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本と公園⑩ 〜夏の公園も良いものだよ〜

連日の猛暑が続くなか、今日も準備をして公園に。
こんなに暑い日に公園に来る人なんているのかなと思いつつ、実験の意味も込めて向かった。

朝10時前、公園に着くが誰もいなかった。
いつも10時前後に犬の散歩をしているおじさんも今日はいない。暑すぎるから散歩に来なかったか、犬もいるから散歩の時間を朝早くに変えたのかな。犬も焼けるようなアスファルトの上を歩くのは大変だろう。朝その人に会って少し話しながら「よし今日もやるか〜」という気持ちになっていたので少し残念。まぁ仕方のないことなのだけれど。

散歩にも億劫になるか。それくらいの猛暑だ。
まだ6月だというのにどうしたものか。梅雨の時期にほとんど雨も降らず、ミミズは道端で干からび、エアコンをガンガンに効かせ、テレビでは熱中症患者が増えているというニュースが流れる。どうなっちゃうのだろうか。

まず最初に来てくれたのは、いつもぶんじ寮関係でお世話になっている近所のお母さん(Yさん)。近所の直売所で買ってきたヤマモモの差し入れ。ここの農家さんはフルーツが美味しい。直売所に並ぶ作物の変化で季節の変化を感じることができる。素敵な世界。
今日は以前貸した本をもう少しで読み切れるとのことで、公園で読み切って返すために来てくれた。隣に椅子を置いて、木陰に並んで読書。いい光景ではないか。Yさんは子供の居場所、遊び場的なことをやっているのだが、暑すぎて中止になるらしい。流石にこれだけ急に暑くなれば中止にもなるか。体も慣れていないし、子供たちは大変そう。

ヤマモモ

ぶんじ寮の住民が2人遊びに来た。1人は上裸だった。暑いは暑いものの公園に上裸で来るなんてどうしたものか。笑ってしまった。サッカーボールを持ってきていた。

公園が幼稚園の迎え場所になっているお母さんとその子供たちがやってきた。子供たちは相変わらずの元気。転がっていたサッカーボールを蹴り始めた。頑張って蹴ってはいるものの、まだ非力なため数メートルしか転がらない。凍ったゼリーのお菓子をもらった(写真は撮り忘れ)。以前ももらったことがあるので毎度恒例になっている。
少し目を離した隙にいつも本と公園のしおりやステッカーを入れたケースを見つけ蓋を開けていた。その中から缶バッジを見つけて持っていく。好奇心旺盛でなんでも見つけるなぁ。
今日はたまたまフィルムカメラを持ってきていたのでそれを渡す。「ここを押せば写真が取れるんだよ」と説明するとバンバン撮りまくっていた。数分後、フィルムが巻き戻っていく音が聞こえる。どうやらフィルムの限界枚数に達したようだ。彼女たちは携帯のように写真を撮り続けることのできないカメラがあることをその時に知ったのだった。
その子供たちのなかの1人はいつも帰るときに、お母さんの自転車の後ろに乗って、「サンキュー!」と言って帰っていく。
今日も今日とて、青空に届くくらいの元気な声が公園に響く。
「サンキュー!」

お昼ご飯はぶんじ寮の住民がカフェスローさんのランチをテイクアウトして持ってきてくれた。こだわりの食材たちを使ったごはん。環境に配慮して作られた箸も借りて、ゆっくりじっくり味わって食べた。素敵な時間をありがとう。

カフェスローさんのランチと環境に配慮して作られた箸


ランチを食べているといつものジョーさんとぶんじ寮の住民が一緒にやってきた。ジョーさんは今日ぶんじ寮の住民に家の草取りをお願いしていたらしく、それが終わって一緒にランチに行った後に来てくれた。
ジョーさんはよく喋る。今日は娘さんたちのお話。娘さんが韓国に嫁いでいるのだが、その労働環境がひどいらしい。妊娠して体が辛くても早めに帰ることができず、「30分早く帰りたい」と言うと「じゃあ明日30分長く働いてね」と言われるらしい。
その一方で、息子さんはカンボジアの方と結婚して日本に住んでいるのだが、そのお嫁さんの労働環境も微妙らしく、外国人が日本で働く難しさを感じているとのこと。また小学生の孫が、いつもランドセルに入れる荷物が多すぎて体を悪くするかもしれないということで学校に乗り込んだり、都庁に電話したりと、いろんな問題に直面しながらも自分のできることをなんとかやっているんだとか。

