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【PSYCHO-PASS】先見性の塊!見所を3点ご紹介(後編)

こんばんは。
りんです。

前回に続き、『PSYCHO-PASS PROVIDENCE』の見所を3点ご紹介します。
今回は後編です!


心踊る数々のオマージュ

結論からお伝えすると本作はオマージュがたくさん登場します。
アニメに限らず、映画ではオマージュがあるとその道のファンにとってこれほど嬉しいことはありません笑

本作の製作会社、Production I.Gは他にも名作を数多く生み出しています。
例えば、SFアニメの金字塔『攻殻機動隊』や、若くしてこの世を去った小説家の伊藤計劃原作の『虐殺器官』等が有名です。

作中では正月を祝うシーンで中華街が登場しますが、これは押井守監督『攻殻機動隊 イノセンス』の独特な世界観をそのまま抜き出したかのような再現度でした。

また、作中のテロリストたちはストロンスカヤ文書をシビュラに取り込むことで、紛争と平和を自在に操ろうとします。
この設定も『虐殺器官』で登場する虐殺の文法と呼ばれる、人々に紛争を引き起こさせるものが登場します。

他にも映画以外に著書をオマージュしたシーンも登場するので、是非観てみてください。

主人公の成長と意思決定能力の重要性

最後にご紹介するのは本作の主人公、常守朱の魅力についてです。
当初は頼りない社会人1年目の女の子という印象でしたが、シリーズを通してとてもたくましい女性に成長していきます。

彼女が務める監視官の仕事は、数多くの犯罪を目にし、犯罪者と対峙することもあります。
つまり、犯罪者の思考に触れ続けて自身の犯罪係数が悪化し、潜在犯に落ちるリスクを常に抱えています。

前回ご紹介したように、この世界の国民のほとんどはシビュラの決定が絶対であり、自分よりもシビュラの意思の方が正解だと考えています。
監視官たちもドミネーターを渡されて、ただシビュラの判定に従って引き金を引くことがほとんどです。

これだけ統制された社会の中で、常守は「シビュラが正解」ではなく「自分が決めたことを正解にする」人物なのです。
シリーズを観ていただくと、シビュラに抗うことは、色相や犯罪係数の悪化につながるリスクがあり、如何に大変で恐ろしいことかわかります。

シビュラが作られた目的が社会を良く為であれば、常守が監視官として仕事を続ける目的は社会を良くすることです。
シリーズを通してそれぞれの正義がぶつかり合いながらも、双方が折り合いをつける中、本作で彼女は予想外の決着の付け方をします。

テクノロジーの進化の期間はどんどん短くになっています。
つまり、私たちが生きている数年〜数十年以内にAIを筆頭とする画期的なイノベーションが起こる可能性は高いです。

PSYCHO-PASSの世界はAIが発達し、悪く言えば人類を支配下に置いてる未来の姿なのです。
その中で自分の意思や正義を貫くことはとても凄いことです。

また、作業的な仕事の多くがAIに取って代わる以上、私たちの仕事のあり方はより考える仕事にシフトしていくはずです。
そうなった時に、彼女のように自分の意思で行動できる人間が今後重要になると考えています。

いかがでしたか?
まだまだ語りたいことはたくさんあるのですが、どの観点から観るかで受け取るメッセージも変わります。

私は一ファンとして、仕事に必要な成長の要素として学びとることが多かったです。
是非みなさんも一度観てみてください。

今日はここまで。
ありがとうございました。

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