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【プロット】ネットカフェにいるドSな研究者

 研究者を名乗っていても、収入が少ない俺は、ネットカフェに来ていた。
 大学教授の椅子は限られている。
 何年も時間講師を続けているが、少ない枠を取り合いするばかりで先が見えない。
 どうせ研究などしても、売れない本を出したり、学会発表をしても金にならない。
 今さら冴えないサラリーマンになる気はない。
 肥えた豚になるより、飢えた狼でありたい。
 格好つけているように聞こえるだろうが、研究には夢がある。
 宝くじで夢を買うように、ずっと買い続けてきた。
 そして裏切られた。
 インターネットで研究に役立ちそうなコンテンツを探す。
 どの記事も、根拠なく、良く分かってない奴が大騒ぎしているだけで価値がない。
 こうやって他人の批判ばかりする俺にも価値はない。
 ギラギラした目をして何かを渇望する俺には、何か予感を持って新しい世界を求め続けていた。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。