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「友達に差をつけろ」

「友達に差をつけろ。」

中学生の時に見たコマーシャル。通信講座かなにか、成績や受験に関わるものだった。

って、それ友達じゃないよね。そうツッこみながら見てた。差をつけろの言い回しは、めずらしくはないようで、それからも、色々なところで見かけた。

そういう時代だったかぁと思う。でも、中高生の自分の目で見ると、当時の大人、少なくとも、その広告をつくった人たちに、ちょっとバカにされてる気がする。

中学高校、で思い出すのは、校内暴力の全国展開。わたしの通う、まったく都市部ではない中学校でも、窓ガラスが割られ、暴力騒ぎが起こりはじめていた。高校に入った年の暮れ、出身中学の校長先生が自殺した。

その頃に、もう一つ、印象に残る、テレビで見た広告。映画の予告編だった。

銃を持った高校生が、それをぶっ放している。「数学できんが、何が悪いとやあぁぁ!」と叫びながら。

その場面はテレビで何度も見たが、結局映画を見ることはなかった。「高校大パニック」という作品だった。

わたしは、中学での数学は、とりあえずできていたし、窓ガラスも、わざと割ったことはない。でも、そのシーンに共感していたことは覚えている。




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