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作家の日々

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2020年6月の記事一覧

読書感想文と谷津の七転八倒④

読書感想文と谷津の七転八倒④

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 前回

の続きなんだぜ。
 なんかこの連載を休止している間に、読書感想文がTwitterで話題になってますね。いやー、我ながら先取りしちゃった感がありますね。

 それはさておき。
 前回は、テクスト論を知ったことで作者の意図に忖度する必要はないことに気づいたところまででした。

 大学生になった頃、わたしには一つの変化がありました。
 小説趣味を復活させたのです。
 もともと中学生

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夏が近づく証の頭痛

夏が近づく証の頭痛

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 季節の変わり目になると一日だけ体調を崩す癖があります。
 何が言いたいのかというと、今日はちょうどその日です。

 どぎつい頭痛が襲ってきて、家のこともできないまま、今こうしてキーボードを叩いてます。
 今日ぐっすり寝れば確実に回復するのですが、まあなんにしても辛い。

 というわけで、今日は寝ます。

直感的なプロットフォーマットを模索せねばならぬ

直感的なプロットフォーマットを模索せねばならぬ

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 六月はどうしたわけかプロットじみた月で、長編三つ分のプロットを提出しました(わたしの小説の作り方として、プロットを作成した後、足りない知識を補っていってある程度知識量が集まってきたらプロットを見直し、また知識を貯めていく……というサイクルを何度か繰り返すため、今月提出したプロットもたたき台的な側面が強いです)。
 それにしても、ぼちぼち、プロットのフォーマットについて考えなくちゃなあ

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文芸作家も宣伝活動しているよ!

文芸作家も宣伝活動しているよ!

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 ちょいと昨日、わたしはこんなことをつぶやいてしまいました。

 やや激烈な物言いであったかなと反省しております。
 宣伝の話についてはいろいろ嫌な思いもしてきましたし、本来わたしはあまり宣伝活動が好きじゃないのです。
 えっ、マジで? って思いますでしょ? でもマジなんですよ。歴史小説家の中ではかなりTwitter露出が多く(単にツイ廃なだけですけど)、イベント、サイン会にもよく参加

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新帯『廉太郎ノオト』展開書店様ご紹介④

新帯『廉太郎ノオト』展開書店様ご紹介④

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 現在も応募中の『廉太郎ノオト』のミニ色紙を置いてくださっている書店様のご紹介です。手を挙げてくださった書店様、まことにありがとうございます!

 皆さま、誠にありがとうございます!
 ヘタウマ(いや、ヘタヘタ)な絵に御言及いただき、本当にありがたい限りです……! ご近隣の方、もしよろしければ売り場にてわたしの直筆色紙をご覧いただけると嬉しいです。

 そして、坂井希久子先生『妻の終活

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小説を書くということをこんなにもお勧めしているのは

小説を書くということをこんなにもお勧めしているのは

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 先に書いておきます。
 このエントリ、天狼院書店さんで七月から開催される初心者さん向け小説執筆ゼミの集中講座の宣伝になりかねない要素を大いに含んでいます。

 なぜ先に釘を刺しておくかというと、これからする話を小説講座の講師をやっている立場で口にすることは、ある種の利益誘導になりかねないからです。つまるところ、ステルスマーケティングになっちゃうわけです。でも、こうして最初から利害関係

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読書感想文と谷津の七転八倒③

読書感想文と谷津の七転八倒③

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 前回の続きなんだぜ。

 小学校からしばらく、わたしは読書感想から離れています。
 なんでかというと、単純に部活動などで忙しかったからです。思えば、中学高校時代は一生を通じて最も本を読んでいない時期で、多感なあの時期にたくさん本を読んでおけばよかったなあと後悔しています。まあ実はこの時期、嫌な経験があってなおのこと読書感想文から離れていましたし、あまり本を読んでいませんでした(端的に

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『おもちゃ絵芳藤』(文藝春秋)というマイ・マイルストーン

