rikayokomori

横森理香/作家・エッセイスト。代表作「ぼぎちん」は、バブル期を描いた唯一の小説と称され、アメリカ、イギリス、ドイツ、アラブで翻訳出版される。女性を応援するエッセイにも定評があり、「大人女子のためのお年頃読本」はベストセラーとなる。http://yokomori-rika.net

忘却のかなたに・・・

もうすぐ56になる。体の衰えより、頭の衰えに驚いている。とにかく、なんでもすぐ忘れるのである。

もっとみる

横森理香のエイジング日記(22) 「他人事ではないブレーキの踏み違え💦」

前回の「エイジング日記」をつけてから、集英社のウェブマガジン「アワエイジ」のアンチエイジング取材が始まり、数年がたってしまった。
 その間、更年期対策と若返りの数々を体験取材したせいか、老化が止まっていた、むしろ若返った感がある。
  肉体的にも、以前より写真写りもいいし、我ながら、トシを感じさせない(笑)。今ではほぼ毎日、「ベリーダンス健康法」を教えるか、ヨガ、ピラティス、太極拳を習いに行ってい

もっとみる

恋する袋

わたしは袋

♪おふくろさんよ~、おふくろさんよぉぉぉぉ

って、だみ声で歌われるアレよ

何十年も、使って来てもうクタクタ

でも、気持ちは若いままなの

何歳になっても 恋する気持ちは忘れない

恋をすると

私はピンクになる

いつもはドドメ色だけどね

好きな人のことを考えると

細胞が蘇るの

わたしは木 Ⅲ

わたしは木

何人もの男が、私の木陰で休んでいったわ

不思議と女の人は、木の根元に座り込んだりしないわねぇ

木にも、好みはあります

私が座って欲しいのは、妙齢の男

三十代中頃かなぁ

仕事が忙しくて、風呂にも入らず、歯も磨かないような男よ

それが色っぽいんだな

私はいつもここにいるから、疲れたらおいで

ちろりん・・・ちょっと胸元、覗かせてね

うふふ、胸毛ちんちろりん

わたしは木 Ⅱ

私は木

かれこれここに、何十年いるかなぁ

長~い 年月が過ぎました

大地に深く根をはって

仲間と一列に並んでいます

風に揺れ、陽に当たり、雨に降られ、雪に積もられ

地球温暖化を緩和したり、森林浴も提供してる

ま、地味な仕事ね

ジョギングに疲れた妙齢の男がわたしの木陰に座り込むと

ひんやりした土と木肌で優しく包んであげる

ちろりん・・・ちょっと胸元、覗いてみたりして

私は木

わたしは木
多くの緑の中にあり、目立たないけど

決して緑を絶やさない木

枯れたり咲かせたりの時期は過ぎました

そう、言わば針葉樹なの、わたし

一年中変わりなく、緑

地味だけど、頼もしい存在

地に深く、根を生やし

強い風に揺れても、決して倒れない

春に花を咲かせて愛でられたりはしないけど

一年中、緑