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星になったぼくの

13歳辺りから漠然と死にたかったあの感覚が、17歳あたりでぱったりと無くなりました。あの世に連れていこうとする輩が諦めたのか、神様に見放されたのかは分からないけれど、きっとどちらにせよ良い事なのだと思います。

18歳の今、生きることが案外楽しいのかもしれないと思ってしまっています。あれだけ毎日のように泣いて、消えてしまいたかった私に申し訳ないくらい、明日が少し楽しみな日が続いています。
やりたいことを実現できたり、自分には無理だと諦めていた恋をもう一度したりしています。友人も少ないながらもいい人に恵まれています。

生きていることが楽しい、と思わせてくれた人がいます。その人のことは大切だし、その人のために何かをしたいと思えています。

私は矮小で、あなたに直接生きるのが楽しくなったことをつたえることができないから、
文章を書いて、絵を描いて、ここで生きているよ、と主張し続けています。

私は単なる土の塊で、踏み潰されることを期待していました。
でもあなたは風でした。あなたが変に吹き飛ばしてくれたお陰で私は世界にいられなくなって、世界から離れた宇宙でぷかぷか浮くことになりました。

でも、だから、今、私はいま、星になれたから。あなたから遠く離れたところで、自分でひかることができるようになったから。

太陽みたいにあなたを毎日照らして、冬の寒い日にあなたを暖めたり、なんだか全部嫌になった夜に終わりを告げたりすることはできない。

けれども、もしかしたらあなたがもう駄目だと思ったときに、運良く私を見つけるかもしれない。あなたは私の存在に気づかないと思うけれど、それでいいと思えるようになりました。

傷ついたとしても、汚れたとしても、あなたが幸せでいることを祈り続ける星でいたいと思います。

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