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読書記録#11 数値化の鬼

久々の読書記録。
(7月には読み終わってた分です)

識学の安藤広大さん著、『数値化の鬼 ーー 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』 
職場の人が貸してくれたので読んでみました。

冒頭にこんな言葉があります。

数字は、客観的な視点を与えてくれる「モノサシ」です

個人的には、ぼんやりと認識していたことが明確に言語化されているという印象です。

章を追うごとに「行動量」「確率」「変数」「真の変数」「長い期間」と理解を深めるにつれ、着目する点を解説してくださっています。
各章の終わりに、具体的な実践時の考え方も振り返って書いてあって親切でした。

心に残った言葉

まずは心に残った言葉とその一言メモを。
感想に近いです。※後半グイグイ読んだのでメモが少なくなってしまってます…

p.43 :なぜ数値化をするのか、
それは「未来」に目を向けるため

何が足りていないのか、どういう課題があるのかを見える化する。
そこまでして初めて課題を解決していけます。
ぼんやり課題があると認識して放置するのが一番良くないですね…

p.47・92 :感情を数字に置き換える

曖昧な評価基準の上司がいても、評価せざるを得ない結果を出す。
ただ上司と馬が合わないで諦めるのではなく、自分から可視化して明らかな実績を提示するという手段自体、自分では思い至らなかったので新鮮な観点でした。

p.78 :数値化とは「PDCA」を回すこと

Pで数値化された目標
Dで計画を基にした具体的なプロセスや行動(これも数値で定める)
Cで上司の評価や自身での振り返り
Aで評価を基にした反省と次の改善点

これによって不足を満たしていく。
理解はしていたけど、数値化に落とし込むことはできていなかったと感じました。

p.98 :KPIは大きな目標の達成につながらないと意味がない

KPIの方が大きな目標であると誤解してはいけない。
次のステップを見据える必要がある

加えて、「p.102 行動すべきことを分解して(中略)伝えられると部下は動ける」というのもマネージャー目線では大事な考え方だと思いましたし、それを理解してほしいとも思いました。

2章 :確率や平均のワナに注意する

環境や前提が違うのに平均より上だと安心してはいけない。
確率も母数が大事。

提案資料とかの魅せ方として学ぶことの多い確率や平均、母数。それが自分の成長の観点で和は落とし穴となりうると危機感を感じました。

p.165 :「変えられること」を変えようと努力し、「変えられないこと」は早々に見切りをつける

変数を見抜く必要がある。
PDCAを回して本当にそれが変数かどうかを確認する。

変数を決めつけてしまうのも良くないですし、仮説を検証する必要性も感じました。

p.195 うまくいっているチームやプレイヤー(中略)
聞かれた側は積極的にオープンにすべき
知識のブラックボックス化を許さないのは、組織で働く上では大事なこと

これも特に上司に理解してもらいたい考え方です。
組織として成果を出し続けるには重要だし、それを伝えられるように数値化も必要です。

p.208 :他に変数がないかを考え、前例を手放すこと

環境は常に変わる、現状維持を許さない、変数を見直さざるを得ない環境を作る。
視野を広く、アクションを早くしていか必要があります。

p.245 :長期的にみて未来のトクを選ぶ

東大教授の本でも似た表現があったなと思い返しました。

「p.252 時間軸とセットでシミュレーションをする」と書かれていたように、短期的にみた後に長期的にみて、最終的には長期的な視点から逆算をする。これも広い視野が必要です。


感想

感想を下書きに熟成させている間に、よく「識学」のワードを広告などで見かけるようになりました。識学の代表のnote投稿も。

それをみて、もし次転職を考えるとしたら、ベンチャーはベンチャーでもルール作りがされていて、体制も整いつつある段階、数値化・可視化ができる環境がいいなとも感じました。

数値化が必要な身近な実例も…

読んでいる途中に、身近で目の当たりにした実例があったのでメモがてら、後ほど別投稿で残しておこうと思います。

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