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ノベンバー

予告映像観たときに一目惚れして絶対観ると決めていた作品。

期待通りの素晴らしい作品だった。
モノクロの映像美は勿論のこと、あの世界感は特異でありながらスッと私に馴染んだ。悪夢のようにも思えるのに…不思議。オープニングも最高だった。アレが飛んだ時にキタなコレは、と確信した。

その独特過ぎる世界観に初めは置いていかれそうになりながら観ていた。思考が追いつかない。とにかく変。ちょっとずつ置いてかれて終わる頃にはだいぶ距離ができてしまった状態だったんだけど、観終わってからの浸る時間の中で追いついてもう完全に虜。観賞後が感情のピークだった。

この作品には様々な要素がある。こんなに詰め込んでるにゴタゴタしてないし、むしろとてもスマートで洗練されている。
私は普段あまり恋愛ものを観ないけど、本作は恋愛が主軸になっている。こんなに純粋に切ない気持ちになったのは中高生以来かもしれない。主人公リーナの恋心の表現もまた普通じゃないんだけどビシビシと伝わってきた。

逆に汚ったない表現も容赦なくて、そこがまた最高。本当に下品で笑っちゃった。映画を観る際、コミカルさをどう差し込んでるかというのは私の中でかなり重要視してるところだ。その点も本作は満点。

もう一度観たくて観たくて仕方ないけど、上映館が少な過ぎて、と言うか都内は1館しかない。観たい作品が次々控えてるから厳しいかなぁ。

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