川氏、鉄緑会創始者の精神科医和田氏の著書はどちらも納得感があった。 <読んだ本> 「習い事狂騒曲」 おおたとしまさ…

田中優子
13日前
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読んだ本と読みたい本リスト 2024/3

中学受験本をいくつか。 ぞっとするホラーストーリー。 メタ認知だなあ、なにごとも。 <読んだ本> 「男子系企業の失敗」日経BP ルディー和子 2023年11月 「翼の翼」…

田中優子
1か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2024/2

アドラー心理学のベストセラーをいまさら読了。 人生は瞬間の連続である、という考え方は私の価値観の根底としても納得感がある。 今読んでいる「男子系企業の失敗」は、…

田中優子
2か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2024/1

何を読んでも、何に触れても共通するメッセージに出会う。 すべてが真理に流れ着く。 思考が糾いながら思想に至る過程で、人生が確信に満ちていく。 自分自身が何を求めて…

田中優子
3か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2023/12

年末年始に少し読書は進んだけど、相変わらずの遅読。 「「正義」のバブルと日本経済」は日経の論説委員が書かれた本で、分かりやすく面白かった。 とはいえ新鮮さや学び…

田中優子
4か月前
3

読んだ本と読みたい本リスト 2023/11

「多様性の科学」、読み応えたっぷり。気づきが多く、面白かった。 今読んでいる「なぜ人と組織は変われないのか」は、宇田川先生の著書と通じる。これも学びが多い。 <…

田中優子
5か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2023/10

ついに、クラウディア・ゴールディンの著書を完読。 最初に手に取ってから5か月ほど。長かった。 これを読み始めた時、薦めてくれた友人を除き、私の周囲では誰もゴールデ…

田中優子
6か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2023/8-9

Podcastの方が忙しくてというか楽しすぎて、ついついnoteを後回しにしがち。という間に2か月が経過。いかんいかん。 えーと、8月は何を読んだんだったか。 8月と9月が判然…

田中優子
7か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2023/7

宇田川先生の著書、とても面白かった。 最近、どこに行っても、何をしても「メタ認知」がキーワードになることが多く、これが時代なのか、真理なのか気になるところ。 目…

田中優子
9か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2023/6

7月上旬までは資料作成に忙しく、読書が遅々として進まず。ようやく時間ができたので、読む! <読み終わった本> なし <読んでる本> 「他者と働くーわかりえなさか…

田中優子
10か月前
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読んだ本と読みたい本リスト 2023/5

恩師の本を2冊読んだ。20~25年前の本なのに、びっくりするほど新鮮。 後半は忙しくて、なかなか読み進まず。 <読んだ本> 「ハード・アカデミズムの時代」講談社 高山…

田中優子
11か月前

読んだ本と読みたい本リスト 2023/4

全然読めなかったなー <読んだ本> 「ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった」講談社+α新書 夫馬賢治 2020年4月 <読みたい本> 「…

田中優子
1年前

読んだ本と読みたい本リスト 2023/3

<読んだ本> 「SDGs時代を勝ち抜くESG財務戦略」ダイヤモンド社 桑島浩彰/田中慎一/保田隆明 2022年4月 「SDGs入門」日本経済新聞出版社 村上芽/渡辺珠子 2019…

田中優子
1年前
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鯨のすき焼き-家族の風景-

我が家では、すき焼きといえば、鯨肉のそれを指した。 中学に上がる頃まで、私は牛肉のすき焼きを自宅で食べたことがなかったのだ。 今でこそ鯨肉は一部で高級食材のよう…

田中優子
1年前
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9年の平等-カレンダー・ガールズ-

「美容院で髪を切るとき、いつもなんて言ってる?」 という友人の質問があまりに的を射ていると思ったのは、1年と少し前のことだ。 思わず、その場にいた何人かが「そう!…

田中優子
1年前

理想的な一日-ボンボン-

床暖房に寝そべってレシピ本などめくっていたら、うとうとと夢の世界に迷い込んだ。 ふと気づくと、約束の15時までほんの10分前。 あわてて起きて支度して、15時ちょうどに…

田中優子
1年前
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読んだ本と読みたい本リスト 2024/4

先月に引き続き中学受験本を読む。 SS1創業者の小川氏、鉄緑会創始者の精神科医和田氏の著書はどちらも納得感があった。 <読んだ本> 「習い事狂騒曲」 おおたとしまさ 2017年3月 「10分後にうんこが出ます: 排泄予知デバイス開発物語」 中西敦士 2016年11月 「5歳から始める最高の中学受験」 小川大介 2019年9月 「受験で子どもを伸ばす親、つぶす親」 和田秀樹 2020年3月 「小3が学力の分岐点:小4の壁はもう古い 小3の坂道に気をつけて」 中山まち

