見出し画像

地方移住の際はネット環境も要確認|スローライフ

田舎暮らしにこそ、インターネットは必須のインフラです。

快適なネット環境の構築は、費用面も含めて、最重要課題と言えます。

地方によりネットの状況は様々と思いますので、移住を検討されている場合は、その地域で利用可能なサービスの入念な確認をお薦めします。

一つの例として、以下では、私が移住した大分県豊後高田市のネット事情をご紹介します。

経緯

大分県豊後高田市は、山あり海ありの自然がたっぷりで、本当に気持ちの良いところです。

その代わり、市内から山間部に少し入ると、テレビなどの電波も届かない地域があります。

そこで、市では、独自の光ケーブルネットワークを整備推進しています。

この光ケーブルネットワークの最大の特徴は、お年寄りの見守りサービスと、地域のグループ放送がセットになっている点です。緊急時、防災時に役立ちます。

チャンネルもとても充実していますし、ネットのパフォーマンスも十分ですので、最初は、この市のサービスを利用するつもりでいたのですが、よくよく調べてみると、コスト面で課題があったために利用を諦めました。

また、料金支払いも、メインで利用している都市銀行の口座を使えず、新たに指定の地方銀行の口座が必要であったのも止めた要因の一つです。

コスト試算

最初に必要になるのが、光ケーブル導入の初期費用です。

初期費用

私が移住した2020年4月時点では、初期費用の合計が135,000円でした。

正直、高いなと思いました。移住の引越し補助金10万円が飛びます。

※この記事執筆の2022年5月に再確認したところ、免除あるいは実費に変更になっており、現在は導入しやすくなっています。ただし、「当分の間」の但書がありますので今後も要ウォッチです。

次に毎月の費用(ランニングコスト)ですが、地上波デジタル・BS放送・インターネットの3点に絞って算出したところ、毎月11,850円の費用がかかることがわかりました。

ランニングコスト

テレビについては、ケーブル利用の基本料金以外に、NHKの受信料が別途必要です。

ケーブル導入のメリットが強調されているため、オールインワンのワンストップサービスのような錯覚に陥りますが、※で書かれた注釈に目を通すと、あれもこれもと追加費用が出てきます。

ネットについては、プロバイダ選択の自由度も重要です。

プロバイダに依ってメールアドレスが変わると、移住後に、登録している様々なサービスの利用に支障をきたします。

やむを得ない場合は、様々なサービスに登録してあるメールをgmailなどのWebメールに予め変更しておくと影響を最小限にできます。

工事不要の高速インターネット

幸い、私の住む場所は、地上波デジタルの電波がギリ届くことがわかりましたので、テレビはこれでよしとしました。(大雨など天気が荒れると見えないチャンネルも出てきます)

移住を検討されている方は、テレビの受信エリアとアンテナ方面に地形が開けているかを現地で確認することをお薦めします。

あとは、ネットさえ開通すればOKです。

メールアドレスを変更したくなかったため、私が契約していたプロバイダでできることはないかと検討したところ、工事不要でコンセントを差すだけでネットが使えるWiMAXというサービスがありました。

今は、ソフトバンクやドコモなどからも、同様にコンセントに差すだけで使える高速ネットサービスが提供されていますね。

WiMAXのサービスエリアを確認したところ、これもギリギリ届きそうでしたので、WiMAXのポケットWiFiをレンタルし、実際に使えるか確認しました。

何とかアンテナが立ちましたので、正式にホームルーターを契約し、ネットを無事に開通させることができました。

これも、たまたま私の住まいが、無線の基地局側に開けていたから幸運でした。

ネットのコストは、NTT東日本の回線接続料が不要になり、初年度月々3,380円(当時)ぽっきりと、とてもお得になりました。

※ただし、ホームルーターは買い取りで、当時は確か2万だったと記憶しています。

テレビと同様に、ネットを無線の高速ネットで想定されている場合は、事前にサービスエリアの確認と、実際に使えるか現地でレンタル機材で試すことをお薦めします。

ちなみに、WiMAXは、当時はギガ制限があったのですが、2022年4月から使い放題になり使い勝手も向上しました。

まとめ

私の場合は、いろいろ調べ試した結果、光ケーブルは不要で、テレビはNHKの受信料のみ、ネットは無線で済みました。

月々約4,000円を節約することができました。

都市部では、競争があり、様々なサービスから自分のライフスタイルに合ったものを選べますが、地方では選択肢が限られてきます

移住前に、移住先のネットインフラ環境をよく確認されるとよいかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?