見出し画像

極上のティータイム

友人と🫖のんびりお茶を楽しめる癒しの空間via del te’へ。

1961 年9月にアルフレッド・カラーイ(21歳でスリランカ茶→インド茶→中国茶→日本茶と産地を巡り伊にお茶の文化を広める為、高級茶葉の輸入を開始)と妻ララ夫婦から始まり1986年に6人の子供達が受け継いだフィレンツェの家族経営ティーサロンvia del tè 。(フィレンツェに3店舗。イタリアのお菓子屋さん、BAR、ホテルでも扱う。海外に輸出。)
当初は輸入茶葉の袋に蛇の絵柄が印刷されていた事からsneke label と言う店名。80年代に入り世界各国へ輸出するようになりLa via del tè(=伊語で「茶の道」の意。 )に改名。
イタリアマッジョーレ湖畔ヴァル ドッソラのプレモゼッロ農園(ヨーロッパで 2 番目に大きい国内初の約 20,000 本のカメリア・シネンシス‥などが植えられた農園。さらに拡大するプロジェクトも。)とコンパニア・デル・ラーゴ(茶樹栽培でグリーンゴールドフラッグ農業賞2022年受賞)の伊産茶葉と海外の茶葉(テロワール=再現できない生産地、特定の土壌条件、標高、気候、周囲の環境などの特徴)の茶葉を輸入し、フィレンツェ郊外のティー工場で、色、香り、風味の異なる茶葉をセレクトし、紅茶・白茶・緑茶・ウーロン茶…などやブレンドマイスターのアンナさん(アルフレッドさんの娘)によるハーブやドライフルーツ、ドライフラワー、スパイスなどのブレンドティーを生産。
ティーサロンでは、250種以上のフレーバーティーとハーブティー、茶葉を使ったカクテル、ケーキ、スコーン、サンドウイッチ、パニーノ、キッシュ、クスクス、ミニスープ…などが楽しめる。
<La via del tè って?>
中国〜ローマを結んだシルクロード=Via della Seta  e te’「絹と茶の道』
中国で始まったお茶文化は、大きく海と陸の道に分かれ発展。17世紀初頭中国から世界に向けて本格的な茶葉の出荷が始まった。その交易地の二大中心地は、現在の福建省と広東省。積出港のあった福建省アモイの方言で「te(テ)」と呼ばれ、ヨーロッパの国々で呼ばれている(ポルトガルだけは、例外で陸路の言葉「チャ」ポルトガルは広東省マカオ(旧香港)を基地としていた事から広東語の「チャ」使用。)西の海の交易ルート。広東語の「cha(チャ)」と呼ばれるのは、古く7世紀まで遡る、広東省を出発し、茶馬古道を経由してチベットに渡った南の陸の交易ルート。
<世界のお茶の呼び名「陸ルート」>
広東系(陸路)
広東:チャ
朝鮮:チャ
日本:チャ・サ
モンゴル:チャイ
イラン:チャ
トルコ:チャイ
ギリシャ:チャイ
ロシア:チャイ
ポルトガル:チャ
アラビア:シャー     
<世界のお茶の呼び名「海ルート」>
福建系(海路)
福建:テ
スリランカ:テーイ
南インド:テイ
オランダ:テ
イギリス:ティー
ドイツ:テ
フランス:テ
イタリア:テ
スペイン:テ
デンマーク:テ

