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主流派貨幣理論=アステカの生贄説

アステカ文明の神官はいけにえを捧げなければ太陽が昇らないと主張していた。

アステカの民は生贄のために周辺の諸民族を襲って祭壇に捧げたが、この行いは当然に彼らの恨みを買い、海の向こうからやってきた征服者がアステカを攻撃する際、周辺諸民族は喜んで征服者に味方してアステカの民は容易く征服された。

アステカの習俗は征服によって変革され、生贄も絶えたが太陽は相変わらず昇り続けた。

彼らは意味のない行いによって自滅の道を開いたのである。

既存の貨幣理論(商品貨幣説)によれば、国債発行総額や財政支出が過大になれば制御不能の高インフレに陥り、国家財政は破綻し国家経済は大混乱、企業は倒産、家計は破産する。

一方、現代貨幣理論では、現在のインフレ率が国家経済に悪影響をもたらさない範囲ならば無限に国債や通貨発行が出来るとする。

実際には、過大な国債発行を重ねてきた日本はインフレで財政破綻するどころか30年もの間、デフレに悩まされ続けている。

これは既存の貨幣理論の主張がアステカの神官たちの主張と同質である事を示している。

この場合の生贄は緊縮財政で首を吊らされてきた、あるいは吊るされる日本国民である。

年間2万から3万という自殺者の大半が経済的理由によるものといわれるが、約1万人が経済政策の不備で死ぬとすれば、緊縮財政を支持してきた人々はこの30年で約30万人を殺害して来たことになり、これは広島に投下された原子爆弾の被害者数に相当する。

彼らは自分の手が無数の生贄の血で染められている事を知るべきであろう。

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