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きょう

本屋ではぐれた。 私はそれでも欲しかった本を探すのを辞めない。 ここで確実にこの欲求が関係に勝っていることを自覚するが、 立ち読みしながら、そのうち向こうからこちらへ来るだろうと思っている。 気がつけば没入。 短編1つ読み終えた頃、携帯にはLINEが数件。 やらかした。と思い電話をかけるが出ない。 いっそ愛想尽かして帰ってたら良いのに。 などと絶対にありえないことを、 ありえないからこそふと思う。 実際は「ごめんトイレ行ってた。」だったし 本来

    • 口の中のこと

      「矯正するとき引っかかって邪魔になると思うから、頬の肉切ろうか。」 小学5年生。 人より頬の中の肉が多かったらしいわたしは、頬の肉を中から切り取らなければいけなかった。 たった4日くらいの入院。 「前に比べたら全然マシやなァ。」 と母に言われて、そうやなって思ってしまえるくらいのこと。 「麻酔の匂い、好きなの選んでいいよ。いちごとぶどうとさくらんぼあるけどどうする?」 「前いちごにしたんやから今度は別のにしたら?」 アレ、前いちごなんかにしたっけ、

      • 白米は反省の味

        小学校に入る前くらいのこと。 私はご飯を食べるのがとてもとても遅く、その事でよく親に怒られていた。 中でも白米が1番苦手で、おかずを食べ終えても、白米だけが全然食べ終わらない。 いつまでも食べ終わらないのを見かねた母が、私を怒って、風呂場に閉じ込めた。 食べ残している白米と一緒に。 風呂場で、泣きながら白米を食べる。 床に米落としたらしばくからな。 と言われたことに怯えながら、 寒い風呂場で震えながら。 また別の日には、 何かで怒られてご飯抜きになった

        • とはいえ失神は救済

          秋。電車の冷房ってもうついてないんだな。とか、今まで気にしたことの無いような事が気になってしまう。 学校に行くにも会社に行くにも遊びに行くにも、とにかく家からはそれに乗らないとどこへも出られない線だった。 快速なら4駅。普通なら15駅の区間。 快速に乗れば次の駅に止まるのはだいたい10分後だ。 冷房があると、外から酸素が取り込まれてることが意識できたのに。 冷房無しで、外からの酸素の供給無しで、この箱は10分耐えれるのだろうか。なんて考え始めたらもうダメだった。 そ

        きょう

          粉薬

          入院生活はクソだけど、経験ない人たちには少し憧れられるの気持ち悪すぎる。 なんか毎日お見舞いに来るお母さんとか、 朝と夜で担当が変わる看護婦さんが挨拶しにきて、本気で気つかうし、嫌ってほど全員が自分を生かそうとしていて、全員が回復を願ってる。すごい圧力。 wi-fiはなかったし、携帯充電するのですら、別料金かかる世界なんですが。爆。 そんなこんなで3度目の入院初日はひな祭りでちらしずしだったけど、病院でのぜいたくは余計に虚しかった。 入院という半強制的なことが、手

          粉薬