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多様な症状、多様な考え

 同じ双極性障害といえども、症状は様々である。そして、双極性障害との付き合い方や考え方もばらばらである。当事者の数だけ症状があり、付き合い方や考え方があるのだ。

 Twitterには色々な当事者がいる。多様性が現れているといっていいだろう。自分と同じような症状を持つ当事者を見ると、ああ自分だけじゃないんだ、と安心する当事者も多い。

 ボクの場合、天気が悪く、気圧が下がるとうつ状態になりやすい。実はそういう双極性障害の当事者は多くて、雨の日にTwitterを見ていると、ところどころで悲鳴が小さくつぶやかれている。

「つらい」
「しんどい」
「うつだ」

 変な話だが、Twitterでそういったつぶやきを見ていると、くたばっているのは自分だけじゃないんだ、つらいと感じるのは変なことじゃないんだ、と少し安心する。
 もちろん、天気が悪く、気圧が下がっても調子の落ちない人もいる。そういう人も、大抵は天気の悪い日に調子の悪くなる人がいることを理解してくれる。

 他にも、季節で躁とうつの波が変動することがあるのだが、これも人によって様々だ。
 ボクの感覚ではあるが、Twitterを見る限り多くの双極性障害の当事者が冬場にうつ状態になりがちだ。一説によれば、日照時間が短くなるからうつ状態になりやすいらしい。ボク自身も冬場はうつ気味な傾向にある。中には、加えて夏場に躁・軽躁気味になる人もいる。
 しかしながら、逆に夏場にうつ状態になって、冬場に躁・軽躁気味になるという人もTwitterにいたりする。それを聞いた(見た)ときは、双極性障害は何とも不思議で厄介なものだと感じた。

 当事者間での違いは症状だけでなく、双極性障害との付き合い方にも及ぶ。

 ボクは、双極性障害とは一生付き合っていかなければならないと考えている。良くいえば受け入れている、悪く言えばあきらめているのだろう。ボクのTwitter観測範囲でだが、病歴が長くなるほど、そういう感覚を持っている人が多いように見える。
 一方で、双極性障害と真正面から闘ってやる、いつかお別れしてやる、と病気の寛解を目指している人もTwitterにはいる。ボクとは逆の立場にある人だ。といっても、対立関係にあるわけではない。
 ボクには、どちらの考えが正しくて、どちらの考えが間違っているかは判断できない。それは、ボクが精神医学の専門家ではないというのもあるし、双極性障害はまだまだ解明途中の病であると聞いたことがあるからだ。そのため、双極性障害に対する考え方は人それぞれであることを認め、互いの立場を尊重できればそれでいいんじゃないだろうかと思う。

 同じ症状や、同じ考え方を持っていると、一種の連帯感が生まれるのは、誰しもあることだ。一方で、自分とは異なる症状や、考え方を持っている人もいて、それはそれで当たり前のことだし、(絶対ではないが)排除せず受け入れるのが良い。自分と同じ症状や考え方でない人がいることを知っておくのも、病気に対する見識を深めるために大切なことなんじゃないだろうか。

 色々な人と幅広く繋がれるTwitterを通して、ボクは、一人じゃない、孤独じゃないことを知った。これは双極性障害を抱えながら生きるに当たってとても大切でありがたいことである。一方で自分とは症状も考え方も異なるような、多様な当事者がいることを知ることができた。Twitterで色々な当事者の症状や考え方に触れることで、ボクは双極性障害という病の難しさを再認識し、新たな発見をすることができたのだ。

 Twitterのおかげで一歩成長することができたといえるだろう

ブログとはまた違ったテイストです。