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【最近】貧困、暴力、格差と家族の映画

最近見た映画や本について考えてみると、貧困や家族の問題、暴力といった少し重たいテーマが中心になっていました。

2018年から2020年にかけては、社会的な格差やさまざまな背景を持つ人々に焦点を当てた作品が多く見られました。「天気の子」、「ジョーカー」、「パラサイト 半地下の家族」などの映画は、社会に存在する深刻な問題に触れている作品として知られています。

しかし、アクション映画の分野では、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「ワイルド・スピード」のように、"作り上げた家族"にスポットライトを当てる作品が登場しています。これらは、伝統的な家族構造を再考し、社会的な枠組みにとらわれずに家族を選択し、形成する可能性を探ることで、現代社会における家族の概念を根本から問い直しています。

これからの作品では、"作り上げた家族"が伝統的な家族とどのように異なり、または似ているのかという問題を探求する可能性があると思います。

人々との距離感は、親子関係、友人関係、職場の同僚など、自分で自由に決められるようになり、より複雑になってきています。就職先や結婚相手を「正しく」選べた人を見て、人間関係でも「正しい」選択ができた人たちに対して嫉妬することもあるかもしれません。

一方で、自分が選ばれない、選べないと感じたときには、絶望を感じることもあります。選択の自由があるがゆえに生じる苦悩は、この複雑な人間関係の中で避けられない現象となっています。

町山智浩氏が述べているように、映画を通じて家族の概念、その形成過程、そして社会における役割について深く考察する必要があるかもしれません。

さらに、最近注目されている「ドッグマン」、「ゴールドボーイ」、「市子」といった映画では、貧困、格差、家族の問題に加えて、暴力が特に強調されています。これらの映画が現代社会における暴力の顕在化や、それが個人及び社会に与える影響についての議論を促しています。

しかしながら、映画ランキングをチェックしてみると、心を躍らせる楽しいエンターテイメント作品が多数並んでいることがわかります。問題提起をする作品について考えることも大切ですが、気軽に楽しめる映画を見ることも、大いに重要だと思います。




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