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「ケトン体代謝こそが、人の本来の代謝であった」①

現在の医学ではケトン体は悪者だとされています。
しかしケトン体は私たちの身体にとって害ではなく
むしろ健康を促進したり、アンチエイジングを助ける存在であることが
分かってきています。

健康だと言われている食生活は本当にそうなのでしょうか。
これまでの栄養学、現代の栄養学を見直す時がきています。

今回はケトン体が人体に及ぼす影響について深く書いていきます。
少し専門的な言葉が増えます。


ケトン体とは

ケトン体とは、脂肪酸やアミノ酸の代謝で賛成される物質のことで
アセトン、アセト酢酸、β−ヒドロキシ酪酸の3つを総称してケトン体と呼んでいます。

ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓など様々な臓器で日常的にエネルギー源として使われています。

これまでの医学では、一般的にケトン体は悪いものであり
尿や血液中にケトン体が検出されると飢餓か糖尿病の悪化と言われます。

しかし、人類の長い歴史の中で、
人体に日常的に存在しているので全く毒性はありません。

ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓など様々な臓器で日常的にエネルギー源として使用されています。
基礎代謝の多くを占める骨格筋や心筋はエネルギーのほとんどが
脂肪酸であり、ケトン体です。

脂肪が燃焼するとケトン体ができる

血中の総ケトン体の基準値は26〜122μmol L /Lとされています。
しかし、これはあくまでも現代人が日常的に
「3食以上糖質を摂取している」条件の値です。

糖質を摂らないでいると、ケトン体が血液中に上昇します。
この値は高値であり、現状では異常値とされてしまいます。
食事の内容によっては基準値の内容が異なることもあるが
日本ではまだ認識されてないのが現状です。

ケトン体は脂肪を原料に発生する物質であるため
脂肪を摂取すると、速やかにケトン体が上昇します。
糖質と脂肪の両方を取るとケトン体は上昇しません。

バター50gを摂取し、ケトン体値を測る実験が実施されました。
16人の健常者と糖尿病患者で測定した平均で
血糖値の上昇も、インスリンの分泌もなく、
ケトン値のみ静かに上昇したという結果が出ています。

ヒトは元々ハイブリットエンジン

人間の身体は、ケトン体とグルコースをエネルギー源とする
ハイブリットエンジンで動いています。

長い間糖質は私たちの体の主なエネルギー源となる燃料だと考えられてきましたが、
最近の研究では糖質よりも脂質をエネルギー源とすることでよりクリーンでハイパフォーマンスな状態が期待できることが実証されてきています。

ケトンエンジンが効果的だという所以

食事を取らずにいる時の状態で、
糖質エンジンの場合、体内に貯蔵しているグリコーゲンは
200〜300g程であり、カロリー換算で1000Kcal程です。
食事など、体の外から取り込まななければ、12時間程で無くなってしまいます。

それに比べて体内に貯蔵している脂肪の量は圧倒的に多く、
体重が60kgで、体脂肪が20%の方の場合、12Kgの脂肪を貯蔵していることになり、カロリーに換算すると10万8000Kcalにもなります。

この貯蔵量であれば、1日2,000Kcal消費しても
単純計算で50日以上も生活が可能な計算になります。

私たちも生活の中で、
時々朝食を食べられなかったり、たまたま食事が出来ない日が
続いても、心臓が止まったり、呼吸が止まったり、筋肉が使えなくなったり
することはなく生きていけますよね。

この脂肪を活用したエネルギーこそがケトンエンジンなのです。

完全栄養食に糖質は入っていない

冬のシベリアに向かって飛ぶ渡鳥は、蓄えた脂肪を燃やして
長い間飛んでいます。
糖質エンジンは燃費が悪く長期的に飛ぶことは出来ません。

動物の身体に蓄えられるエネルギー源は脂肪である場合が多く、
糖質は一時凌ぎのエネルギーであり、頻繁に補給しないとすぐに枯渇します

卵生で生まれる両生類、鳥類は哺乳類よりも先に発生し、
これらを土台として哺乳類は誕生し、進化してきました。
卵生の動物は卵の孵化も生育も、糖質がない条件で行われています。
この様な事実からも、生命体の発生に深く関わっているのは
ブドウ糖ではなく、脂肪であるということを理解するのは難しくないはずです。

ブドウ糖エンジンは激しい運動の時や糖質を摂っている時のエンジンであり
人体では赤血球だけが「ブドウ糖のみ」を使用する細胞なのです。
しかし赤血球が必要とするブドウ糖も人体で作り出すことができるので
実際の積極的に摂取する必要はないのです。

ヒトの身体は糖質を栄養とするつもりじゃなかった!?

ヒトが糖質を摂取する様になってから、100年の歴史であり、
糖質が豊富に存在し、食べられるようになってから
ブドウ糖を使用したエンジンを日常的に使うことが多くなりました。

しかし、使いきれない量の糖質を摂取してしまうために
それが脂肪となり、体内に蓄える様になり、
肥満や、糖尿病をはじめとする生活習慣病が増えました。

人体に「血糖を下げるホルモン」はインスリンの1種類のみです。
しかし、「血糖を上げるホルモンは」5種類もあります。

これが意味するものは、
ヒトが誕生した歴史の中で、豊富な食料を前提にしていた訳ではないため
低血糖で苦しむことを避けるための安全装置として
「血糖を上げるホルモン」はいくつも存在するという事なんです。

最強コスパのケトンエネルギー

通常、細胞が必要なエネルギー(ATP)は
グルコースが解糖系からピルビン酸とアセチルCoAを経て
TCA回路(クエン酸回路)へと代謝されて
さらに、酸化的リン酸によって代謝されます。
この時グルコーるから変換されるATPの量は1分子or2分子。

脂肪酸からエネルギーエネルギー(ATP)を産生する場合は
脂肪酸が分解(β酸化)され、アセチルCoAになり、
このアセチルCoAがミトコンドリアのTCA回路で代謝され
ATPを作り出します。
この時に変換されるATPの量は129分子。

糖質と脂質、同量から生み出される
エネルギーの大きさが全く違うことから、
ケトン体は非常に効果的なエネルギー源だと言えます。

*参考著書
ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)
宗田哲男

今回はケトン体代謝の効果について①としてお伝えしました。
ケトン体がもたらす人体への効果やその研究は
まだまだ奥深いのでいくつかに分けてお伝えできればいいなと思います。

②も更新しています!

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