ミナトノヨーコ

焼き菓子を焼く日常と想うこと

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最近の記事

ダメ母の言い訳

しばらく投稿の間が空いてしまった。 仕事柄、秋冬は繁忙期で、毎日をどうにか辻褄を合わせるだけで精一杯なのである。 …と、言うのは言い訳で、大概が三日坊主な性分なのだ。 息子に向かって「コツコツと努力を続けなさい」なんて言う土俵には私はいない。 三日坊主だけならまだしも、後回し癖もあるし、夏休みの宿題はラスト2日くらい必死になってやって、しまいには出さない科目もあったりしたタイプ。 私はいわゆる「良いお母さん」ではない。 家での私のポンコツぶりをあまり口外しないでいてくれて

    • ありがとうだらけの世界

      毎日、車で通勤している。 ちょうど幼稚園や保育園に子どもを連れて行く途中や、その帰りの保護者の多い時間だ。 子どもを乗せるための、ゴツすぎるほどの自転車。 その自転車には不釣合いなほど華奢なママもいる。 時折その中に、とにかくくたびれて「もう自分はどうでもいい」「誰か助けて」とでも言いたげな表情を見ることがある。 ギュッと胸が苦しくなる。 事情はそれぞれ違うだろうな、と思う。 シングル。 夫が単身赴任で不在。 夫は生活時間が合わない。 その中に、よくTwitter(現

      • まだ大人になってません

        若い人たちが20歳になった時に「20歳ってもっと大人に見えたのにー!」と言っているのを良く聞く。 わかるわー。 でも、それって50歳も同じだよ!と思ってる。50歳って、もっと大人…って言うか、なんならもっと初老だと思ってた! 先日、アラフィフ数人の男女で語っていたのだが、しみじみとみんな口を揃えて「まったく大人になんてなってない」と言う。 「なんなら高校くらいで止まってる」と。 「中身はそのまんまで、経験が増えてるだけ」と言うのが結論だ。 経験が多い分、何かの局面で「は

        • 「生活」と「暮らし」

          以前にも書いたのだが、私はかなりガサツである。 息子の言葉を借りるならば、我が家は「雑な生活」を送っている。 ほんと、その通りなのだ。 ただただ苦笑いである。 しかし、仕事柄「ステキな暮らしをしてそう!」と思われがち。 そして、私自身も若い頃から「暮らし周り」のコトやモノが大好きである。 当然、ジレンマである。 ジレンマしかない。 言い訳はもちろん、山のようにあるのだ。 …いいから、まずはちょっと言わせて! 私は現在、私の実家に住んでいる。 つまり、そこはやはり文字

        ダメ母の言い訳

          お金持ちの手首にパワーストーン

          前から気づいていたのですが、お金持ちってパワーストーンのブレスレットしてる人、多くないですか? 特に、元々おうちがお金持ちのヒトってよりも、自分で財を成したヒト。 そんなヒトって、大概お財布がやたらとピシーッっとしてるんですよ。 10枚ずつまとめてあったりして。 風水とか、めっちゃ実行してるんだと思うんですよね。 勿論、カバンの中にもいらないチラシとか入ってないの。 で、「やっぱりパワーストーンってスゴイのかも!」とか、「風水、勉強してみるか…」とか思ったりするわけですよ

          お金持ちの手首にパワーストーン

          こら!お金を投げるな!

          カフェで仕事をしていると、色んなお客さまに出会う。 幸せそうなご夫婦やカップル、1人でじんわりと読書や書き物を楽しむ方、照れくさそうにプリンを食べる男子2人組。 私の若い頃は、ヤンキー文化やらバブルやらで女の子も「おっ。悪いことしてるねーーっ!」という感じの子が結構いたものだけど、この頃の女子は大多数が「ふんわり可愛め」って感じな印象。 女の子に対して「ハスッパ」とか「アバズレ」なんて言わなくなったもんねぇ。 マスク生活のせいもあるのか、なんだか声も小さめ。 お友達との会

          こら!お金を投げるな!

