【hint.98】今日のところはそんな塩梅で

毎朝note生活、継続中

 おはようございます。東京・吉祥寺を拠点として活動している、山田 鷹(やまだ たか)です。

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 これは、辞書が悪いとか、そういった話ではない。

 むしろ、辞書はないとダメだ。辞書という、みんなが安心・信頼して拠り所にできるものがないと、その先の自由なコミュニケーションをすることはできない。

 あなたや僕が、その言葉を聞いた時にどんな風に感じる? という、ただそういった話なのです。


 たとえば、「白い」とか、「甘い」とか、「おにぎり」とか、そういった、もうホントにどんな人でも理解できる言葉、そういった言葉であれば、いくらどんどんとこんな風に繋げられても、ほとんど無理なく理解することができる。

 もちろん、「白い」とか、「甘い」とか、「おにぎり」とか、そういった言葉はおそらく辞書にもしっかり載っていると思う。

 そこに載っている表現(文章・説明)を読めば、ほとんどの人が、そのことについて納得することができるんですね。

1 雪のような色をしている。白色である。「ベンチを―・く塗る」
2 潔白である。無罪である。「―・いか黒いか、出るところへ出て決めよう」
3 どの色にも染めてない。また、何も書き込みがない。「―・いままのカンバス」
4 明るい。鮮やかである。
「まいて、日など―・くなれば」〈宇津保・祭の使〉
5 経験に乏しい。野暮である。
「是見よがしに膝枕しながら、目を細めてじゃらじゃら言ひたがるは、いかう前方(まへかた)な―・い人と心得べし」〈浮・禁短気・五〉
【デジタル大辞泉 「白い」より】

 こういった風に書かれている使い方は、いわゆる「正解」のように取り扱われ、僕たちも「正解」のように感じることが多いと思う。

 ただ一方で、もっと違う感じで「白い」って使ってるよ! って意見もあると思うんだ。

 そしてたぶん、僕らが聞いていて「あ〜、たのし〜な〜」とか、「おもしろ!!」と感じるのは、こういった、自分にあまり馴染みのない感じで、自分の知っている言葉や感覚が表現された時なんじゃないかなって、僕はそんな風に感じているんだ。

 って、そういう話。今しているのは。


 上に引用した「白い」の説明文も、これまでずっと今の説明文ではなかっただろうし、これからもずっと今の説明文ではないんだろうけどね。

 ま、これはいいか。

 で、だから僕はなにが言いたいのかということを、もぞもぞと探しているんだけれども。


 簡単に言ってしまうと、辞書に載っているような「真面目」な表現ばかりを使ったものは、どこか現実味があまり感じられないから面白くないし、使われる言葉が難しい場合はそんなに得意じゃない。

 かと言って、辞書に載っているような「真面目」な表現とは、全然違った表現ばかりをされても、それはそれで「ウソ」みたいな話になってしまい、よくわからない。

 「真面目」な表現がどんなものかを踏まえたうえで、ちょっと違う感じで使ってみる。 そういった表現が、僕は好きだし、たぶんけっこう好きな人、多いんじゃないかな。

 「ちょっと違う感じ」というのがここではミソなんだけどね。

 その塩梅というか、加減というか、バランスというか、そういったもののクセが、その人らしさにつながっていて、「あ〜、おもしろいな〜」とか、「お〜!なるほど!」とか、「あるある。そういうことあるね。あの人ってそういうことが伝えたかったのか〜、この人の説明でやっとわかったわ」とか、そういったことがいろんなところで起きているんだろうな、とね。


 真面目な話かと思いきや、くだけた感じを混ぜてくる。

 かと思いきや、やっぱりちゃんとまとめようとしているみたい。

 今日のところはそんな塩梅で。

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