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天気の子

『すずめの戸締まり』公開記念、新海誠IMAX映画祭にて。

挿入歌の三浦透子さんが歌う『祝祭』と『グランドエスケープ』はめちゃくちゃ聴いていたんだけど、映画には当時あまり興味がなくて。とあるPodcastで『秒速5センチメートル』のテーマトークを聞き少し興味が湧いて先日観たところ、あまり刺さらず…。でも新作公開されたら観たいは観たい、なんか気になっちゃう、そんな存在の監督さんではあって。

本作は今まで観た新海誠作品で1番クセが強かったと思う。秒速5センチメートルで感じた少し苦手な部分が炸裂していて、秒速〜を観たときと同じ感覚になった。その感覚を言語化するのが凄く難しい。なんだか恥ずかしくなるような、照れ臭すぎるような、そんな表現を周りの目を気にする事など全く無くぶち撒けている。人前でお構いなくいちゃいちゃする若者カップルのように。

でも、そう感じて私には合わないや〜って冷めることはないのが不思議。むしろ次回作が楽しみになってきてる。

楽しみにしていた『グランドエスケープ』が流れるシーン、すんごく良かった。
たまたま見ていたMステで初めてこの曲を聴いたとき、めちゃくちゃ鳥肌が立って涙が出たことを鮮明に覚えている。それからよく聞くようになり、車では本意気で歌ったりもしていた。聞くたびに(歌うたびに)感動しちゃって毎回サビは涙で声が詰まって歌えなくなるほど。そんな大好きな曲が流れるシーンはきっととんでもなく壮大なシーンになってるんだろうなとハードル上げまくっていたら、なんとそれを上回ってくるもんだからもう涙涙涙。それまで照れ臭すぎて一歩引いた所からみていたのが、一気にあちらの世界に引っ張り込まれてしまった。もう戻れないような中毒性、戻してくれない強引さすら感じた。

お決まり(?)のタイトルがバーンと出た瞬間、秒速〜の時とは明らかに違う感情が確かにあった。来月公開『すずめの戸締まり』ではどんな気持ちにさせられるのだろう。


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