病院リハビリテーションの改革が急務なんだよ!

患者さんがいつまでも機能回復にこだわるのは、病院のせいなんだ。

リハビリテーション室で、歩行練習するセラピストが多いから、それを見た新規入院の患者さんが

「リハビリテーションっていうのは歩く練習するんだな」

って思ってしまう。だからセラピストに目標とか取り組んでみたい課題を聞かれても

「歩きたい」

って答えるんだろう。

もし、リハビリテーション室でみんなが毎日毎日踊っていたら

「踊れるようになりたい」

って答える患者さんが増えるでしょう。

もし、リハビリテーション室でみんなが卓球や車椅子バスケばかりしていたら

「スポーツしたい」

って答えるでしょう。

来る日も来る日も、ひたすら徒手的なアプローチばかりするから、転院先の老健や、在宅の訪問のセラピストにも、同じことを求めるのでしょう。

全国の回復期リハビリテーション病院のリハスタッフが、
1週間に一度は触らないリハビリ
https://note.mu/yamada_ot/n/n4b4505394607


を実践すれば、老健や訪問のセラピストにも触らないリハビリを求めるでしょう。

そう、

「心身機能に偏重して活動と参加への取り組みができない」って指摘を厚労省からされているにもかかわらず、何も変わらないのは、患者さんにとってリハビリテーションのスタート地点となっている病院のリハビリが変わらないからなんですよ。

病院で働いている理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が変わらないから、こんな指摘されているにもかかわらず病院のリハビリテーションが変わらないんだ。

なんで?

指摘されているにもかかわらず、いつまでも同じことしてるんだ!

このままでは、2025年問題や2035年を乗り越えることなんてできない。リハビリ不要論が浮上するよ!


病院リハビリでも活動と参加

入院時の初期評価時に病院でも実践すべきなんだよ。

興味関心チェックリスト(クリックするとPDFが開きます)

このリストで患者さんに聞いてほしい。

ホントにやりたいことは何なんですか?

リストに載っていないことでも構わない。ホントにやりたいことに向かってリハビリしてほしい。

患者さんがそんなことを考えられない時期であっても、セラピストはいつでもこのことを意識してリハビリテーションに取り組んでほしい。

一律に「歩く」、「着替える」、「トイレ行く」みたいな練習だけをすべきではない。

ホントにやりたいことを決めて、それに向けてリハビリテーションを実施すると、付随的に他のADLが改善する可能性は非常に多い。

特定の課題へのアプローチが他の活動の改善に対して全く効果がないなんてことはありえないからだ。

触らないリハビリ

効果確認のために、触らないで実践するリハビリテーションを定期的に実践してほしい。

リハビリの時間の終わりに、歩行とか更衣とかを確認するんじゃあないんですよ。

個別のリハビリの時間すべてを使って、その時点での患者さんの能力を評価するんですよ。

退院して家に帰ったら、24時間自分と家族とで何とかしないといけない。老健や施設に転院しても、24時間かかりっきりでスタッフがついてくれるわけじゃあないんだ。

病院の個別リハビリ40分とか60分とかセラピストが見守るだけでいろいろなことにチャレンジする。たった40分であっても大変だ。

でも家に帰ったらもっと長い時間1人で過ごすからこそ、入院中にそれを実感して確認することが必要になる。

セラピストにリラクゼーションとかストレッチとかをしてもらってから何かの行為や課題に取り組むのではなくて、朝起きてそのままの心身の状態で目標としている課題に取り組む。

そうするからこそ、今の時点での目標到達地点を確認できるんじゃあないのかな。

目標に到達していないことを患者さんに知られるのが怖いっていうセラピストが多いんじゃない?

目標の設定のこと

治療目標の設定は誰がしていますか?

本人や家族さんがしていますか?

それとも理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がたてた目標を計画書にかいて、本人や家族さんに同意してもらっていますか?

治療目標って誰が決めるんでしょうね?

ホントは本人ですよね。だから主体的に取り組む。だけど実際はセラピストが設定するから、してもらうリハビリになってしまう。

きちんと目標を設定した理由を本人や家族に説明していますか?定期的にリハビリテーション実施計画書を見せて、ハンコもらっているだけじゃあないですか?

そうやって「してもらうリハビリ」「いつまでも続くリハビリ」がスタートする。

セラピストが考えた目標に、セラピストが考えたリハビリを漫然と受けているから、リハビリに対して何も考えずに取り組む患者さんが増える。

「してもらって当然」

「リハビリは自分がするものではなくて、セラピストがするもの」

そうして、この患者さんの思い込みは、退院して老健に行っても、自宅に戻って訪問リハビリやデイケアに行っても変わらない。ここを変えないと何にもならない。

だから地域に戻って急に「活動と参加」って言われてもうまくいかないんだよ!

