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「抽象化」する力を高めよう【気になる日経記事 vol.12】

東レ経営研究所 
エグゼクティブエコノミスト 
増田貴司さんのはなし


日本には
「具体論が重要で、抽象論は役に立たない」
という固定観念が根強く存在する。

そのせいで、日本企業は
物事を抽象化して考えるのが苦手らしい。

そもそも"抽象化"とは
どういうことでしょう?


抽象化の反対は具体化。

具体化とは、
物事を細かな要素に分解して考えるイメージ。

逆に抽象化とは

全体を俯瞰ふかんして考え、
複数の事柄から共通するポイントを
抜き出すことです。


抽象化思考により共通点を抜き出すことで、
物事の本質を捉えることができます。

抽象化思考で重要なのは
ある物事の上位にある
目的や意味を考えること。

例えば、仕事の中で
「これって何のためにやってるんだろう」
と思う業務ってありますよね。

この「そもそも何でやるのか?」
を考えると、業務の目的や本質を捉えられるようになります。

そうすると、
「なんだ、こっちの方が簡単じゃん」
「あのやり方でやればもっと効率的にできるかも」

と気づくきっかけになります。

例えば、私の職場ではRPAツールを導入しており、単純作業を自動化させることを推進しています。

抽象化して取り組みの目的、本質を見抜くことができれば、RPAで自動化できる部分に気づき、業務を効率化することができます。

もしかすると、
「なんだ、同じことをやってるだけだったのか」
と気づき、業務削減につながるかもしれません。


話が逸れました。


日経新聞記事では、

技術革新の成果を部門や職種、業種、国籍などを超えて展開するには、抽象化して考える力が不可欠

抽象化して考える力の弱さが、日本でデジタルトランスフォーメーション(DX)[※]があまり進捗しない原因の一つになっている 

と言及しています。

デジタル技術には、1つの仕掛けを作れば
特定分野の課題が解決できるだけではなく、
異なる組織・業種・分野の課題まで
解決できる可能性があります。

こういったデジタル技術を用いて
企業や組織に変革をもたらすためには、
取り組みの本質を捉え、共通のロジックを
見いだす発想が求められます。

個別具体にばかり目を向けるのではなく、
物事を抽象化する能力を高めることに
注力してみましょう。


以上、日経記事からのアウトプットでした。

参考にした新聞記事↓

「抽象化」する力を高めよう(十字路)
2022.6.22日本経済新聞夕刊

※デジタルトランスフォーメーション(DX)

ビックデータ、AI、IoTなどのデジタル技術を活用することで、業務効率化だけでなく、ビジネスモデルや企業風土、組織を変革し、競争上の優位性を確立すること。


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