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私の名前は聖ちゃん

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この小説は、ある人に対してのメッセージです。
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私の名前は聖ちゃん

私の名前は聖ちゃん

私の名前は「聖」(せい)ちゃん。カッコいい名前でしょ。
聖人の「聖」よ。
私のご主人様であるお姉ちゃんが付けてくれたの。
チョット名前、重いけど、気に入っているの。
私が生まれた場所は、車のガレ-ジの中だったの。
私、何も見えなかったのだけど、誰かに見つけてもらいたくて、鳴いていたの
精一杯の大きな声で、鳴いていたの。
私の声が聞こえたみたいで、お姉ちゃんが見つけてくれたのよ。
お姉ちゃんは直ぐに

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遠くの君へ(140字の小説)

遠くの君へ(140字の小説)

君が言った「生まれて来なければ良かった」と。
「そんな悲しい事、言わないで。
生きているから楽しい事もあるよ」
と、慰めてみても・・
君の人生、本当に辛いね。
悲しいね。
僕は何もしてあげる事はないけど、君の為に祈る事はできるよ。
ずっとずっと遠くで見守っているから
そして、きっと側に居るから。

遠くの君へ(2)(140字の小説)

遠くの君へ(2)(140字の小説)

君と一緒に見た月は、満月だった
あれはいつだったかなぁ
遠い昔の様だけど、去年の事だったかな
今の君は月も見る事が出来ないのかな

本当に悲しいよ
元気になろうよ
僕に言われなくても君は解っているよね
君が一番悔しいよね
君が一番辛いよね
君が一番健康になりたいね

僕には何も君には出来ない
励ましだけだ