完璧主義を少しずつ手放す③


■人生は長いと考えるほうが得

完璧主義者は、短期的に考える傾向が目立つ。「少しでも早く成長を、結果を」と無駄のないプロセスを追求して短気になりがち。完璧を求め、不備不足ばかりを考えていると、いくら時間があっても足りない気がしてしまうから。人生に残された時間が少ないと思って焦っていると、短気にもなってしまう。

だから、この悪循環を防ぐために「人生は長い」と自分に教えてあげたい。
いったん歩くのをやめて、立ち止まっても良い。今すぐ結果が出なくても、思いどおりにいかなくても良い。「そんなに急いでどうする?」「あまり急ぎすぎると、足元に落とし穴があっても気づけないよ」と自分に声をかけたい。急ぎ過ぎて、落とし穴に落ちて大けがをして動けなくなる方がトータルで見ると損。少し遅くなっても大丈夫、穏やかに生きよう。

■力を抜いて、深い呼吸を

集中していると、肩に力が入りすぎて呼吸が浅くなりがち。肩に力が入っていると、血液の流れを妨げるため、疲れやすくなったり仕事のパフォーマンスが低下する。呼吸が浅くなっていると、脳を循環する酸素量も不足するため、頭の働きが低下する。そうしてストレスを感じると、ますます肩に力も入って呼吸も浅くなる悪循環に陥る。だから、肩の力を抜いて、深い呼吸を。

肩の力を抜いて息を吸うより吐くことに集中すると、酸素を効率よく体内に取り込めるし、自然と心や考え方が柔らかくなる。体の力を抜けば、心の緊張も抜けていく。心と体は繋がっている。完璧主義の固い考えを柔らかくするためにも、脱力してゆったりと呼吸するのは良さそう。

■諦めることは「前進」

「諦めるのは悪いこと」という風潮がいつも正解ではない。

・今から練習を始めてオリンピック選手になる
・今すぐ会社を辞めて、宇宙飛行士になる夢を追いかける
・上場企業の激しい出世争いに勝ち抜いて社長まで上り詰める

不可能ではなくても、現実的に厳しくて、大変な困難で、厳しい競争になるのは確実なこともある。ほぼ不可能なことに執着していると、費用・時間・労力に際限がない。完璧主義者は「諦め=悪」とゼロヒャク思考で考える傾向が強いから、注意したい。

断念しないで続ける姿勢は素晴らしいけど、むやみに続けることも大きなリスク。諦めも肝心。ほぼ不可能なことを実現しようとして苦しみ続けるくらいなら、潔く諦めるのが得策だったりもする。苦しむのが美徳、みたいな考え方に囚われて、人生を楽しめないのは本末転倒!

諦めることを「前進」と捉えたい。ポジティブに考えてみると、自分の限界を受け入れることで、別の選択肢を選べるようになる。諦めることで、執着することをやめることで、別の道を歩めるようになるから、諦めることは前進。「賢く諦めて、次に進もう」と自分に語りかけたい。抱えていたものを手放してみると、視野が広がって、いい方向に向かっていけるかも。

■人生無駄な糧なし

意味のあることや結果の出ることだけの世界ではない。頑張っても、不毛に終わることだってある。でも、「何て無駄なことをしてしまったのだろう」と悔しがり、自分を責めなくて良い。

無駄を避ける気持ちが強いと、「無駄と思える経験」をしてしまったときに酷く感情的になる。なにかが予定通りにいかなかったら、苛立って、自分のせいだと自己嫌悪に陥ったりしてしまってしまう。無駄な時間・お金を使ったと感じている自分がいたら、「本当に無駄だった?」と問うてみたい。

無駄を完璧に避けようとすると、行動範囲が狭くなり、行動力も弱くなる。無難な選択しかできないし、行動もワンパターンになる。無駄を許容出来ないとしたら、非常に狭い世界で生きることになる。その幸福度は決して高くなさそうだ。

失敗は、いつかどこかで役立つ。人生、無駄な糧なし。プライベートでの失敗が仕事に活きたりする。失敗をすることで、同じ失敗をした人の気持ちを理解して共感・同情出来るようになり、それは自分の人としての厚み・魅力に繋がる。好きな人に勇気を出して告白した結果、振られても精神力が鍛えられる。

「失敗のない完璧」にこだわるのはナンセンス。どんな失敗も、その場で結果が出なくても無駄じゃない。無駄に思える経験も「別の機会で生かされる」「人生に無駄な経験は1つもない」と考えるとどんどん行動出来るはず。「失敗する自分を見られたくない」みたいなしょーもないプライドで、楽しいこと・面白いことを経験するチャンスをドブに捨てて、人生を棒に振る必要はない!

■諸刃の剣

完璧主義は人を鍛えるおもりであると同時に、人を疲弊させる重荷でもある。努力の起爆剤にもなることもあればその逆も。完璧を追い求めれば「現在」が足りなく見えてしまう。120点を追い求めれば、現時点の90点は味気なく見える。だから、客観的な尺度が役立つ。

■最後に

完璧主義者(自分)の危険なところは、何か集中しようとしたら、ガーッと集中できる代わりに、すごく視野が狭くなってしまうところだと思う。そうなると、冷静にベストな判断をすることは難しくなる。だから、余計な思い込みとかプライドを捨てて、より良く生きたいと感じる。

失敗のない「無難だけど完璧」を追求すると、楽しい機会を逃してしまってつまらない。1回始めたらやめたくないという思い・こだわりに囚われて身動きが取れなくなって、自分の首を締めてしまうと危険だ。頑張ろうと力み過ぎると、リラックスできていないから最大のパフォーマンスが出せなくなってしまう。人生を生き急ぎ過ぎて、途中でダウンしてしまっては、せっかく急いで走った意味が全くなくなってしまう。

このような言葉を自分にかけてあげたい。偏った考えで凝り固まってしまう前に、自分で書いたこのnoteを振り返って、「おっと危ない」と気付ければ最高だと思う。

最後まで読んでくださってありがとうございます!また次回のnoteでお会いできるのを楽しみにしています👋

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目次:【許容範囲拡大】【目的>目標】【失敗の意義】【人に頼る】【なんでも首を突っ込まない】【限界を自覚する】【我に返る】【休む大切さ】【価値観を押し付けない】【憧れて惑わされない】さいごに

目次:【完璧→適当】【結果<過程を楽しむ】【1番じゃなくてもいい】【未達成でも満足】【完璧は存在しない】さいごに



僕のnoteを読んでくださって、ありがとうございます!お金という形でのご支援に具体的なリターンを提示することは出来ないのですが、もしサポートを頂いた際は、僕自身の成長をまたnoteを通して報告させていただけるように頑張りたいと思っています。