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安藤広大著『とにかく仕組み化』

組織の中で、
「替えの利かない人」は、
今の位置にとどまる。
「歯車として機能する人」は、
人の上に立てる。

安藤広大『とにかく仕組み化』

究極的にはこの一言に集約された本です。
私もずっとやってきて、結局たどり着いたのは同じことでした(下の記事)。要は「属人化」を極力排除して「仕組み」で動けるようにしましょう、ということです。

これだけだと荒っぽいので、組織全般にわたって書かれたのが本書でした。

各章のタイトルを見てみましょう

序章 なぜ「とにかく仕組み化」なのか
第1章 正しく線を引く ―責任と権限
第2章 本当の意味での怖い人 ー危機感
第3章 負けを認められること ―比較と平等
第4章 神の見えざる手 ―企業理念
第5章 より大きなことを成す ―進行感

一見、一貫していないように見えないでしょうか?私はそう見えました。
でも実は「仕組み化」で一貫してますよ、ということをここから。

第1章は人ベースでの仕組み化、属人化を防ぐためには抱え込まない。責任を権限をシステマチックに割り振りましょう、と読みました。
第2章は叱り方の仕組み化。長い「説教」は叱られている側から生まれるものが少ない。論理的に「説得」する、叱り方にも冷静さと戦術性を、という理解。
第3章は全体最適。納得いかない仕事や降格も、自分のことよりも全体最適として考えたら、見えてくることがあるかもしれない。
第4章は企業理念。こういう方向で働いてください、の究極の仕組みが企業理念。
第5章はプロジェクトの全体思考。局所最適の考え方が属人化につながりやすいため、プロジェクト全体から見て今どこにいるか?それを考えるのが、自分の仕事を仕組みとしてとらえることにつながる。

一つ一つはこれまでの人生の中で聞いてたり身に着けてたりする内容ですが、それが言語化されていること、特に若い世代がこの内容を頭に入れておくこと、が大事で、売れているのかな?と思いました。


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