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憎めない好青年

映画「南瓜とマヨネーズ」を拝見しました。
この映画は好きな俳優さんが出演していたので、
どんな作品か気になりまして、見てみることにしました。
きょうは深夜にのんびりしながら見ることに最適な映画、
南瓜とマヨネーズをご紹介いたします。

仲野太賀さんのお芝居は好きで、
明るく元気で、感動的なシーンも、真面目な場面も、
かっこいい役も、コメディ要素が強い役も、
いろいろな役柄をこなすことができる素敵な俳優さんだと思います。
仲野さんは演じるとき、とても情熱的で、真剣で、
その作品や役柄を大切に扱っているのが、伝わってきます。
特に感情表現が豊かで、うれしいときや喜ぶときは、
思い切り元気に、からだじゅうを使い、心を開放しているところが、
とてもお上手で、魅力的なお芝居ができる人だと思いました。
だから、仲野さんが悲しいシーンを演じるときは、
私のほうまで悲しい気持ちになり、切ない印象が残ります。
お顔の表情や、からだ全体で表現する演技や、
セリフがひとつふたつ放たれるときの存在感は、とても素敵で、
高く評価したいと思いました。
仲野さんはいままで脇役が多かったのですが、
最近は主演が多くなってきて、すごいうれしいです。
お仕事が忙しいみたいなので、
心とからだを壊さないように、心配しながら拝見していました。
忙しいなかでも、共演の方を気遣い、思いやりを持つところが、
とても素敵な方だと思いました。
忙しいと、なかなか自分のことだけで精一杯だと思うのですが、
気遣いだけでもできる仲野さんは、尊敬すら覚えてしまいます。

この作品「南瓜とマヨネーズ」にも仲野さんが演じています。
ライブハウスで歌うミュージシャンという役柄で、
音楽を作ったり、ライブをしたりという活動をしている人を、
熱演していました。
仲野さんが演じる、「せいいち」という人は、
風呂場でギターを持ってきてうたを作っていたシーンがあり、
メロディをひとつふたつと奏でるお芝居が印象的で、
せいいちという、自分を強く持っているけれど、
どこか不器用で、憎めない好青年を演じている様子が、
拝見して心にあたたかいものが灯るような、
うれしい気持ちになれた自分がいました。
彼女のためを思い、仕事に励むようになるシーンは、
なんとも複雑な印象がありました。
好きなことで生活費が稼げられたらうれしいのですが、
世の中そんなに簡単ではないという現実を叩きつけられた気がして、
映画とはいえ、切ない気持ちになりました。

そのようなことがありながら、
映画の最後のシーンで、仲野さん演じる、せいいちが、
自分で作ったうたを歌う場面があるのですが、
いちど、音楽から離れたせいいちが、
ふたたび音楽をやってくれたことがうれしくて、
感動しました。
その歌うシーンも、仲野さんの普段の歌い方ではなくて、
しっかりと、せいいちの役にあわせた歌唱の仕方で、
感慨深いものがあり、
仲野さんの演技の技量は高いのだと思いました。

人のことが気になり始めるときや、好きになる瞬間は、
外見だったり、話し方であったり、態度であったり、
人それぞれ違うとは思いますが、
相手の内面、特に性格や趣味特技などの魅力に気づいて、
なんかいいかもしれないと思うような人を、
僕はとても共感したい。
かっこいいとか、かわいいとか、いろいろあるかもしれませんが、
その人の個性とか、感受性とかが魅力的だとわかると、
僕は居ても立っても居られないといいますか、
とてつもない喜びの感情があふれてしまい、
うれしさが込みあげてしまいます。
僕はそんな人を大切にしていきたいと思いました。

この作品、南瓜とマヨネーズは、
ライブハウスが舞台となっていまして、
音楽が好きな人には、共感していただける作品となっています。
何かに夢中になれたものがある人や、
一度でも人を好きになれたことがある人でしたら、
気に入っていただける映画だと思います。
なんだろう、ギターを弾きたい衝動が走りました。
お薦めの作品です。

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