昨年、本屋で立ち読みして、
滅多に本を買わなくなっていたのに
気に入りすぎて久々に購入したのがこちらの本。

noteを始めてからnoteで全文公開されていたことや感想募集をしていたことを知りました。
今も感想募集してるのか分からないですが
タグ付けして投稿してみます✏︎

概要

100のビジネスモデルを図解したこちらの本。
共通の特徴があり、それがこの3つ。

・逆説の構造がある
・八方よしになっている
・儲けの仕組みが成立している

下2つはビジネスモデルで早く見る着眼点ですが、逆説の構造があることで、人々をあっと驚かすような創造性を見ることができます。
この逆説の構造が全ての事例で小さく載っているのも発想の学びになります。

この本が好きな理由

事業を運営する以上、
利益確保が必要であることは当たり前。
また今後の成長性や持続性も必要。

金融機関で3年間勤務したからこそ、
この目線をもつことが当たり前という価値観なのかなと思います。
自分から自発的にその目線を当たり前に持つことはなかったんじゃないかなと思います。

この発想は転職時にも役立ちました。
あまり触れたことのない事業の会社では
「どうやって収益を確保しているのか」を
面接の質問を通して確認するようにしていましたし、そこに納得感があるか、八方よしになっているかも考えるようにしていました。
頭の中で図解が作れるようにしておくのも必要かなと思います。

商流の図解は、社内稟議でも行うことがありました。

・どうやって収益化してるのか
・他社との違いや強みは何か

これらを意識して作っても、ここまで一目でわかりやすい図解までつくれたことはありません。

自分が作る目線でも、
世の中のいろんな事業を知る目線でも、
パラパラとこの本をめくる時間が好きです。

好きな事例と、
なぜ好きなのかその理由

016 EVERLANE
原価を公表するファッションブランド。
この事例が、1番モデルとして好きです。

ファッションブランドを起点として
定説が「原価や製造過程は秘密にするもの」
逆説が「原価や製造過程は公開するもの」

普段からすごく気になるんです、原価。
飲食店でも「この立地だから賃料だけで相当…」とか考えちゃう。

その原価の内訳を細かくオープンにしているというだけで、まず好きです。
この会社が掲げるスローガンが「徹底した透明性」というのも一貫性に納得。

「少量生産で全て売り切る生産管理」という点も好きです。
在庫って発生するだけで諸々費用かかりますし
その分運転資金も必要になりますし。

きっとマーケティングもきめ細やかなんだろうなと思います。
現にECに特化し、
SNSを活用した広告で広告費を抑えている、
口コミや紹介で広がっていく、とあります。

原価だけでなく工場での生産過程も公開しているということで、
発展途上国の労働環境問題をもクリアにする、
SDGs取り組みに対する見本のような事例だと思います。

まさに逆説の、
誰もしようとしなかったことをした形。

ということで1番をつけるとしたら
EVERLANEでした。

ほかにも好きな事例

048 &Biz
中小企業に特化したM&Aマッチングサービス。
M&Aって遠い存在だと思っている経営者多いと思うんです(私の祖父がそう。)

金融機関でもM&Aは少し携わることがあったんですが「手数料が高い」印象が根付いているのは間違いないと思います。

敷居を広げる、より気軽な存在にするといった意味では重要な役割なのかなと思ったので好きな事例にあげました。

聞き馴染みはけれど
図解で初めてわかった全体像2つ

062 クラシル
辞書的レシピ動画アプリ。

インスタとかで動画流れると見ちゃいますし作れちゃう気がしてきますよね。

有料会員費だけで成り立ってるのかなと思っていましたが、タイアップ広告による収入もあるのかと気付かされました。
また、詳細なデータ分析での還元はタイアップ企業にとってもかなりプラス、広告がはまって材料購入に至ればさらにプラス。

まさに八方よしだなぁと思ったので好きです。

083 ビッグイシュー
人の多い街を歩けば必ず販売されている方を見かけます。
何が書いてあるんだろうなぁくらいにしか思ったことなかったですが、
ホームレス自立支援という大きな目的だったなんて。
知ることができてよかったです。

売り上げが増えるとホームレスも減り販売者も減る、「ビッグイシューのジレンマ」というのも興味深かったです。

まだまだあるけど…

全体的に内容好きすぎて、どんどん熟成下書きになってしまうのでこの辺で一度投稿します！

ペラペラめくるのが好きなので私は本派ですが
筆者のチャーリーさんのnoteで全文公開されているので是非！

(1,893文字)