サムネ5

見た目でなく、思考のアイデンティティを持とう。


こんにちは。やまかず です。

今回は、「見た目でなく、思考のアイデンティティを持とう。」ということについて話していきたいと思います。


見た目での差別化はすぐ被る。

過去にnoteで、新しいことをしなければいけない理由とその発想法的なことを軽く話したんですが、

こういうような考え方を通して、自分なりに社会に出てく上で、これで戦って行くぞ!って思える新グラフィックデザインを2つ企画してみました。ただ、pinterestで調べていくとなんか似てるものがあり、非常に困ったので、その悩みを大学の先生に相談してみました。すると、「昔は見た目のアイデンティティで差別化するっていうグラフィックデザイナーの人が多かったけど、今は厳しんじゃないかな。すぐ被るから、思考で差別化した方がいいかも。」って的なことを教えてもらいました。

それでも毎年のようにJAGDAなどで新しいグラフィックデザインを作るデザイナーが名乗りを上げます。でもそれらグラフィックもパッと見ただけならpinterestに同じ体系のものはあるような気がしました。なので、凄さはそこにあるのではなくて、その体系をどれだけ追求しているか、背景にどのようんな考えを持っているのか。という思考が重要なのかも..って僕も思ったりしていました。ではその思考の差別化それはどのように行うのでしょうか。


思考で差別化する。

思考で差別化するとはどういうことなのかと考えていると、大学のオープンキャンパスが始まりました。

そこで、各教授陣のプロジェクトの課題文・解説を見る機会があったんですがこれら自体がまさにその新しいものを生み出す思考だなと思いました。


課題を短くまとめたものがこちらです。

課題一覧

深澤直人・長崎綱雄プロジェクト(プロダクト系)
・犬らしさをできるだけ少なく伝える
・ふさわしい関係性・存在感を持った「くず入れ」をデザインする
・音が流れてきそうな形からデザインする

中村勇吾プロジェクト(コンピューターメディア)
・対象を点のみで表す表現
・身体行為によって新しい造形をするツール
・界面と捉えることで生まれるデザイン

菅俊一プロジェクト(メディア・アーキテクチャ)
・四角じゃない映像、新しいフレーム
・指の拡張、新しい描画体験
・光の物理的特性や人間の視覚メカニズムのリサーチを行い、その結果に基づいた新しい驚きのある作品制作

これら課題自体って改めて見るとすごく面白いんですよね。この考えを通して作ると自ずと作品が新しく、面白くなるようになっています。じゃあこの課題はどのように立てるのでしょうか。


特殊な思考を得る。

単純にみんなとの逆をやろうっていうアマノジャク的な思考・先入観を裏切る思考で何か生み出す方法もあると思うんですが、教授陣の立てる「魅力的な作品を生み出す特殊な課題」を作るにはどうしたらいいのか。そう思ってるとちょうど中村勇吾・菅俊一プロジェクトが「本から生み出された表現」という展示をするようで、ここに答えがありそうです。

この展示は、学生が、本から得た自分が面白い!と思った視点を元に作られた作品が並ぶそうです。つまり、みんな課題を自分で作っているみたいなんですよね。

なので、特殊な思考は、自分の過去に本・話・映像などのコンテンツで学んだ知識、経験・生活の体験の中にある自分の好きなものなんじゃないかと思いました。


結局、新しい価値は、「好きなことの探求」から生まれる。

こういうことを考えていると、結局面白いことって好きなことからしか生まれないのかなって思いました。新しい思考・課題を立てるって言っても結局興味あるものじゃないと追求できないと思うんですよね。

他人はこれ好きだろうなって予測することって合ってるかどうかわからないけど、自分がこれ好きっていうのは確実に分かります。人間はある程度似ているものだと思ってるので、自分の好きを信じて、伝わるようにデザインしていけばきっといつか上手くいくんじゃないかと思うんです。

(下の動画は、なんかこの話に似たこと聞いたことあるって思って、掘り出してきたやつです。)

既存の価値観を良いとするんじゃなくて、自分の中にある本当の好きをいかに社会に認めさせるか、そのためにどう作品をデザインするのか、または社会を変えるのか。そういうことを考えて、様々な壁を乗り越えて生まれた個人の価値観こそ、新しいものなんじゃないかと思いました。
だから、尊敬する人がいてもその人の影響を受けすぎない事が重要なんじゃないかとも思います。その人になろうとすると勝てないので。


だから、自分の好きなものをもっと深く知るべきだなって思いました。

お疲れ様です。読んでくれてありがとうございました〜!



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