多田洋一(文芸創作誌「ウィッチンケア」発行人)

文芸創作誌「Witchenkare」(ウィッチンケア)発行人。東京都町田市在住。 フリ…

多田洋一(文芸創作誌「ウィッチンケア」発行人)

文芸創作誌「Witchenkare」(ウィッチンケア)発行人。東京都町田市在住。 フリーランスのライター/エディター。

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「ここにはたしか!」のまとめ

相模原町田経済新聞にて月一連載している町田コラム「ここにはたしか!」が30回を越え、♯031まできました。当初の打ち合わせで「あんまり調べたりしないで、個人的な〝脳…

VOL.14寄稿者&作品紹介19 木俣冬さん

昨年はNHK大河ドラマ「どうする家康」の完全ノベライズ(全2巻)で多忙を極めた木俣冬さん。任務遂行後も、今年の大河「光る君へ」に関するレビューをネットのニュースサイ…

VOL.14寄稿者&作品紹介18 加藤一陽さん

前号(第13号)に続き、2度目のご寄稿となる加藤一陽さん。現在はカルチャー系コンテンツ・カンパニー・株式会社ソウ・スウィート・パブリッシングを経営しつつ、多方面で…

VOL.14寄稿者&作品紹介17 3月クララさん

インパクトのある女性のイラストに惹かれて「るるるるん」vol.4を某書店で入手したのは、昨年の夏の終わりごろでした。同誌はかとうひろみさん、UNIさん、3月クララさんに…

VOL.14寄稿者&作品紹介16 武田徹さん

「ウィッチンケア」には第2号から一貫して〈言葉(詩)〉を主題にした作品をご寄稿くださっている武田徹さん。第2号…いまや、稀に、中古マーケットに「そんな値段で売らん…

VOL.14寄稿者&作品紹介15 絶対に終電を逃さない女さん

「最近の女性エッセイはわりとお行儀が良いんだけれど、この人の作風はエッジがきいていておもしろいですよ」。私(←発行人)の記憶ですのでこの言葉が一字一句この通りだ…

VOL.14寄稿者&作品紹介14 武田砂鉄さん

小誌第6号からの寄稿者・武田砂鉄さん。今号でも作品タイトルは〈クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー〉でして、これは第7号からの、不動のスタイル。…

VOL.14寄稿者&作品紹介13 星野文月さん

今回が「ウィッチンケア」への初寄稿となった星野文月さん。私(←発行人)はある方から星野さんの著書「私の証明」を薦められて入手しました。帯には“とある普通の人生に…

VOL.14寄稿者&作品紹介12 コメカさん

前号(第13号)が初寄稿、今号が2作目となるコメカさん。私(←発行人)はウェブマガジン《生きのびるブックス》で昨年末から続いている批評ユニット・TVODとしてのパンス…

VOL.14寄稿者&作品紹介11 小川たまかさん

昨年5月に『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)を上梓した小川たまかさん。同年8月からはthe letterで日記を配信し続けていて、あっ、でも最新の日記では愛猫の体調不…

VOL.14寄稿者&作品紹介10 長谷川町蔵さん

小誌第5号からの寄稿者・長谷川町蔵さん。今号での「チーズバーガー・イン・パラダイス」が10作目。物語の舞台はハワイです。ハワイ…私(←発行人)は諸般のしがらみがあ…

VOL.14寄稿者&作品紹介09 内山結愛さん

今号が「ウィッチンケア」への初寄稿となった内山結愛さん。内山さんはアイドルグループ・RAYのメンバーとしての活動だけでなく、ご自身のnoteでの「週一のペースでディス…

VOL.14寄稿者&作品紹介08 九龍ジョーさん

九龍ジョーさんとの出会いは昨年5月、文フリ東京36の会場にて。私は第2展示場Fホール[か-71~72]で《ウィッチンケア書店》を営んでおりましたが、通路を挟んだ対向ブー…

VOL.14寄稿者&作品紹介07 トミヤマユキコさん

昨年の第13号での寄稿者&寄稿作品紹介では〈今年3月には『10代の悩みに効くマンガ、あります! 』(岩波ジュニア新書 965)と『文庫版 大学1年生の歩き方 』(集英社文庫/清…

VOL.14寄稿者&作品紹介06 我妻俊樹さん

小誌創刊号からの寄稿者・我妻俊樹さん。noteのプロフィール欄には《歌人。怪談作家。小説家。川柳作家。》と記されていまして、昨年3月には初の短歌集「カメラは光ること…

VOL.14寄稿者&作品紹介05 オルタナ旧市街さん

第14号では誰に、新たに寄稿依頼してみようか。そんなことを考えながら昨年の秋ごろ、私は都内の個性派書店をまわっていました。いや、じつは拙宅から数十メートルのところ…