https://www.advantour.com/jp/silkroad/history-development.htm

右のガラスの瓶で茶葉の香りを試めせる。
緑茶:発酵させないよう加工したお茶 
ウーロン茶:半発酵させたもの 
紅茶:完全に発酵させたもの
大航海時代を経て17世紀に、お茶はヨーロッパ諸国へ輸出。1606年にポルトガルのリスボンで初めて飲まれたお茶は日本茶だった可能性がある他、1609年にオランダ東インド会社が日本から茶を持ち帰った事でフランス、イタリア、スペインなどにも広まったお茶。当時の人々は緑茶と紅茶が同じものだとは知らなかった。収穫されたお茶をすぐに加熱して発酵(酸化発酵)させないのが緑茶。半発酵させるとウーロン茶。完全に発酵させると紅茶。 大航海時代以降(17世紀頃)、ヨーロッパの人々はお茶を日本や中国から輸入。東インド会社(オランダなど各国にあった一種の国策企業。アジア地域の貿易独占権を持っていた)は植民地でより安く茶を作りたいと考え、セイロンで大量生産を始めた。 その後19世紀に、アジアからヨーロッパまでの長時間輸送で品質が落ちるのを防ぐため、茶は快速船「クリッパー」で英国まで運送。 英国では紅茶がよく飲まれている。それには理由がある。英国の宮廷にお茶の習慣を始めて持ち込んだのは、ポルトガルのブラガンサ家から嫁いだキャサリン妃だからだ。1662年、国王チャールズ2世と結婚する際に、中国茶と砂糖を持参。 英国でコーヒーより紅茶が好まれるようになった背景には、①18世紀に東インド会社が大宣伝を行った②茶の関税が引き下げられた ③英国の水質が紅茶に向いていた ④コーヒーよりも手間なく作れ、薄めて飲んでも問題なし⑤「コーヒーは男性を不能にする」という噂があったのだとか。紅茶は世界で最も生産されているお茶で、健康や美容効果も研究。3大成分カテキン、テアニン、カフェインが含まれ、紅茶にはポリフェノールの一種のタンニン、カテキンがは、抗酸化作用、動脈硬化・老化・免疫機能の低下などを引き起こす活性酸素を取り除く働きもある。テアニン(アミノ酸)は別名「グルタミン酸エチルアミド」。上品な甘さや旨味成分が特徴。血圧降下、リラックス、抗ストレス効果。覚醒、睡眠改善作用のカフェイン、ビタミンA,B,C,E、虫歯予防のフッ素、脳神経腸整作用、認知症予防健康維持に必要なミネラル含有。カフェインは、覚醒作用、 強心作用 、大脳への刺激 利尿作用
棚一面に茶葉のケース
茶葉は、大きく分け、紅茶に適した「アッサム種」と緑茶に適した「中国種」の2つ。
アッサム種(紅茶)は、高木、葉が大きく長い20〜30cm。寒さに弱いため、インドや ケニアなどの暑い地域中心の産地。スズラン系の軽く さわやかな花の香りの 「リナロール」が多い。
中国種(緑茶)は、低木(灌木)、 葉が小さめ 4~5cm程度 。寒さに強く、中国や日本で 栽培。柑橘系の香り「ゲラニオール」が多い。とアッサム種、中国種共に葉の含有成分の種類にほとんど違いは、ない。
日本の「茶の湯」に感銘し、1992年お店に初めて日本の抹茶、煎茶、玉露輸入。
お茶に含まれる豊富な成分を丸ごと摂取でき、刺激的な苦味、渋味が好まれ抹茶の人気が高まっている。
近くの席の伊男性が抹茶を楽しんでいたよ♡
友人とティールームで
MenuからFirenze と言うグループの中からセレクト

105 Il Mistero della Venere* tê nero, tono mandorla e fico
ブラックティ-、アーモンド、イチジク
黒茶は、中国茶六大茶分類緑・白・青・紅・黄・黒の中の1つ。緑茶より古いツバキ科のカメリアシネンシスが原料。麹菌により数か月以上発酵させる後発酵製法の黒色茶葉。雲南省の普洱茶「普洱」は集散地の地名。 広西自治区の六堡茶「六堡」は生産地六堡郷の名前。 四川省の唐磚茶でチベットなどで唐からのレンガのお茶の意 。湖南省の茯磚茶の茯は暑いの意。暑くないと握推が出来ない 。日本の阿波晩茶・碁石茶等…など。味は芳醇で甘く、発酵茶特有の香りがある。
 106 Il sogno di Michelangelo *tè semi-ossidato, tono castagna
烏龍茶、栗
ウーロン茶は紅茶と緑茶の中間、発酵を途中で止めた半発酵茶。 茶葉を抽出した液(水色は紅茶が赤褐色、緑茶が緑色で、ウーロン茶は黄褐色。「ウーロン茶」の名前の由来は、茶葉が🐦‍⬛鴉のように黒く、龍のように曲がりくねっているからなのだそう。フルーツや水仙の花の様なそして蜜のような甘い香りとほのかな渋味、茶葉は黒。黄褐色が特徴。
お土産に花柄のティーボトル日本の友人に好評だったよ。
世界の茶器やグッツも購入出来るの。
お茶を飲みながら楽しいおしゃべりで、友人とくつろいでいたら外はもう真っ暗。
帰宅途中、ポンテヴェッキオを眺め家路へ🍃
美味しいお茶でリフレッシュ出来、明日の活力に😄
伊の茶葉


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?