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門外不出の版画家・斎藤清美術館に行ってみた。

こんにちは、柳津観光協会広報担当です。

今回は「門外不出」と表現しても過言ではない、柳津町が誇る版画家・斎藤清の作品が展示されている「やないづ町立 斎藤清美術館」をご紹介します。

アート好きの方には一度訪れてみてほしい美術館です。

取材日は雨だったのですが、「雨の日の美術館って何か良い・・・」などと呑気なことを考えながら伺いました。ちょろいなんて言わないで。

外観

入口

観光物産館「清柳苑」となり、ひっそり佇んでいる。
写真左側:エントランス。

やないづ町立斎藤清美術館は、1997年(平成9年)に開館しました。この年は斎藤清の没年でもあります。

今回、斎藤清を「門外不出」と表記したのは、没後年数が浅いことや、実際に作品をリアルに見て頂くほうが、その素晴らしさを伝えられると考えたからです。

色々と謎に包まれた斎藤清(と美術館)ですが、開館・没後ともに25年を迎えた斎藤清美術館の館内は魅力に溢れていました。

館内

スロープ

建物全体がユニバーサルデザイン。車椅子・ベビーカーご利用の方でもゆったり鑑賞できる。
スロープ壁面には筑波大学生作のプロジェクションマッピングが。

多目的ホール

只見川・瑞光寺橋・圓藏寺をパノラマで一望できる。
ホールには筑波大学生の映像作品も。

多目的ホールでは、コンサートやワークショップなどの催しが行われます。

2022年5月29日(日)には、銅版画家の講師から学ぶ「銅版画体験ワークショップ」が開催されていました。

作品展示室

作品展示室内部は著作権の関係上、撮影NGです。実際に足を運び、斎藤清の世界観に浸っていただければと思います。

アートテラスから展示室入口。

アートテラス

アートテラス入り口。この日は雨後の緑が美しかった。
アートテラス内からも瑞光寺橋と圓藏寺を臨むことができる。
版画体験コーナー。オリジナル版画を刷ることができる。

映像コーナー

斎藤清の創作に対する哲学を映像で知ることができる。1回15人まで入室可能。

ミュージアムショップ

斎藤清の作品集や、ポストカードなどのグッズが購入できる。

トイレ

トイレまでのアプローチもフラットな設計になっていた。

【開催中】大コレクション展【2023年4月まで】

2022年6月現在はVol.2「もやもや線」の発見 を展示中。

斎藤清美術館は、2022年の時点で開館25周年を迎えました。

節目であるこの年、美術館に所蔵されている作品や資料を、約1年という長いスパンで一挙公開するコレクション展が開催されています。

2022年6月現在は第Ⅰ期 Vol.2「もやもや線」の発見が展示されており、斎藤清の版画とともに原版も展示されている貴重な期間です。

コレクション展ではスタンプラリーを開催中。

大コレクション展では、スタンプラリーを開催しています。

スタンプを集めるとプレゼントと引き換えてもらえるとのことだったので、途中ながら参加してみました。

スタンプが全部集まっていなくても、スタンプの数に応じてプレゼントと引き換えてもらえるそうです。優しい。

この機会に、ぜひ足をお運びください。

美術館情報

斎藤清美術館は、版画の常識を超越した巨匠・斎藤清の作品と魅力がフルにつまった美術館です。すでに知っている方も、今まで知らなかった方も、この機会にぜひご来館ください。

開館・閉館時間

開館時間:9:00〜16:30
最終入館時間:16:00
休館日:毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合はその翌日)
その他、年末年始・展示替えのための臨時休館あり。
(HP・Instagram等でご確認ください。)

入場料金

年間フリーパス。白と黒の2色から選べる。作成は1,000円。

アクセス

〒969-7201 福島県河沼郡柳津町柳津下平乙187

お問合せ

TEL:0241-42-3630
FAX:0241-42-3631
Mail : bijutsu@town.yanaizu.fukushima.jp

受付: 9:00〜16:30 (月曜日および休館日を除く)

公式HP

公式オンラインストアでは、卓上カレンダーや絵葉書、書籍などのグッズが購入できます。HPの「ONLINE SHOP」からご利用ください。

公式Instagram

斎藤清美術館の最新情報は、公式Instagramからチェックできます。

公式YouTube

斎藤清美術館は公式YouTubeチャンネルも開設しています。

作品解説や地域おこし協力隊の皆さんの活動を公開しており、斎藤清という画家が少し身近に感じられるようになります。

アート好きなら一度は見てほしいチャンネルです。

斎藤清美術館へ、ぜひご来館ください。


雨の日の美術館。文字だけ見るとエモいですね。
え?エモいってもう言わない?どうぞ大目に見てください。

担当の個人的な見解ですが、斎藤清は「みること/みつめること」に強い関心を抱いていた画家なのでは・・・?と作品を拝見するたびに感じます。

素人目ながら、斎藤清は目の描き方がエグい画家です。
版画・絵画であるはずなのに、絵に見つめられているような、こちらが見つめているのに強く見つめ返されているような、不思議な気持ちにさせられる作品が数多く存在します。

作品にもある「凝視」「目」「瞑想」というタイトルからしても、斎藤清が自身の肉眼や心眼で捉えた世界と対峙しつづけたのは想像に難くありません。

美術館には、斎藤清が自身と世界と向き合い続けた渾身の作品たちが展示されています。斎藤清の世界観を、ぜひ美術館で体感してください。

皆様のお越しを、心よりお待ちしています。


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