「ここにはたしか!」のまとめ

「ここにはたしか!」のまとめ

相模原町田経済新聞にて月一連載している町田コラム「ここにはたしか!」が30回を越え、♯031まできました。当初の打ち合わせで「あんまり調べたりしないで、個人的な〝脳内マチダ〟の記憶を残しておきたいんですが、それでもいいですか?」とお願いしたら、快くGOしてくださった編集長・宮本隆介さんに、あらためて感謝! そして、開始時からなぜか、話のマクラは〝脳内音楽昔話〟で、回を重ねるごとにその分量が増えてい

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VOL.14寄稿者&作品紹介19 木俣冬さん

VOL.14寄稿者&作品紹介19 木俣冬さん

昨年はNHK大河ドラマ「どうする家康」の完全ノベライズ(全2巻)で多忙を極めた木俣冬さん。任務遂行後も、今年の大河「光る君へ」に関するレビューをネットのニュースサイトで数多く発信しています。またシネマズプラスでの毎日・朝ドラレビューも連載中で、こちらは10年のターンに突入、とのこと。...木俣さんの凄いところは、これだけテレビを観て速報的なレビューを執筆しているのに、内容がいわゆる「コタツ記事」的

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VOL.14寄稿者&作品紹介18 加藤一陽さん

VOL.14寄稿者&作品紹介18 加藤一陽さん

前号(第13号)に続き、2度目のご寄稿となる加藤一陽さん。現在はカルチャー系コンテンツ・カンパニー・株式会社ソウ・スウィート・パブリッシングを経営しつつ、多方面で活躍しています。同社は先月(4月30日)、『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』(ナージャ・トロコンニコワ/翻訳・野中モモ)を発行。また2022年9月に発行された『EVE OF DESTRUCTION』(チバユウスケ)は

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VOL.14寄稿者&作品紹介17 3月クララさん

VOL.14寄稿者&作品紹介17 3月クララさん

インパクトのある女性のイラストに惹かれて「るるるるん」vol.4を某書店で入手したのは、昨年の夏の終わりごろでした。同誌はかとうひろみさん、UNIさん、3月クララさんによる文芸ユニットが、各号同じお題目のもとに小説を発表しあう、というスタイルの刊行物。ちなみに私(←発行人)が「なんでこっち見てるのさ!?」と気になった表紙画は、唐澤龍彦さんの作品です。さて、今回が小誌への初寄稿となる3月クララさんは

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VOL.14寄稿者&作品紹介16 武田徹さん

VOL.14寄稿者&作品紹介16 武田徹さん

「ウィッチンケア」には第2号から一貫して〈言葉(詩)〉を主題にした作品をご寄稿くださっている武田徹さん。第2号…いまや、稀に、中古マーケットに「そんな値段で売らんといて!」価格で登場するようなことになっていますが、思い返すに、寄稿者6名体制での創刊号を見本誌に、あの時点で武田さんへお声掛けした自分(←発行人)は怖いもの知らずというか、不遜というか、でした。。。でも、すぐに「打席が回ってくれば立ちま

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VOL.14寄稿者&作品紹介15 絶対に終電を逃さない女さん

VOL.14寄稿者&作品紹介15 絶対に終電を逃さない女さん

「最近の女性エッセイはわりとお行儀が良いんだけれど、この人の作風はエッジがきいていておもしろいですよ」。私(←発行人)の記憶ですのでこの言葉が一字一句この通りだったかどうかはもう思い出せないのですけれども、ある書店の方がそのようなニュアンスで薦めてくださった本が、「シティガール未満」。著者は、えっ!? 〈絶対に終電を逃さない女〉が著者名なの?!?! つい最近、ペンネームで減点された江戸川乱歩賞候補

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VOL.14寄稿者&作品紹介14 武田砂鉄さん

VOL.14寄稿者&作品紹介14 武田砂鉄さん

小誌第6号からの寄稿者・武田砂鉄さん。今号でも作品タイトルは〈クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー〉でして、これは第7号からの、不動のスタイル。初回はもう8年前(2016年)なので、なぜシリーズ化したのか知らない方も多いかと存じますが、じつは私(←発行人)もよくわからないのです。覚えているのは、第8号でいただいたお原稿のタイトルが前回と同じで、そのことが私的には(...またややマ

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VOL.14寄稿者&作品紹介13 星野文月さん

VOL.14寄稿者&作品紹介13 星野文月さん

今回が「ウィッチンケア」への初寄稿となった星野文月さん。私(←発行人)はある方から星野さんの著書「私の証明」を薦められて入手しました。帯には“とある普通の人生における、普通じゃない日々の記録”とあり、どんな話なんだろうと読み始めると...待って! いきなり“普通じゃな”さ過ぎるできごと→恋人が脳梗塞で倒れて緊急手術。ええと、私は正直、いわゆる「可哀想な話」はあまり得意ではないので、この先、主人公の