読んだ本と読みたい本リスト 2024/3

中学受験本をいくつか。 ぞっとするホラーストーリー。 メタ認知だなあ、なにごとも。 <読んだ本> 「男子系企業の失敗」日経BP ルディー和子 2023年11月 「翼の翼」光文社 朝比奈あすか 2021年9月 「勇者たちの中学受験」おおたとしまさ 2022年11月 <読んでる本> 「きみのお金は誰のため」東洋経済新報社 田内学 2023年10月 「習い事狂騒曲」 おおたとしまさ 2017年 「お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた

読んだ本と読みたい本リスト 2024/2

アドラー心理学のベストセラーをいまさら読了。 人生は瞬間の連続である、という考え方は私の価値観の根底としても納得感がある。 今読んでいる「男子系企業の失敗」は、心理学的アプローチで失われた30年を分析。おもしろい。 <読んだ本> 「嫌われる勇気」ダイヤモンド社 岸見一郎、古賀史健 2013年12月 <読んでる本> 「男子系企業の失敗」日経BP ルディー和子 2023年11月 「お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない

読んだ本と読みたい本リスト 2024/1

何を読んでも、何に触れても共通するメッセージに出会う。 すべてが真理に流れ着く。 思考が糾いながら思想に至る過程で、人生が確信に満ちていく。 自分自身が何を求めているのかを、対象から学ぶのだ。 <読んだ本> 「激変する世界で君だけの未来をつくる4つのルール」大和書房 尾原和啓 2023年3月 「成長論~いくつになっても人は変われる~」ブックマン社 和田秀樹×愛宕翔太 2023年12月 <読んでる本> 「嫌われる勇気」ダイヤモンド社 岸見一郎、古賀史健 2013年1

読んだ本と読みたい本リスト 2023/12

年末年始に少し読書は進んだけど、相変わらずの遅読。 「「正義」のバブルと日本経済」は日経の論説委員が書かれた本で、分かりやすく面白かった。 とはいえ新鮮さや学びがあったのは、前半のバブルやその後の不良債権処理などの昔話系エピソードで、後半の少子化や構造改革などの話は複雑で難しい論点を複雑で難しいよと言っているだけで特にスタンスも提案もない紋切型というか、いかにもマスコミの人っぽいなと感じてしまった。 年末年始のテレビの特番の興味がなく、連ドラも改編期だし、配信ドラマは手を

読んだ本と読みたい本リスト 2023/11

「多様性の科学」、読み応えたっぷり。気づきが多く、面白かった。 今読んでいる「なぜ人と組織は変われないのか」は、宇田川先生の著書と通じる。これも学びが多い。 <読んだ本> 「多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織」東京ディスカヴァー・トゥエンティワン マシュー・サイド 2021年6月 「14歳のときに教えてほしかった起業家という冒険」ダイヤモンド社 成田修造 2023年10月 <読んでる本> 「なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流自

読んだ本と読みたい本リスト 2023/10

ついに、クラウディア・ゴールディンの著書を完読。 最初に手に取ってから5か月ほど。長かった。 これを読み始めた時、薦めてくれた友人を除き、私の周囲では誰もゴールディン氏のことを知らなかったし、図書館でもいつでも貸し出し可の状態だった。 しかし、10月、ゴールディン氏がノーベル経済学賞を取った。 経済学賞の女性の単独受賞は史上初だそうだ。 するとにわかに、著書は図書館では予約待ち、Amazonも在庫切れ。 一気に話題になった。ノーベル賞すごい。 内容は実に面白かったが、まさか

読んだ本と読みたい本リスト 2023/8-9

Podcastの方が忙しくてというか楽しすぎて、ついついnoteを後回しにしがち。という間に2か月が経過。いかんいかん。 えーと、8月は何を読んだんだったか。 8月と9月が判然としないので、併せて2か月分記録することにする。 読みたい本は色々あるのだけれど、どうしても、インタビュー対象者(予定含む)の本を読むのが優先される。 まあ、その人のアジェンダに関心があるからインタビューをお願いするのだから、読む本も興味がある内容ではあるのだけれど。 直近の関心は、ジェンダー論、

