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「オフ日ってどうしよう」

稽古の隙間にふっとオフ日が訪れる。

もちろんそういう日に台詞を覚えたり、資料になりそうな映像を見たりするのだけど、そうは言っても「何しようかな」という思考にはなる。

真っ先に出てくるのは【温泉に行きたい】という思考だ。

まだ立ち稽古の段階には進んでいないし、別に身体を酷使しているわけではないから不思議なのだけど、ちゃんと疲労が蓄積している。
疲労を回復する術として真っ先に出てくるのが“温泉”ということだ。

理想は天然温泉・天然水風呂・高温サウナの揃った普通の銭湯とかがちょうどよい。
でも近場だと3つの設備が揃ってはいても、スペックが大したことなく、じゃあどうしようと長考してしまう。

お気に入りの銭湯は自転車で1時間ちょっとかかる所にあって、オフ日に自転車を1時間ちょっと漕いで、お風呂で汗を流して、また1時間ちょっとかけて帰ってくるのって元も子もないよなと思ってしまう。
お気に入りの銭湯には何かのついでで行くくらいがちょうどよい。

次に出てくる発想として【写真を撮りたい】という思考が出てくる。

カメラを首から下げながら、街ぶらをして、素敵だなと思った風景や光景を写真で収める。
あるいはセルフポートレートを撮りにいく。

ただ、ボクの持っているカメラとレンズは誇張なしで異常に重いので、長時間首から下げていると肩やら首やらがガチガチに凝ってくる。
そうすると余計に温泉に入りたくなってしまう。

ただ、撮りたい写真はある。もとい撮ってほしい写真がある。

ぼくが煙草を吸っている写真だ。

“究極のナルシシズム”と思われてしまうかもしれない。でもそうじゃない。

普段、喫煙習慣のないぼくが今、役作りのために煙草を吸っているのだ。
煙草といってもネオシーダーと言われる喉の薬を練習用に使っているだけなのだけど。

そうなってくると気持ち的には

「煙草吸ってる自分、撮られたい」

という感情が芽生えてくる。
それでも「究極のナルシシズムじゃねえか!」とツッコみたくはなるけども、あくまで記念撮影みたいなものだ。

温泉は面倒だし、写真はナルシシズム。

オフ日ってずっと難しい。

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