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VOL.14寄稿者&作品紹介12 コメカさん

VOL.14寄稿者&作品紹介12 コメカさん

前号(第13号)が初寄稿、今号が2作目となるコメカさん。私(←発行人)はウェブマガジン《生きのびるブックス》で昨年末から続いている批評ユニット・TVODとしてのパンスさんとの往復書簡「白旗を抱きしめて 〈敗北〉サブカル考」を拝読していまして...elderにとっては、たとえば松本人志の捉え方などがとても興味深いのです。なんであの人があんなにエバっていられたのかが、私なりにわかってきたり。そんなコメ

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VOL.14寄稿者&作品紹介11 小川たまかさん

VOL.14寄稿者&作品紹介11 小川たまかさん

昨年5月に『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)を上梓した小川たまかさん。同年8月からはthe letterで日記を配信し続けていて、あっ、でも最新の日記では愛猫の体調不良などもあってしばらくはお休み/原稿執筆に注力する、と...それでも、あいかわらずお忙しそうで、来月刊行予定の雑誌「エトセトラ VOL.11」は表紙に《小川たまか 特集編集》との文字が。また5月19日には京都府乙訓郡大山崎町にあ

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VOL.14寄稿者&作品紹介10 長谷川町蔵さん

VOL.14寄稿者&作品紹介10 長谷川町蔵さん

小誌第5号からの寄稿者・長谷川町蔵さん。今号での「チーズバーガー・イン・パラダイス」が10作目。物語の舞台はハワイです。ハワイ…私(←発行人)は諸般のしがらみがあって、新婚旅行を彼の地で過ごしました。ほんとうはのんびり自由にあちこち行ったりしたかったのですが、その“諸般のしがらみ”のせいで、到着したらいきなりそうめんのウェルカムランチをツアー客全員で食べなきゃいけなかったり、やたら免税お土産店にい

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VOL.14寄稿者&作品紹介09 内山結愛さん

VOL.14寄稿者&作品紹介09 内山結愛さん

今号が「ウィッチンケア」への初寄稿となった内山結愛さん。内山さんはアイドルグループ・RAYのメンバーとしての活動だけでなく、ご自身のnoteでの「週一のペースでディスクレビュー」、Twitter(現X)での「#内山結愛一日一アルバム」など、つねに音楽的発信を続けてきていまして、とくにnoteでのレビュー...ここでのアルバムのチョイスが、ここ数年、私(←発行人)の音楽的嗜好に刺さりまくること、数知

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VOL.14寄稿者&作品紹介08 九龍ジョーさん

VOL.14寄稿者&作品紹介08 九龍ジョーさん

九龍ジョーさんとの出会いは昨年5月、文フリ東京36の会場にて。私は第2展示場Fホール[か-71~72]で《ウィッチンケア書店》を営んでおりましたが、通路を挟んだ対向ブースが《エランド・プレス》さんでして、自席のパイプ椅子に座っていると、なんだか正面にいらっしゃる、きちんとジャケットを着用した男性と、ときどき目が合ったりするのでした。でっ、だんだん場も和んできて、たぶん私が「Didion 3」を購入

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VOL.14寄稿者&作品紹介07 トミヤマユキコさん

VOL.14寄稿者&作品紹介07 トミヤマユキコさん

昨年の第13号での寄稿者&寄稿作品紹介では〈今年3月には『10代の悩みに効くマンガ、あります! 』(岩波ジュニア新書 965)と『文庫版 大学1年生の歩き方 』(集英社文庫/清田隆之さんとの共著) という2冊の本が出て、GW明けの5月10日には『女子マンガに答えがある ─「らしさ」をはみ出すヒロインたち』(中央公論新社)も発行予定〉と、記していたトミヤマユキコさん…しかし、怒濤のリリースラッシュは

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VOL.14寄稿者&作品紹介06 我妻俊樹さん

VOL.14寄稿者&作品紹介06 我妻俊樹さん

小誌創刊号からの寄稿者・我妻俊樹さん。noteのプロフィール欄には《歌人。怪談作家。小説家。川柳作家。》と記されていまして、昨年3月には初の短歌集「カメラは光ることをやめて触った」を上梓、また11月には平岡直子さんとの共著「起きられない朝のための短歌入門」も、と短歌でのご活躍が目立ってきて、それに伴うイベントにも登壇...これって、いわゆるブレイク状態なのではないでしょうか! そんな我妻さん、小誌

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VOL.14寄稿者&作品紹介05 オルタナ旧市街さん

VOL.14寄稿者&作品紹介05 オルタナ旧市街さん

第14号では誰に、新たに寄稿依頼してみようか。そんなことを考えながら昨年の秋ごろ、私は都内の個性派書店をまわっていました。いや、じつは拙宅から数十メートルのところにも書店はあるのです。でもそこで扱われている本、なかなか私が「読みたいな」と思うものが見つからなくて。今号が初寄稿となるオルタナ旧市街さん(以後「オルタナさん」)の「一般」は、文京区本郷の機械書房さんの平台で発見。店主様から「めずらしいサ

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