読んだ本と読みたい本リスト 2023/7

宇田川先生の著書、とても面白かった。 最近、どこに行っても、何をしても「メタ認知」がキーワードになることが多く、これが時代なのか、真理なのか気になるところ。 目下、8月にインタビュー予定の福島先生の本を読んでいる。 キャリア論やキャリア戦略、キャリア研修というのはあるけれど、家庭論や家庭戦略、まして家庭研修なんていうのはない。 しかし、人生とその幸福、あるいは社会の形成において、キャリアと同等以上に家庭をどうもち、マネジメントするかは重要性が高い。 もしかすると、これからの

読んだ本と読みたい本リスト 2023/6

7月上旬までは資料作成に忙しく、読書が遅々として進まず。ようやく時間ができたので、読む! <読み終わった本> なし <読んでる本> 「他者と働くーわかりえなさから始める組織論」NewsPicks Publishing 宇田川元一 2019年10月 <読みたい本> 「多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織」東京ディスカヴァー・トゥエンティワン マシュー・サイド 2021年6月 「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP 孫泰蔵 20

読んだ本と読みたい本リスト 2023/5

恩師の本を2冊読んだ。20~25年前の本なのに、びっくりするほど新鮮。 後半は忙しくて、なかなか読み進まず。 <読んだ本> 「ハード・アカデミズムの時代」講談社 高山博 1998年6月 「ヒストリア007 歴史学 未来へのまなざし 中世シチリアからグローバル・ヒストリーへ」山川出版社 高山博 2002年7月 <読んでる本> 「なぜ男女の賃金に格差があるのか 女性の生き方の経済学」慶應義塾大学出版会 クラウディア・ゴールディン 2023年4月 <読みたい本> 「多

読んだ本と読みたい本リスト 2023/4

全然読めなかったなー <読んだ本> 「ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった」講談社+α新書 夫馬賢治 2020年4月 <読みたい本> 「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP 孫泰蔵 2023年2月 「半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防」ダイヤモンド社 クリス・ミラー 2023年2月 「BCGカーボンニュートラル実践経営」日経BP ボストン・コンサルティング・グループ 2021年11月 「すべての

読んだ本と読みたい本リスト 2023/3

<読んだ本> 「SDGs時代を勝ち抜くESG財務戦略」ダイヤモンド社 桑島浩彰/田中慎一/保田隆明 2022年4月 「SDGs入門」日本経済新聞出版社 村上芽/渡辺珠子 2019年6月 「BCGカーボンニュートラル経営戦略」日本経済新聞社 ボストン・コンサルティング・グループ 2021年4月 「ディープテック 世界の未来を切り開く眠らる技術」日経BP 丸幸弘/尾原和啓 2019年9月 「銃・病原菌・鉄<上巻>ー1万3000年にわたる人類史の謎」草思社 ジャレド・ダイ

鯨のすき焼き-家族の風景-

我が家では、すき焼きといえば、鯨肉のそれを指した。 中学に上がる頃まで、私は牛肉のすき焼きを自宅で食べたことがなかったのだ。 今でこそ鯨肉は一部で高級食材のような扱いを受けることもあるが、とんでもない。 かつて鯨肉は牛肉の代用品、安物の代名詞だった。 関西ではより一般的だったようなのだが、学校給食に月に一度は鯨肉の甘露煮なるメニューが登場するほど、それは大衆食だったのだ。 鯨肉の赤身は、とんでもなく硬くて、味わいも薄い。 皮の周りの白いゼラチン質には、コリコリとした独特の

9年の平等-カレンダー・ガールズ-

「美容院で髪を切るとき、いつもなんて言ってる?」 という友人の質問があまりに的を射ていると思ったのは、1年と少し前のことだ。 思わず、その場にいた何人かが「そう!それ!」と声を合わせた。 雑誌の切抜きを持っていくとか、芸能人の名前を挙げて「○○みたいにしてください」と言うとか、そういう人もいるのだろうが、なんだかそういうのは気恥ずかしい。 だから、「このくらいの長さで~、ちょっとレイヤーいれて~」というふうに部分的なリクエストをするのだが、正直、本人のイメージとできあがりの

理想的な一日-ボンボン-

床暖房に寝そべってレシピ本などめくっていたら、うとうとと夢の世界に迷い込んだ。 ふと気づくと、約束の15時までほんの10分前。 あわてて起きて支度して、15時ちょうどに家を出た。 神楽坂上の交差点。 道路をはさんだ場所から相手を見つけたのは、私の方が先だった。 友だちは、何か音楽を聴きながら待っていた。 彼に会うのはいつもちょっと照れる。 私にとって男性は、異性を感じる人か感じない人かで大きく二分され、その違いはあまりに歴然としている。 だから、いつでも自分の態度に迷うこ