『おもちゃ絵芳藤』(文藝春秋)というマイ・マイルストーン

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 作家の仕事には時々マイルストーンとなる一作があります。
 いや、売れた、とか、多くの人に読まれた、とか、そういった本のことではなく、今になって考えてみると、己を大きく規定したなあと思える一作ってあるものなんですね。
 そう、今にして思うと、この秋に文庫化する『おもちゃ絵芳藤』はそんな本だなあと思うことしきりなのです。

 元々、絵師ものは書いてました(『洛中洛外画狂伝』『蔦屋』など)

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読書感想文と谷津の七転八倒②

読書感想文と谷津の七転八倒②

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 前回

 の続きなんだぜ。
 前回は「あらすじを書いて終わりにするなよ」という先生の言葉を受け、では読書感想文とは何を書く作業なのかと悩んでいた、という話をしました。
 今回はその続きです。

良い絵本との出会い 元々わたしは図鑑読みの子供で、物語は一切読まない子供でした。昔話もあまり面白くないなあと子供心に思っていましたし、だったら恐竜とか鳥の図鑑を読んで一種類でも多く名前を憶えた

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読書感想文と谷津の七転八倒①

読書感想文と谷津の七転八倒①

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 この前から騒いでいるので耳に入っておられる方も多いと思いますが、拙作『廉太郎ノオト』(中央公論新社)が青少年読書感想文コンクール高等学校の部課題図書に選出されました。

 課題図書に選ばれたと知った時、甘酸っぱい気持ちが胸いっぱいに広がりました。ああ、子供の頃、書いたなあ! いや、懐かしいなあ! と。
 まあ、かくいうわたしはあんまり褒められた学生生活は送っておらず、落第生的な日々を

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本屋大賞2020でわたしの本も紹介されていました

本屋大賞2020でわたしの本も紹介されていました

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 昨日は久々に外出しまして、神保町まで足を延ばしました。実はいろいろあって外出しなくてもよかった案件ではあったのですが、久々に外でラーメンが食べられてうれしかったです(小並感)。

 それはさておき、わたしは大抵街に出ると書店さんに足を運んでまして、機能も新刊書店さんにお邪魔しました。
 そこで、見つけてしまったのです。

『本の雑誌増刊 本屋大賞2020』を。

 一作り手として申し

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運に依存しないために

運に依存しないために

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 拙作が青少年読書感想文コンクールの課題図書に選出されるという豪運に見舞われたわたしこと谷津ですが、豪運持ちであるがゆえに、「運に依存することの恐怖」が身に染みております。

 わたしの年譜を見ていただけると分かる通り、折々のタイミングでそれなりのヒットや話題作を出すことができています。ぶっちゃけ、運がいいとしか言いようがありません。
 そもそもデビュー当時だって、たまたま版元さんが文

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努力が報われるということ

努力が報われるということ

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 ここのところ、前鋸筋(ぜんきょきん)が気になってます。
 前鋸筋というのは、肋骨の中ほどから肩の方に伸びている筋肉で、腕を伸ばすのに使うことが多いとされる筋肉です。腹斜筋と並んで胴のサイド部分を構成するので、逆三角形のかっこいいボディを作る際には鍛えたほうがいい筋肉ですし、ボクサーなど、相手を殴る競技をなさる方は鍛えておいて損のない筋肉だそうです。
 わたしは特に人を殴る予定はないの

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積読って楽しい

積読って楽しい

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 できる限り新刊を手に取り、読むようにしています。
 これはあくまでわたしが作家だからなのですが(新刊を手にとって読まれたほうが利益が出る可能性が高いという作家側の事情を知るゆえのムーブだと思ってください)、わたし自身は積読が大好きです。
 正確には、積読の山を崩して、「こんなにいい本を読まずにいたのか!」と驚くのが好きというか……。
 本は元来、時空を超えるものだと思うのです。古典だ

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