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半期総会のクリエイティブに込めた想い

マネーフォワードグループでは、半期に一度、グループ会社から海外拠点まで含む全メンバー参加の総会「Soukai All-Hands」を行っています。
今回は、2023年12月に行われた Soukai All-Hands のクリエイティブについて、チーム全員でnoteを書きました!
デザイナー6名に加え、PJリーダーにビジネスメンバーの細田さん、金子さんにも入っていただき、総勢8名で進めたクリエイティブ制作についてご紹介します。


 はじめに

Soukai All-Hands は、代表の辻をはじめ役員陣からの業績報告や次の半期の戦略発表、活躍した社員の表彰や毎回異なる楽しい企画コンテンツなど、盛りだくさんのプログラムが組まれ、約半日をかけて実施される一大イベントです。

そんな大きなイベントである Soukai All-Hands ですが、その運営は特定の1部署ではなく、運営メンバー募集に手を挙げた、マネーフォワードの有志メンバーによって行われています。(毎回違います!)
各所から集まってくる運営メンバーは総勢50名ほど。それぞれの得意を活かすチームに分かれて、3ヶ月ほど準備を行い、当日を迎えます。

ここではそんなチームの一つ、「クリエイティブチーム」をご紹介します。
このチームは、その名の通り Soukai All-Hands のクリエイティブ(メインビジュアルから各種制作物のデザイン、動画の作成まで)を担当するチームです。
「制作」という側面からも他チームに比べ、マネーフォワードグループ内のデザイナーを中心に構成されており、毎回5-6人のメンバーで活動しています。
もちろん、制作以外の要件整理やタスク管理も大切なので、私のようなデザイナーではない社員も参画していたりします!笑

冒頭にもお伝えしたように、今回はクリエイティブチームが届けたそれぞれの制作物ごとに、中心となって担当したメンバーから Soukai All-Hands にどんな想いを込めたのかを綴ってもらいました。(hosoda.kyohei)

クリエイティブのご紹介

メインビジュアル

今回の Soukai All-Hands のコンセプトは「Think,sync(考えよう、同期しよう)」
アップデートされたばかりの Mission, Vision, Values, Culture の浸透や社員同士のコミュニケーションの促進をテーマにメインビジュアルを制作しました。

コンセプトの設定から始まり、リファレンス集め、ラフ案の制作、最終的なビジュアルの作り込みまで、チーム全員でアイディアを出しながら制作を進めていきました。
メインビジュアルは Soukai All-Hands 全体の世界観をつくっていくものになるため、コンセプトを表現するにはどのような表現が相応しいか、丁寧にすり合わせながら制作を行いました。

一人ひとり違う個性や考え方を様々な模様と色で、活発なコミュニケーションを吹き出しとハンドサインで表現し、ビジュアルに落とし込んでいます。(arai.yukari)

スタッフパーカー

運営メンバーが着用するパーカーには、メインビジュアルの吹き出しのモチーフを前面の胸元に刺繍であしらい、背面はハイタッチのハンドサインを大きく使用しました。刺繍を入れたことで吹き出しが目立ち、特別感のあるデザインにすることができました。

パーカーの発注にあたっては複数パターンの見積もりを取り、予算のなかでやりたいことをどう実現するか?という部分も調整を進めていきました。結果、運営メンバー以外からも「あのパーカー私も欲しかった!」と言われることも多く、こだわってよかったと思っています。(arai.yukari)

オープニングムービー

Soukai All-Hands では半期のハイライトを振り返るムービーが冒頭に流れます。イベントのスタートを切る大事なタッチポイントなので、盛り上がりやモメンタムを意識したムービーに仕上げていきます。
前回はメインビジュアルのグラフィックを随所に使用しトンマナの統一感を向上させる改善ができた一方で、動きや展開が単調になってしまった反省点がありました。

そこで今回はモーショングラフィックスのバラエティを大幅に増量!一つ一つのグラフィックの動きやシーンとシーンをつなぐ展開がダイナミックになりモメンタムをもったムービーが出来上がりました。

また今回大きく悩んだのはハイライトの数です。8個もあったため、1つずつ順番に見せていく流れだと後半飽きがきてしまいます。そこで「we made services」「we made events」「we made new records」の3つで分類し、それぞれ違ったモーション・展開で構成することで初めから終わりまでドキドキが途絶えないムービーにすることができました。

