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美術展巡り(5) キース・へリング展  森アーツセンターギャラリー

おはようございます、いかフライです。

新年の初美術展に行ってきたので、鑑賞レポートを書きたいと思います。
まだまだ心がお正月気分ですが、年末から気になっていたキース・へリング展に足を運びました。森アーツセンターギャラリーと言えば、現代美術の展示が多くされているギャラリーで、私は過去に1度Chim↑Pom展で訪れたことがありました。今回の美術展は、他の美術展に行った際にチラシを見つけて以来、とても楽しみにしていた美術展でした。

この建物が入り口で、目印です。

キース・へリング展 鑑賞レポート

1、全ての人が見るためのストリートアート
美術展の入り口には、キース・へリングの創作風景の写真が並べられていました。写真を見ると実際に駅の広告版にチョークで絵を書いているキース・へリングの姿があり、本当に街中で絵を描いていたことが実感できました。キース・へリングが表現の場として地下鉄を選んだ理由は、「人種や階級、性別、職業に関係なく最も多くの人が利用するから」でした。(キース・へリング展HPから引用) 確かに、電車は日々多くの人が使うため、毎日行き帰りに目にする広告版を利用することは、絵を見てもらためにはとても良い場所であるように思います。
ストリートアートと言えば自由で束縛されないアートという印象が強かったのですが、「ストリートであれば、どんな人であっても平等に見ることができる」という考え方に一番驚きました。お金が無くても、どんな状況にあっても、ストリートアートであれば街中で立ち止まることでアートを鑑賞することができます。富裕層に向けてではなく大衆に向けて、公共かつ平等であるということが、キース・へリングの作品の大きなテーマであることが分かりました。

2、短い生涯を駆け抜ける
美術作品を鑑賞する際は、作家の背景(人生)を気にせずに作品だけに向き合うという方法も、とても良い鑑賞方法だと思っています。そうすることで、自身で想像力を働かせて、作品と向き合うことができるからです。ですが、今回の美術展では作家の背景を通して作品を見ることが多かったように感じます。キース・へリングはエイズとの闘病の末、31歳の若さで亡くなっています。作品を手がけた年数はわずか10年で、その短い活動期間の間にストリートアートで一躍有名になります。キース・へリングの作品を見ていると、ポップで楽しい雰囲気がありつつ、生命力と呼べるような強いパワーを感じます。作品の多くが死を意識して描かれたものであり、亡くなった後も生き続ける作品として描かれたからこそ、今も多くの人々を引き付けるパワーを持っているのだと感じました。

3、展示方法の面白さ
今まで色々な美術展で作品を楽しんできましたが、キース・へリング展の展示方法が独特で面白いと感じました。一番驚いたのが第3章「Pop Art and Culture ポップアートとカルチャー」の展示室で、レコードのジャケットの展示と併せてレコードの音源が流れていました。鑑賞エリアで音楽が流れている美術展は初めての経験で、ストリートの雰囲気もあり、とてもワクワクしました。また、各展示室の解説が黒いボードに白文字で書かれていて、
キース・へリングの初期作品である地下鉄のチョークアートが連想されてとても良かったです。ブラックライトが点灯している展示室に作品一覧の紙を持っていくと面白い体験ができるので、普段貰わない方も入り口で貰うことをお勧めします。

美術展のグッズ紹介
ストリートアートの中でも特に今回の展示会の絵が好きだったため、
グッズ売り場で買い物心に火がつきました。かなり迷いましたが、ポストカード3点、小さめのポーチ、ダブルポケットのクリアファイル、シークレット缶バッチを購入しました。

真ん中の缶バッチがお気に入り。ポーチは旅行の際に使えそう。
一番お気に入りの白黒デザインを購入。
他にもファイルは種類がありました。

缶バッチは私にとっては全部当たりでしたが、特に気に入っていた犬のモチーフが出て万歳でした。美術展は2/25まで開催していますが、欲しいグッズがある方はお早めに!


2024年初めての美術展でしたが、行って良かった!と思える大変満足した美術展でした。元々グラフィックやストリートのアートが好きでしたが、キース・へリングのアートに対する考え方に触れることで、よりストリートのアートが好きになりました。会場には比較的人が少なくて、ゆとりを持って鑑賞ができたので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください!(毎回なぜか自主的な宣伝になってますね)

また別の美術展レポートでも、お会いできると嬉しいです!





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