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本の棚 #208 『ビジネス思考力を鍛えるークイズで特訓50問ー』

著書のターゲット読者は

正解がない世界で前提条件を決めて最適の解を導こうとする人。

正解があるとされる世界は実は

とても限られたもので

それを前提に生きていくことは

もはや現代においては危険すぎる。

そんなふわふわした状態の中でも

前提条件を決める、仮説をたてる

そしてそのときの最適解を導いて動く。

この流れを体得すると、

VUCAの荒波にのった

いや、荒波を利用して見事な技を決める

そんなサーファーになれるかもしれない。

以前具体と抽象に関する著書も読んだが

その思考プロセスも一部含まれる内容だ。

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問8「ないものから」の発想
20年後になくなっていると思える仕事を挙げてください。
20年後に新しく生まれていると思える仕事を挙げてください。

どちらが問いが難しいかっただろうか?

そして、その理由は?

あるものに対して評するのは

後出しじゃんけん的な思考で簡単だ。
(最近うちの子どもが覚えたばかりだ)

ないものに対して問われると…

そもそものてがかりが少ないため

想像力、創造力が求められる。

人の願望はどのような変化をとげるのか。

問8の質問内容は、こんなことを 

聞いているようにさえ思える。


思考停止している人は白か黒の二元論
思考している人はすべてグレー

「もう!はっきりしてほしい!」

とぷんぷん怒っていたりしないだろうか。

世の中は白か黒か、パキッとわかれてはいない。

常にいったり来たりして

常に変化している。

昨日の正解は、今日は不正解かもしれない。

大切なことは、考え続けることである。

考えることをやめてしまったがために

世の中の小売店では「値下げをする」

という誰でも思いつくオプションをとり続ける。

値下げしないという前提で思考しているほうがいいのではないか。

ここ数年でミスタードーナツは

ほとんどセールをしなくなった気がする。

それでもぼくは家族に買ってかえる。

安くなってるから買うのではない。

好きだから買っているのだ。

セール、値下げをしなくなったことで

ぼく個人としては特に不満はない。

いつもありがとう、と思っている。

「値下げのない世の中」が戻ってくることも

近い将来にはあるかもな、と考えている。


問48 仮説思考に基づく計算
「3ケタの数字同士の掛け算の4択問題100問」に対して、制限時間が次の3通りだった場合に、どのように解くのが最も高い正解率を得られるでしょうか?
※マークシート式の解答用紙

①1分 ②10分 ③100分

①と③の場合はすぐに想像がつくだろう。

しかし日々の仕事のなかでよくあるのは

②ではないだろうか?

「時間と情報が十分にない」中で

最高の得点を取るという状況下においては

「ざっくりと全体像を見て優先順位をつける」

これが重要であると、著者はいう。

最初の問題が「321×156=??」だとしても

2問目以降は「100×100=??」みたいな

簡単な問題かもしれない。

となると1問目はスルーして

簡単な問題から答えていくことが

最高点をとるというゴールに近づく。
(点数配分が全問同じという前提)

ーその他メモー

攻めは「リソースの集中」が重要だが、守りは「バランス」が重要

「所詮人間は自分視点でしか考えられないのだ」というメタの視点を持つこと、そして自分視点の限界を十分に認識したうえで最大限に相手視点を想定してみること

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