ほわ

山で出会う景色や生き物たちに惹かれて、山に登っては写真を撮っています。お気に入りの山は…

ほわ

山で出会う景色や生き物たちに惹かれて、山に登っては写真を撮っています。お気に入りの山は北海道の大雪山で年に数回登ってます。こうした山での出会いなどを紹介できればと思っています。

最近の記事

ナキウサギの詩-恋の季節-

日本では北海道だけに住むナキウサギ(エゾナキウサギ)。 その住処の1つの大雪山で彼らに会って感じたままを記します。 頂上直下の岩の上でじっと空を見つめている姿は神秘的でもある。 何を見、何をにおい、何を感じているのか。 いつも考えてしまう。 今もはじめて感じたときと変わらない。 彼らに毎年会うようになって7年が経つ。 再 会風もなく穏やかな朝。 前年と同じ岩場の斜面に向かう。 好きな人に会うのとはまた違う高揚を落ち着かせる。 しばらくあたりを見渡すが見つけられない。 そも

    • 大雪日和 -冬から春の風景-

      時季や時間で移り変わる大雪山系の景色。今回は、厳冬期の大雪山の様子と6月の風景を紹介します。 一年の約半分は氷雪に閉ざされる大雪山。 厳冬期は、近づく機会が極端に限られる。 最高峰の旭岳の標高は2,291mであるが、本州の3,000m級の山と同様の環境ともいわれている。ただ天候に配慮し、十分な装備で登れば、心を揺さぶられる光景に出会える場所である。 『大雪日和』では、これまで出会った大雪山の景色を中心に紹介する。 まずは、厳冬期の大雪山の様子と銀泉台や大雪高原温泉の山開き

      • 大雪小径 -高嶺の目覚め-

        高山植物に会いたくて登った大雪山。いつしか、この広大な自然とそこに暮らす生き物たちに魅了され一番好きな山になっていました。これまでに大雪山で出会った花は80種類を超えます。 『大雪小径』では、大雪山系の山々を廻る登山道(小径=こみち)で出会った高山植物を私の目線(経験)で紹介します。 一年の約半分は氷雪に閉ざされる大雪山。それでも春は確実にやってきます。雪が溶け、地表が現れると同時に息を潜めていた生命が動き出します。 厳冬期を雪に守られていた木々は新芽を膨らませ、地表から

        • 大雪ガイド -帯広空港~登山口-

          北海道の大雪山に魅せられ、ここ数年は年に4ー5回程度登り、山の中で15日ほど過ごしています。トータルで50回は登っていると思うので最近では日常生活のように都内から向かっています。 ただはじめは、どこの登山口が登りやすいのか、山開きはいつなのか、交通機関と所要時間はどうなのかなど悩み調べていました。この時間も楽しみではありますが、大雪山に登りたいと思っている方の不安を少しでも和らげるお手伝いができればと思い私の経験を紹介します。 都内などから帯広空港に降り立ち、大雪山に向か

        ナキウサギの詩-恋の季節-

          大雪山記-ヒグマとの出会い-

          はじめに 2023年は熊による被害がほぼ全国でクローズアップされた年ですが、その兆候は大雪山の登山を通じて感じていました。そのため2023年は6月から10月のシーズン中を通してクマスプレー(※注釈参照)を携行して大雪山には登りしました。  2016年までは日帰りで登っていましたが、2017年からは山小屋やテント場で年間15日ほど過ごしています。2018年シーズンまではヒグマの存在を気にすることはありませんでしたが、2019年シーズンに初めて出会いました。  2020年シ

          大雪山記-ヒグマとの出会い-