          機嫌よく行こう

          機嫌の良し悪しで周囲をコントロールしようとする人って、結構いると思うんです。 そして私は、その手のタイプの人に翻弄されてしまうんですよね、割と。 顔色を見てしまうところがある。 相手の機嫌ひとつで楽しくなったり、シュンとなったり。 シュンとなって、今度は私が機嫌悪くなって、誰かにアタったり。 そんな時、雑誌で、多分松任谷由実さんのインタビューだったと記憶してるのですが、「歳を重ねたら機嫌が良くないとね」的なことをおっしゃっていて(ニュアンスです。正しい記述が探せずスミマ

          機嫌よく行こう

          森の手入れは誰がする

          1週間に1度、海の近くの森へ行っている。 半分仕事、半分は現実逃避。 森の中の中古の別荘を、DIYで自分たちの工房に改装しているのだ。 そこは山の斜面を利用した別荘地で、私たちの工房はそれほど山の上の方の区画ではないので家もまばらだ。 上の方にはお金持ちの立派な別荘が立ち並んでいる。 工房の窓からは海が見えて、夜になると鹿や猪に出会う。 夕方には猿の群れが遊んで行く。 見たこともない大きな蛾が窓に貼りつく。 私はその工房で昼寝をすることがお気に入りだ。 サワサワと揺れる

          森の手入れは誰がする

          そこまでダメなわけではない

          愚痴とか弱音とかって、圧倒的に「うまくいってる」人には吐き出しにくくないですか? そういう感情って無意識とは言え「なんだかなぁ…」と思いつつも、なんとなく…悔しくなるような、卑屈になっちゃうような。 そして、癖なんでしょうね。知人たちの前で「ダメなアタシ」になりがちな自分。 学生時代に追々試を職員室で受けさせられたとか(忘れもしないサインコサインタンジェントの試験だった…)、太っちゃってどこで洋服買ったらいいの!?とか、昔の彼にお金を貸したけど勿論戻ってこなかったとか…

          そこまでダメなわけではない

          その紙屑を跨ぐな

          お風呂の排水溝に髪の毛とか溜まるじゃない? あれって、自分がお風呂を出るときに回収してから出ればただの「抜け毛」なんだけど、1日でも溜めちゃうと「イヤな排水溝のゴミ」になっちゃうのって不思議だなと思ってて。 いや、勿論当たり前なんだろうけど。 ヌルヌルしてきちゃうし。 石鹸カスとかも溜まるし。 台所の生ゴミもおんなじで、 調理後すぐは「野菜の皮」なんだけど、1日の最後に処理する時は「生ゴミ」。 これも、どの瞬間から「生ゴミ」なんだろうね。おんなじ「野菜の皮」なのに。

          その紙屑を跨ぐな

          今日、オモロイことあった?

          私は15席ほどの小さなカフェで働いている。 経営はしていないが、ほぼ任せてもらっているという、「カフェ経営」が夢の人にとってはそれこそ夢のような立場をいただいている。 基本的には、営業が終わってからか始まる前にしか次の日の仕込みはやり切れないのが小さな飲食店。 帰りが遅くなる、もしくは朝が早くなる。 定休日も丸一日休めることはほとんどない。 仕入れと仕込みである。 これをサボると定休日明けに痛い目に合う。 未だに店員を目下に見るお客さまもいなくならない。 「何故にこの人に

          今日、オモロイことあった?

          ルージュの伝言

          マスクを外した人が増えてきましたね。 私もその1人です。最近はほとんどしていません。 元々ちょっと持病もあって、マスクしてると結構呼吸が苦しかったので、久々にしっかりと空気を取り込めてる感じ。 やはり「これぞ健全な生活」と感じています。 最近はよく「マスクを外すのが恥ずかしくなった」とか「口元に自信がないから、このままマスクをしていたい」とか聞きますよね。 でも、思い切って外しちゃわないと、外すタイミングを逃すよ!もっと恥ずかしくなるよ!!と言いたい。 大丈夫。あなたは充

          ルージュの伝言

          ガサツと呼ばないで

          ガサツである。 実にガサツである。 もちろん、自分のことである。 「ガサツ」を辞書で調べてみると「動作・態度などに落着きがなく、荒っぽくぞんざいなさま」ですって。 …やだなぁ…でも、やっぱり私はガサツなんだよなぁ… 「ていねいな暮らし」とか「美しい所作」とか、そういうものに昔から憧れて、それこそ「美しい」と言われるものにも沢山触れてきたつもり。 なのに身につかない。 以前、職場でお餅を焼いて食べたんだけど。 プクーーーーっ!と膨らんだお餅を、醤油を張ったお皿に乗せてギ

          ガサツと呼ばないで

          オーブンの前から

          はじめまして。 ミナトノヨーコと申します。 分かる世代にはワカル、ダウンタウンブギウギバンドの名曲からのこの名前。 そう。私はそんな昭和40年代生まれです。 大学生の息子がnoteを始めたのを見て、フツフツと湧き上がるものを感じたのが少し前。 その切ないような甘酸っぱいような想いの正体は、若い頃に何となくいつも頭の片隅にあった「エッセイストになりたい」と言う想いでした。 まぁね。 私はあちこちに気持ちが向いてしまうタイプで。 「ラジオDJ」やら「画家」、「雑誌編集者」「

          オーブンの前から