デジタルツインに私の双子を預ける

<デジタルツインに私の双子を預ける>

〜デジタルツインをコントロールする

あるテレビ番組において次のような主旨のことが放送されていた。自分のデジタルツインをスマートシティに載せてみた。そうしたら、デジタルツインの方が情報量が過多にあって、デジタルツインにより、現実世界の本人の未来まで予測されてしまった。そんな話を拝見した。

情けない。本当にそれでいいの。そのままでいいの。スマートシティの中のデジタル世界の自分のたった一つのデジタルツインの尻に敷かれていていいの、と思ってしまった。

デジタルツインが一つだけという発想が貧弱だ。また一つだけであってはならないと思うのだ。決して一つだけであってはならない、と思う。私だったらこのデジタルツイン、2つは作ってしまおうと思った。双子のデジタルツイン「yamanoibuki」と「山乃息吹」を作って、デジタル世界に預けてしまおう。私だったそうする。

一方は遊びのデジタルツインで、もう一方は仕事のデジタルツインだ。出来うるならば2つのグーグルアカウントでも持って、それぞれに預ける情報を変えてみると良いだろう。繰り返す。一方は遊び専門のアカウントから生成されるデジタルツイン「yamanoibuki」だ。もう一方は仕事専門アカウントから生成されるデジタルツイン「山乃息吹」だ。

「yamanoibuki」のアカウントは遊びまくる。現実世界の自分自身の遊びの側面を前面に押し出すのだ。ストレス発散しまくるのだ。一方、「山乃息吹」のアカウントは仕事をし続ける。ストイックにストレスをかけ現実世界の仕事をスマートシティに前面に出し続ける。これでもかこれでもかと、仕事をしまくるのだ。

このように2つのアカウントを使い分けて、それぞれに預ける情報を制御していく。現実の本人が2つのアカウントをコントロールしていくのだ。これが筋だ。本人のデジタルツインを一つだけスマートシティに載せるのではない。本人を2つに分割して、それぞれにおいて情報をコントロールすればいい。

そうすれば、たった1つの、あまりに本人に近い、自分の分身のデジタルツインに悩まされることはない。デジタルツインによって、現実世界の本人の未来予測などされずに済む。

2つにデジタルツインを分けておく。そしてそのデジタルツインを両方とも現実の本人のコントロール下に置けばいいのだ。時に左に時に右に、情報を振り分けてしまえばいい。情報を振り分けてコントロールすればいいだけの話だ。

むしろその方が面白いと思うのだ。スマートシティの中の自分は双子だ。双子の自分の分身が、それぞれにおいて活躍していれば良い「yamanoibuki」は遊びに、「山乃息吹」は仕事に活躍していれば良いのだ。

その方が現実世界の本人もよっぽどスッキリした感覚を身に纏うことになろう。ヴァーチャルな情報に現実世界の自分がコントロールされるのではない。現実の世界の本人はスマートシティの中のヴァーチャルな双子をコントロールして、その世界を満喫すれば良いのだ。

2つとは限らないかもしれない。もっと増やしても良いだろう。3つ子・4つ子でも良い。2つではあきたらなくなってきたら、もっとアカウントを増やしていけば良い。多重人格的になっていくかも知れないが、現実世界の自分が、それら3つ子・4つ子の情報をコントロールしていけば良いだけの話だ。

色々な双子、それ以上の分身を作って、それぞれがスマートシティのヴァーチャル世界で活躍していれば良いのだ。

繰り返す。デジタルツインはたった一つであるという固定観念に囚われるな。決して尻に敷かれるな。デジタルツインは最低でも双子を作ろう。そしてスマートシティの中でデジタルツイン全員を思う存分暴れさせるのだ。

そう思った次第である。


おちゃ11