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はじめに:Twitterは毒にもなるが、薬にもなる

 このマガジン(生きづらさからの解放~Twitter生存戦略~)で書くエッセイ群の主題は、Twitterというツールを使って、ボクがどのように双極性障害という精神疾患の困難を切り抜けてきたのか、についてだ。

 Twitterは、いま自分に起こっていること、行なっていることをつぶやく場であり、同時に他人のつぶやきを覗きこむ場でもある。

 Twitterの利用が与えるメンタルヘルスへの影響について、否定的な意見がいくつか見られる。
 例えば、メンタルを病んでいると、病気仲間同士で傷の舐め合いが起こり、ずぶずぶと沼にハマってしまうことがあると言われている。ボクはこれを、一理あるな、と思っている。
 また、どこかの研究でSNSはメンタルに悪影響を与える、という結果が出たそうだ。詳細を読んでいないので何ともいえないが、科学的研究の結果だろうから、まあ正しいのだろう。

 このように、Twitterに対して、メンタルの毒になる、とネガティブに捉えている人がいるのは確かで、ボクもその意見を否定はしない。

 しかし、待ってほしい。「毒は薬にもなりえる」というのは、誰しも一度は聞いたことがあるだろう。Twitterも同じであるとボクは思う。実際、ボクはTwitterに何度も助けられてきた。

 そもそも、Twitterとはつまるところただのツールである。ツールである以上、人間のさじ加減ひとつで、毒にも薬にもなるのは当然ではなかろうか。Twitterを薬として活用するためには、適切な使い方をすればいい、とボクは考えている。
 例えば、Twitterは情報を得るためのツールとしては優秀だ。多少のリテラシーを必要とするが、強力な武器になること間違いないだろう。
 他にも、互いを励まし合うツールとしても活躍する。Twitterは多くの場合、文字のみのコミュニケーションとなるが、それでも励まされると、何とか生きてやろう、という気持ちになる。

 このように、Twitterは薬にもなり得る可能性を秘めている。ならば活用しない手はないだろう。

 しかし、残念ながら「薬として使うTwitter取扱説明書」のようなものはおそらくこの世に存在しない(だろう)。ボクも取扱説明書を書くことはできない。けれども、ボクと同じような双極性障害の当事者や、その他メンタルに不調を来たしている仲間たちにTwitterを上手く活用してほしい。そんな願いを、ボクは強く持っている。

 そこで、一つの例として、ボクがどうやってTwitterというツールを使い、困難を乗り越えてきたのかを伝えるために、筆を執ることにした。 

ブログとはまた違ったテイストです。