よりリアルな短期目標の設定

患者さんの情報をしっかりと把握して、評価すればよりリアルな短期目標を設定できるはず。

退院間近になって慌てて情報収集して、間に合わせの練習で何とかなるなんて考えは間違い。

患者さんがよりリアルに退院後の自分の生活を考えられることが、短期目標なんです。

日本作業療法士協会の中村会長の言葉を借りるなら

「患者さんが退院後の生活をより具体的に、リアルにイメージできること」も短期目標の1つなんだ

リハビリのスタート地点である病院のリハビリがしっかりやってほしい

「活動と参加」への取り組み

興味関心チェックリストを用いた目標設定

患者さん自身が選択する目標設定

触らないリハビリテーション

リアルな短期目標の設定

まずこういったことを積極的に実践すべきだ。


セラピストの横並びからの脱却

「周りが動いてないから・・・」

「自分だけやっても何も変わらない・・・」

「先輩や上司が何も言わないから・・・」

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がたくさん在籍している回復期リハビリテーション病棟勤務のセラピストからよく聞く言葉だ。

だいたいね、回復期リハビリテーション病棟で働こうと思った動機が

まずは病院でって言われたから・・・

1人職場は嫌だから・・・

まわりにセラピストがいる方が…

っていうような感じで回復期リハ病棟で働き始めているセラピストが多いんだよね。

新しいことに取り組めない、横並び主義のセラピストが多くいるんですよ。

そうして技術系セミナーには参加して、なんとなくセラピストとして先端を行っているイメージを持ってるんだろうな。

だけどね、

ちょっとくらい治療技術が上がっても、結局時代に対応していなかったら脱落するよ。今の国の方向は「活動と参加」なんだよ。「地域包括ケアシステム」なんだよ。

病院のリハビリテーションもそこに向かわないと取り残される。

上司や先輩が何も言わなかったらそのまま続けるのか?

いったいいつになったら気づくんですか?

横並びのままではセラピストとして成長できないばかりか、患者さんも困るんですよ。

病院と自宅の環境は違う。いくらシュミレーターで工夫してもまるっきり同じではない。だから、病院ではできても、自宅に戻ると、多くのことができなくなる患者さんが量産される。

だから、まずあなた一人からでも変わらないといけないんだよ!

目標の設定を患者さん主体で決めたからって揉めないよ、たぶん。

そんなところから始めることもできるんだよ。

誤解するなよ!

心身機能が一番改善するのは、病院で集中的にリハビリしているときだ。

だから、セラピストとしての質の向上や技術の向上は必要だ。そこを抜きして、「触らないリハビリ」の実践はありえない。

入院期間ずっと触るなって言っているわけじゃあないんだよ。

定期的に「触らないリハビリ」は必要だと思うけど、セラピストがさぼりたいから、楽したいから触らないってことじゃあないんだよ。

もっとまわりをしっかり見よう

これからの時代は多事業所・多職種連携の時代だ

病院リハビリで完結する時代じゃあない。だからこそ、退院後の事業所と積極的に連携することが必須。

まず多職種連携、そうして多事業所連携なんだ。

変な高額セミナー受講するくらいなら、僕が書いている有料コラム読んでいる方がよっぽどためになるよ。

多くの情報をしっかりと吟味するんだ。

2018年同時改定に向けてリハビリ専門職がすべきことマガジン

上記のマガジンには2018年同時改定に向けてセラピストに実践してほしいことや考えてほしいことを連載しています。


作業療法士として25年臨床で働いてきた僕が、2016年1月から開始している有料での記事配信。僕が研修会で講義していることをコラムにしているから有料なんですよ。

自信があるからやっている。いろいろ読んでも高額セミナーよりは安いと思う。

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コメント10件

吉良さんのお話は聞いたことないんだけど、資料は見たことがあります。私が研修会で作る資料よりも上手で詳しいなって感じがしました。だけど、お伝えしたいことの方向性は同じだと思います。リハビリテーション専門職の役割は、もっともっと広いんだと考えています。違うことに取り組むっていうことではなくて、今まで取り組んでいなかったことをもっと考えていく必要性があるのだと思います。
老健だったら回復期で出来なかった生活に関わるリハができるかと思って移ったけど今老健で管理的なことやってるのは病院からきたセラピストが多くて利用者さんと料理作ったりするとそんなのはリハビリじゃないって言われます。本人はひとり暮らしで家に帰ったら出来ないと困るのにこだわるのは金属支柱をシューホーンに変えるのに1日何時間もかけて歩行と可動域。それで自分のやり方を通すと後輩からも勉強にならないといわれます。身体機能みれないPTはどうかと思うけどそこにこだわることがPTの本分だと思ってる人が多いようにおもいます。そういう人は経営的な感性に嫌悪感抱くことが多いので厚労省が言っても変わろうともしません。
厚労省が言うから変わるわけじゃあないとは思う。
だけど、その病院からやってきたセラピストのスタイルで利用者さん本人が満足するのかどうかってことが大事だと思う。僕たちが必要と考えていることと利用者さんが必要と考えていることがマッチしないとね。

今まで築き上げてきたstyleを変えるのには時間がかかる。できれば、変わろうとしないセラピストを変えていく姿勢が必要だと思う。

あきらめていたら何も変わらない。
一緒に料理してた利用者さんは自分が担当した直後にリハビリが受けられないと苦情を言ってこられました。その方は他のデイサービスでホットパックがリハビリだと説明されてたので自分と初めの目標の話し合いのときに料理とかのこととリハビリは別だと思ってたようです。でも退所するときはこういうリハビリもあるんだと感謝していました。でも他のセラピストからみると身体機能から逃げてるという印象なようです。厚労省がいうことが全部正しいとは思いませんが業界のルールを決めてるのは厚労省だし、確かに病気とか老いは治療じゃなくてそれをひっくるめて生活できるようにならないといつまでたってもゴールがみえないと思います。そのための地域包括ケアだと思って仕事を続けてます。
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