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スタートアップにとっての成長を易しく伝える共通言語は何か?

もう 9 月ですね。

7月からフロントエンドエンジニア→プロダクトマネージャーにロールが変わって当たって砕ける毎日です。


note への投稿はこれで第3弾になります。以前の記事で、反響をいただいたのでなかなか筆が進まず、気づけば2ヶ月も経っていました。

さて、今回の記事はタイトルにある「スタートアップにとっての成長を易しく伝える共通言語は何か?」という問いに対する私なりのアンサーです。

なぜ、そんなことを考えたのかというと…

スタートアップが組織を大きくしていく最初のタイミング、10→100 くらいのフェーズでは起こりうることだと思うんですが、メンバーが単純に増えて情報共有が難しくなるし、多様性が高まり共通言語が乏しくなります。

それでも、ジョインしたメンバーはミッションに共感して「プロダクトの成長=スタートアップ企業の成長」だというのは、共通意識としてあるはずです。

でも、それは「ゴールは何か」「走ると前に進む」という事実を知っているだけです。

「走っている方角の確からしさ」は、超高速で成長していくことが生存戦略であるスタートアップにとってはかなり重要だと思っています。その確からしさを認識できないと、不安で足は重くなります。各メンバーの走る方向が微妙にズレてると…100km 先では隣に誰もいないなんてこともあるかもしれないですね。怖い。

という危機感から、プロダクトの立場からチームや職種に関わらず、どういう方向に目線を向けて成長していくべきかをどう伝えれば共通認識として持ってもらえるだろう?と考えた時期があります。


プロダクトの成長フェーズ

ちなみに、プロダクトの成長フェーズには以下のような定義が存在します。

1. Minimum Viable Product(MVP)
『目的のためのフィードバックを受けることができる』最小限のモノ
2. Problem/Solution Fit(PSF)
解決に値する課題と、その課題の最適な解決方法を提供している状態
3. Product/Market Fit(PMF)
顧客を満足させる最適なプロダクトを最適な市場に提供している状態
4.(Sales)Growth
発見した市場の中で可能な限り迅速に大きな成長を遂げた状態

日本語だとこの記事がわかりやすくてオススメです。

いくつかフェーズはありますが、「Product/Market Fit を目指せ」が鉄則であり、最大の関門として挙げられています。

スタートアップにおいて重要なのは、ただ一つ。
プロダクト・マーケット・フィットに到達することだけだ。

という有名な言葉を残したのは「インターネットの覇者」とも呼ばれる Netscape の創始者、そして Facebook や eBay のボードメンバーとしても知られるマーク・アンドリーセン氏が発したスタートアップに関する格言です。


うどんにたとえると?

と言うわけで、欲しかったのは超わかりやすい共通言語であり、

それが「うどん」です。

ウチの BizDev の口癖で MVP を「素うどん」と言うのがあって、じゃあその次は?と勝手に思考したところが出発点でした。

4つのフェーズをこんな感じで翻訳しました。

1. 素うどん(MVP)
『目的のためのフィードバックを受けることができる』最小限のモノ
2. 肉うどん(PSF)
解決に値する課題と、その課題の最適な解決方法を提供している状態
3. セルフうどん(PMF)
顧客を満足させる最適なプロダクトを最適な市場に提供している状態
4. まな◯るうどん (Growth)
発見した市場の中で可能な限り迅速に大きな成長を遂げた状態

仮に、「うどんで顧客の腹と心を満たすこと」がミッションだとしたら、素うどんで最低限の腹と心は満たせる。その上に美味しいお肉を足してあげることで心を掴んでまた店に足を運んでもらえるかもしれない。じゃあ、もっと多くの人に同じようにファンになってもらうためには?肉じゃない組み合わせもあるかもしれない…

という感じで、誰でも理解できるし、誰でも話題にしやすい言葉に置き換えてあげるだけです。それだけで、みんなが同じ目線でプロダクトの成長について考えたり話したりする空気ができてきました。

ちなみに、弊社でこの話をしてから一時期はうどんの人になってました。うどんはもちろん好きです。都内だとおにやんまがラブです。


最後に

シリコンバレーのスタートアップ界隈で採用されている諸概念って知ってる人は多いと思いますが、実践できて組織にちゃんと啓蒙できる人材って期待していたより多くないのが体感値です。言うは易しってやつですかね。

自分も今のスマートドライブが初めてのスタートアップで、色々学びながら実践を繰り返してます。プロダクトを成長させるためのプロセスがワークするかどうかの確からしさを発見しながら、ここでしかできないような成長をさせてもらってます。本当に感謝。

徐々に組織が大きくなってきて、かなり攻めてる面白いタイミングだと思います。興味があれば、ご飯でも食べにいきましょう!

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