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言葉の宝箱 0243【人間というのは自分より弱い連中がいると安心する】

『ノーバディーノウズ(NOBODY KNOWS)』本城雅人(文藝春秋2009/8/30)

メジャーを代表する東洋系スラッガー“ジャスティン・キング”。
大都市球団へのトレードを拒み続ける
彼の正体を探る者達が次々に姿を消す。
最後に日本の新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは?
野球ミステリ。第一回「サムライジャパン野球文学賞」大賞受賞。

・自分自身に腹が立った P14

・自信も所詮は過信に過ぎなかった P92

・早く抜け出したいと思っている連中に限って、
実際はなかなか抜け出せんと居ついてしまう P115

・怨恨といのは遺伝するのよ(略)
長年いがみ合ってきた隣国同士が、
いくら平和だ協力だと親交を深めていっても、
ちょっとしたことが火種になるでしょ。
それは心の底から好きになろうとしていないから P153

・簡単に違う人種にはなれないということさ。
氏より育ちというけど、実際は氏の方がよっぽど大事だということだ(略)むしろ育ちが大事だから(略)
変わり切れないという考え方もありますよ P283

・人間というのは自分より弱い連中がいると安心する。
世の中から差別をなくすなんて、
人から一番の楽しみを取り上げるぐらい無茶な注文だ P332

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