みんながいなくなった後、Yさんが再び。小学生の息子Tくんの迎えに行って連れてきた。すごく濡れていたのでどうしたのかと聞いたら水を浴びてきたらしい。元気だ。
プラスチック製のバットとボールで一緒に野球をした。僕も小学2年生のときに野球を始めたので、少し懐かしい。Tくんくらいの年代でその後10年続ける野球人生のスタートを切ったのかと思うと感慨深い気がしなくもない。
今度はアイスもいただいた。

小学2年生当時を思い出す


暑さで溶けるのがめちゃ早かった

少しすると「国分寺の投票率を1位にプロジェクト」の2人が自転車に乗ってやってきた。以前プロジェクトに関するチラシを置いてくれないかとのことで話はもらっていた。参院選の候補者に会いに行ってインタビューをしていたり、「選挙は祭りだ」という想いのもと、3日と10日にマルシェをやったりする予定らしい。10日のマルシェにはこの本と公園も参戦することになっているのが楽しみだ。

▽候補者インタビューの動画はこちらから▽

「選挙はお祭り」


続いて、ぶんじ寮住民がコーヒーを持ってきてくれた。
リアル本と公園は初らしい。その人はぶんじ寮のTwitterをまめに更新してくれていて、本と公園のnoteが上がるとすぐに引用リツイートしてくれる。
ぶんじ寮ラジオというのもやっていて、6月4日5日11日12日の駅フェス出店に関するラジオの収録もした。公園でラジオ収録、楽しかった。

▽ぶんじ寮ラジオはこちらから▽


体に染みるアイスコーヒー

いつも散歩の途中に寄ってくれるおばあちゃん。今日は箱根、サン=テグジュペリ博物館の話に。
『星の王子さま』を置いていたことからそんな話になったのだが、そのおばあちゃんはサン=テグジュペリの『夜間飛行』が大好きらしい。パイロットもしているという彼は究極のロマンチストだと言っていた。
またひょんなことから記憶力の話に。「記憶を司る海馬は新しいものから忘れていくから、先に勉強したことは覚えていても、後から勉強したものはどんどん忘れていくんだよ、玉ねぎの皮を剥くみたいにね。」と言っていた。「もう私の玉ねぎはわずかしかないね」と笑いながら帰っていった。

ぶんじ寮のご近所さんが遊びに来てくれた。
月曜日に少し農作業を手伝ったら曜日感覚が狂ってしまって本と公園も1日間違えていたらしい。18時過ぎに「そういえば今日だった。まだやってる?」とmessengerで連絡が来た。今日はたまたま19時まで居ようと思っていた日でその旨を伝えた数十分後に自転車でやって来た。凍ったマンゴーをくれた。今日もたくさんいただいたぞ。キャベツ太郎をボリボリと食べている姿がなんだかおもしろかった。片付けまで手伝ってくれて感謝。


今日は暑すぎて散歩に来ている人もほとんどいなかった。
そんな中でもいつも来てくれている人やぶんじ寮の住民が来てくれて、いい1日に。空いた時間には読みたかった本も読み進めることができてよかった。
気温こそ高いものの、木陰に吹く風や青い空が心地よい。

たまにはエアコンの効いた部屋を飛び出して、外に出てみよう。

次回は7月6日(水)10時頃〜18時頃まで、武蔵国分寺跡にて。
そのままぶんじ寮の屋上で、競馬場で上がる花火を見ようというイベントもあるので気になる方はそちらも一緒にどうぞ。
▽詳細はこちら▽


こうして文章に書いていくなかで、いつもたくさん差し入れをいただいて、たくさん手伝ってもらって、お世話になっていることを痛感します。ありがとうございます^^


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