前回と比べると制作難易度もあがり、作り手としては大変な場面も多かったです。しかし当日ムービーを見て「かっこいい!」「盛り上がる!」といったコメントが投稿されているのを発見し、こだわりをもってディレクションしてよかったなとニヤニヤしちゃいました(笑)(murata.motoki)

表彰状+メッセージカード

Soukai All-Hands のメインプログラムの1つとして、半期で活躍した社員を表彰する表彰式が行われます。選ばれた社員には表彰状および上長からのコメントを記載したメッセージカードが贈られます。

表彰チームとMTGを重ね、仕様を決定していきました。表彰状は前回好評だったキャンバスプリントを踏襲して制作し、メインビジュアルの吹き出しモチーフをグラフィカルにレイアウト。ご自宅で飾ってもらえるデザインを目指しました。メッセージカードはメダルやトロフィーなどのイラストをあしらったデザインで、お祝いのコメントを盛り上げるようにしています。

受賞者の方のお名前を間違えたりしないよう、入稿データの作成時には細心の注意を払い、ダブルチェック、トリプルチェックを行いました!(arai.yukari)

うちわ

原則オンラインで視聴することになっている Soukai All-Hands ですが、事前応募した社員は当日パブリックビューイング会場で参加することができます。その会場を盛り上げるために、うちわを制作しました。表彰式で活用してもらうことを想定し、「Congratulations!」や「Look here!」などうちわならではのテキストを入れています。

当日は各拠点のパブリックビューイング会場でカラフルなうちわが配られ、会場を盛り上げることができました。(arai.yukari)

エンディングムービー

本番当日を締めくくるエンディングムービーは、運営メンバーの紹介や準備の舞台裏を見せる構成にしています。
大まかなストーリーラインの作成、絵コンテ/ビデオコンテの作成、必要な素材の制作や撮影の実施、そして編集作業までをチームで議論しながら完結させました。

今回の Soukai All-Hands には総勢約50名の運営メンバーが参加しており、運営メンバー一人ひとりにスポットを当てることを意識した構成になっています。

そして、大まかなストーリーラインや絵コンテ作成については、思考プロセスや構造化する形でフォーマットに落とし込み、今後のクリエイティブチームがムービーの構想を考えられる際に活用できる状態にしています。Soukai All-Hands のクリエイティブ制作における学びや気づき、そして再現性のあるプロセスを次に繋げるためにこうした工夫も意識しています。特に動画作成・編集については社内にそこまで経験者が多くはないため、今後の担当者にとって少しでも役立つものを残していこうと考えていました。(sakagami.shogo)

エンディングムービー用の撮影

Soukai All-Hands における撮影は、上記のエンディング動画(以下、ED動画)の素材収集に限定しています。ED動画は、運営準備のプロセスを見せることと、メンバーへの感謝や慰労の意味を込めた精神的インセンティブという2つの側面があるため、撮影は運営メンバーをどう際立たせるかに重点を置きました。

撮影のフェーズは、①メンバー紹介用のピン撮影 ②日頃のMTG風景~リハ・本番直前までの準備の様子 の2段階です。それぞれについて記載します。

①メンバー紹介用のピン撮影
紹介パートの1枚を取るのみですが、撮影者1人だけでは当然手が回らないため、チーム持ち回りで撮影時間に2~3人がいれるような体制を取りました。
「上半身のみのカット」となることは決まっていたので、メンバーが笑顔でいられる雰囲気作りが最も重要です。
12月ということもあってクリスマスソングをかけながら、ポーズを取るのを恥ずかしがるメンバーに「かわいいよー!」「もっとこうしてみようか!」「このアングルも頂戴!」といったアイディア出しや煽り(?)を入れるように心がけました。

②日頃のMTG風景~リハ・本番直前までの準備の様子
素材が多ければ多いほど編集の幅が拡がるため、日頃のMTG風景は各チームに委任、リハ・本番はチーム全員で分担して収集にあたりました。
動画のアウトラインは予め決まっているため、撮影する全員がED動画の流れ・必要なカットを理解していることが最も重要です。
また「どういうのだとかっこよく見えるだろう」といった想像力をもつことも大事なファクターと言えるでしょう。

