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1人目のシャブ中

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1人目のシャブ中とのエピソード
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ガラスパイプとメンタル -9

ガラスパイプとメンタル -9

もう刺すのが嫌だと言ってから
彼は私用にとガラスパイプを用意してくれた。
それから私は注射器とガラスパイプの
併用になった。
と言ってもメインは注射器で
血管に入らなくなってきた後半からはガラスパイプという感じだ。

けれど肺に入れる方法も上手くなく
注射器ですらただおしゃべりしたくなるぐらいの体感な為、
ガラスパイプの炙りじゃほぼ何も感じなかった。
ただの気休め。
後に直腸接種する方法も試すがこ

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シャブ中ドンギマリの注射事情 -8

シャブ中ドンギマリの注射事情 -8

あれから時間は少し経ち
1人目のシャブ中と付き合うことになった。
そしてまた会う時には
お互い覚醒剤を入れたが、
この頃から私と相手がいる時間が長くなり、
覚醒剤を追う回数も増えたからか、
私の腕からシャブが漏れる回数も多くなった。

私が特に嫌だったのは何度も追い討ちしていると
針が血管に入らなくなってくるという所。
医療従事者でもなく素人が
しかもドンギマリの状態で
形として見えない血管に入れ

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効き目の実感 -7

効き目の実感 -7

そのあとは体調が回復し、
ホテルで残りの時間を過ごそうとしている間、
私は荷物を広げ、
過ごしやすいよう整理をしていたが
不思議となにからなにまで気になっていた。

これをここに置く、あれを出す、
あ、あれはどこだったっけ。あ、これはそうだ…
あれ?あの途中だった、あ、そういえば…

これは大袈裟ではなく
本当にこんな感じ。
次から次へと思考が飛ぶ

このような状態に
最初は自分でも気づいていなか

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キメセクの正直な感想 -6

キメセクの正直な感想 -6

初めて覚醒剤を入れ、
少し具合が悪くなったがそこまでじゃなかった。
横になって少しゆっくりしていれば
おさまる感じで安心した。

体感としては
入れた瞬間、頭に嫌な痛みがきたぐらいで
他は特に何も無かった。

相手が私より後に入れたか先に入れたか忘れたが
横になっている私の隣に来た。

なんとなく密着される…

そのあとは、まぁそういうこと。

ラブホテルで男女が二人

私たちの体の中には覚醒剤。

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初めての覚醒剤 -5

初めての覚醒剤 -5

頭にキンとした衝撃

それが覚醒剤初体験の第一印象

………

mixiでDMを送ってきた人としばらくやり取りが続いた。
その人とは当時
お互いが住んでいるところが遠かったのだが、
一度会ってみようという話になる。
もちろん会った当日はそれをやる約束をした。
やり取りの中で写真を1枚だけ送ってもらっていたが、その時の画質のせいもあってか相手の雰囲気はよく分からなかった。

そして当日

初めて会っ

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覚醒剤を求めて -4

覚醒剤を求めて -4

現実逃避をしたかった
死にたかった
どうにかなりたかった

メンヘラ

市販薬、処方薬、OD
アームカット、リストカット
脱法ドラッグ、煙草、酒

とにかく楽になるため、もしくは
こんな駄目な自分を痛めつけるための手段だった

1番現実逃避出来たのはOD
数時間後に最悪吐いたとしても
私は苦しまなきゃいけない人間なんだという
メンヘラのよく分からん悲劇のヒロイン気質を刺激して
ODという行為に依存

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知らされる真実 -3

知らされる真実 -3

取り調べはとにかく事細かく聞かれ、
1回の使用量やその時どんな変化があったか、
2人で何を何時間していたかなど
気持ち悪いほど追求された。

そんな中刑事が私に対して聞いてきた

「彼、君に何歳だって言ってた?」

え?

思いもよらない質問をされ
私の頭は混乱した

何歳って、〇〇歳だけど、なんでそんなこと聞くの…。

「〇〇歳って聞いたけど…」

私の混乱した様子に
刑事さんはなんとも言えない

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取り調べ -2

取り調べ -2

「じゃあ彼と出会ったところから教えてくれる?」

私は取調室にいた。

彼が捕まって、関わりが深かった人として
内偵され、
家宅捜索をされ、
警察署に行き、
尿検査をさせられた。

結果、
私の体からは何も出なかったが
彼の携帯の履歴から様々な文章を見せられる

「これ、彼が君に送ったメールだよね?
一緒に使ってたんじゃないの?
証拠もあるんだよ。」

分厚いファイルにまとめられた何百枚もの紙をめ

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シャブ中×メンヘラ -1

シャブ中×メンヘラ -1

「別れよう」

今日言おうと思ってた言葉をやっと出せた

引越しの準備、
相手と色んなお店を車で回り、手伝ってもらった後
私は言った

相手は勘づいていたのか予想外だったのか
どちらかは分からなかったが沈黙し
淀んだ空気が漂った

続きを吐き出す

「友達に戻ろう」

別に今後一生会わないよう提案しているわけじゃない
付き合ったのはその場の流れで
私の本心じゃなかった

これは相手にも失礼になるし

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