ただの絵に描いた餅か_

今のままでは、地域包括ケアシステムは進まない

地域包括ケアシステムって、診療報酬改定でも介護報酬改定でも改定のベースになっていると思う。

だけど、ホントに地域包括ケアシステムって稼働するのかな?

僕はまだまだ難しいって考えています。

作業療法士の立場から言わせてもらえれば、地域包括ケアシステムのカギを握っているのは、

かかりつけ医

ケアマネジャー

リハビリテーション専門職

だと考えています。

かかりつけ医

主治医としての地域の利用者さんの采配を振るうのは主治医であるかかりつけの医師。

タイムリーな医療の提供が必要な利用者さんの、状況の悪化時には基幹病院への連絡、看取りでは訪問看護ステーションとの連携、超重症児の呼吸管理などなど、かかりつけ医の役割は大きい。

何よりも、病―診連携で病院の医師とのやり取りは医師同士で連携してもらうとスムースに行くことが多い。

ケアマネジャーとセラピスト

利用者さんの言いなりではなく、

必要なサービスを
必要な期間

利用する。

状態が改善すれば次のサービスへと移行する

それにはやはりケアマネジャーさんの積極的なマネジメントが必要。

そうして通所リハや訪問リハでは、リハマネジメント加算を通じて理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が、利用者さんの心身機能や活動と参加への関わりという側面の評価とアプローチとマネジメントを担う。

リハビリテーション専門職のマネジメントの結果に基づいて、ケアマネジャーがサービス提供の期間やサービス種別の選定の判断出来ることが理想だと思う。

お互いにメリットがある

ホントは加算がなくてもこのようなそれぞれの役割の中で専門性を発揮した連携が必要。だけど、なかなか連携は進まないから「加算」という形で強制的に連携させているのが今の現状でしょう。

だけど2016年3月の時点では、「加算」をベースにした連携は効果的に進んでいない。「加算」はリハビリ系事業所もケアマネジャーも単位数としか見ていない。

だから結局連携は進まない。

リハビリテーション専門職種とケアマネジャーが効果的に連携すれば、地域包括ケアシステムは一歩前に進むと思う。そのあたりをもう少し書いてみたい。

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ただし、このコラムはマガジン「2018年同時改定に向けてリハビリ専門職がすべきこと」に含まれています。

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地域包括ケアシステム実践のために

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