また、リハは想定外のことが起こりやすいものなので、こちらとしても想定外にいいカットを押さえられる可能性が高いです。リハはずっと張り付く!このために通常業務を調整する!くらいの気持ちで臨むことが大事です。

総じて、どんなED動画を作りたいかの解像度をより上げることが最も重要で、これができれば、それ以外は勝手に付いてくると思いました。

※「撮影班」の腕章あったらよかったかなーなんて反省もあります笑(kaneko.yushiro)

シール

Soukai All-Hands 本編の後に社内で行われる懇親会では、グローバルメンバーとジャパニーズメンバーが話しかけやすくなるように日本語・英語それぞれの「話したいモチベーション」を表せるシールを用意しました。スキルというより、話したい気持ちをシールの枚数で表すもので、あまり自信はないけど話したい...!という人も気軽に胸元に貼ってもらい、メンバー同士話しかけやすいきっかけ作りと考えました。

最初はかなり自由度高く発散させてたたきを作り、通訳チームメンバーや懇親会チームメンバーから意見をもらいながらなるべくいろんな視点を取り入れて案を精査していきました。社内のグローバルメンバーの文化を考慮しながらディスカッションを重ね、発散と絞り込みを繰り返しました。会社としてこれほどにもメンバーの文化を想い、アウトプットが作られていっているんだと感じ、改めて素敵な会社だな、と感じた機会でした。(suzuki.moeka)

スタンプラリー

懇親会では5つのブースが出展し、各ブースを巡って集めるスタンプラリーが実施されました。スタンプラリーのWebサービスを使い、各自のスマートフォンで集めていきます。懇親会のビジュアルやスタンプが押された時のインタラクションのビジュアルを今回の総会をベースにしたイメージを作成し、より今回の Soukai All-Hands らしさと統一感が表せるようにしました。当日は、チームや出身がバラバラのメンバーがゲームに挑戦したり、コミュニケーションとっている姿が見られとても活気のある空間でした。(suzuki.moeka)

おわりに

クリエイティブ制作全体を通した振り返り

前回の Soukai All-Hands と比べるとグループの規模が拡大し、前回以上に多岐にわたる場面でデザイングループのメンバーの手腕が発揮されました。その結果、単一のポイントに留まらず、イベント全体にわたって一貫したコンセプトを打ち出すことができ、その統一感が参加者である社員のみなさんにも伝わったと実感しています。
共通のコンセプトを複数人でデザインする際には、デザインのバラつきや方向性のずれが生じがちですが、コミュニケーションと相互のフィードバックを通じて、一体感のある体験を創出することができました。これは、メンバー一人ひとりがより良い表現を追求したり、粘り強く行間を詰めたり、未経験の領域にも挑戦するなど、マネーフォワードの Designer Culture を体現するメンバーの存在があったからこそです。

私たちが創り上げる Soukai All-Hands の時間は、社員の皆さんにとって単なる「聞くだけ」の時間ではなく、「この会社に入って本当に良かった」と心から思ってもらえるような体験であるべきです。
表面的なクリエイティブのみを追求するのではなく、届けたい価値は目に見えるデザインを通じて伝えられる感動や心を動かす体験にあり、あらゆる企画をしてくれている運営メンバーとの積極的なコミュニケーションを通じて、体験そのものを豊かにすることの大切さを再認識しました。(oshida.yuri)

イベント全体の振り返り

みんなの体験談、いかがだったでしょうか!
幅広いタッチポイントデザインに関わることができる場として。
職種を超えてクリエイティブを共創できる場として。
チームの魅力を感じていただけたのではないでしょうか!

細田さん、そして金子さんがPJリーダーに入ってくれて、クリエイティブチームは可能性をさらに拡張しています。一つ一つのアウトプットにこだわりながら、隅々までクリエイティブを行き渡らせることができる状態になり、Soukai All-Hands 全体のクリエイティブをアップデートする事ができました。

Soukai All-Hands を心を動かす体験にしていくには、作り手が本気でワクワクして、心を動かすことが大切です。
普段の業務でもかなり忙しいメンバーが、1人ひとりが楽しみながらこだわり、影響し合いながら一緒に体験を作り込む時間は青春そのもの。
これからもそうしたFUNなチームを築きながら、Soukai All-Hands のクオリティをみんなで更新し続けたいと思います。(teramura.takao)

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