書肆 海と夕焼 / 柳沼雄太 (文芸評論家)
ワタクシテキブンゲイヒヒョウ。書肆 海と夕焼 柳沼が書いた文芸批評です。
参加したイベントのレポートをまとめます。
町屋良平氏が2024年3月に河出書房新社より刊行した『生きる演技』は、「小説という形式=フィ…
目を覚ましてシャワーを浴びる行為によって、どうにか目を覚まそうとする行為は、日常という…
明日に控えた「吉祥寺ZINEフェスティバル」の準備をするために、仕事を早く終えると暁闇かと…
息継ぎの記憶は殆どないことを自覚する。飛び込み台から水中へ潜り、顔を水面から半分ほど浮…
残滓は暮れ残るばかりのように、後ろへと伸びてゆく。通勤する電車の中で本を拡げて文字を手…
実行すべきことが蓄積されてゆき、理路整然とした論理を構築できない時ほど、重みは伸し掛か…
手繰り直すように言葉を渇望する真夜中があり、根源が不明な記憶を甦らせて客体としようとす…
進みゆくにつれて見えなくなることがあるとしたら、それは過去の出来事ではないかと思う。い…
これから語る出来事は、瑣末ではない事柄に上塗りされた事項かもしれないし、単なる虚構の産…
暑くなったり涼しくなったり、考えることが多すぎる夏の時分を、皆様いかがお過ごしでしょう…
在宅勤務を終えようとした時に友人から一本の電話が入り、LOSTAGEの配信ライブだったことを…
有り得べき箇所に有り得べき事項がない感覚は、何処か寝相に似ている。身体が収まるべき箇所…
昨日就寝前に消化を始めたカップヌードルが、起床後もまだ胃の中で溶け切らず塒のように渦巻…
自宅に篭って仕事をしていると、視野の狭窄に気付くことがある。自らが認識している視界の狭…
コンビニのイートインに座りながら、新刊の情報を手繰っていて『日常的実践のポイエティーク…