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愛の歌

鶯谷 無言で食べる朝の君 トマトソースが目に眩しい

好きって言ったのは演出上の都合だったんだね

君にとっての私は 私にとっての君じゃなかった

渡せなかった映画の半券 借りたままの本に挟んでしおれていく

温もりを思い出すほど心は凍って砕け散る

報われぬ 三千世界を滅ぼして お前の首に口づけしたい

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