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打楽器奏者が岩手県奥州市「牛の博物館・カウベル展」に行ってきた

きっかけはTwitterで見かけたツイート。

カ、カウベル展だとォ!?

人類の文化と楽器の関連が大好きな音楽のミステリーハンター(自称)としては居ても立ってもいられず。
(いくつか記事書いてます↓)

2023年10月までの開催。
博物館と期間限定に弱い私。

音楽のミステリーハンターとして、打楽器奏者としてこれは行かないわけにはいかない。

とはいえ、カウベル展が開催されているのは岩手県奥州市…

グーグルマップでひたすら検索。
東京から車でも新幹線でもなかなか遠い。
時間もお金も割とかかる。

長距離運転は苦でなく一人旅もよく行くけど、この距離を一人で車で日帰りはほぼ無理。

半分冗談で、運転交代しながら打楽器奏者軍団で行きませんか~とツイートしてみる。

なんとかして行けないものか…
と数日悶々としていたところ、お世話になっている打楽器奏者の方から連絡が。

「〇〇さんが車出してくれて計画立ててるんだけど、一緒にどう?」

願いは口に出して言ってみるもんだ!

渡りに船!
瓢箪から駒!
灰吹きから蛇!
カウベルから日帰り弾丸ツアー!

はじまりはじまり~

カウベルって何?の方へ

ハイジの世界をイメージされると分かりやすいかと思います。
ユキちゃんが首につけている鈴です。
(ユキちゃんはヤギですが)

本記事のサムネイルの通り、放牧されている牛の首に付けるベルです。

楽器として使われることも多く、ジャンル問わず打楽器としてごく一般的に用いられています。

クラシックやポップスで楽器として使うカウベルはこちらの記事で紹介しています↓

以前、楽器事典や楽器博物館で調べてこの記事を書いていましたが、世界中にはまだまだ知らない様々なカウベルがありました!

東京から片道500kmの旅

岩手県奥州市「牛の博物館」へ向かいます!

東武東上線・和光市駅に朝5時集合。(始発)

東京から約500km、東北自動車道をひたすら走り続け6時間ほどで到着!

平日でしたが早朝のため車は少なくスムーズに進み、福島県あたりで少し車が増えた程度で渋滞にはまることなく行けました。

東北道はPA・SAが充実しているので大変ありがたいです。

群馬や秩父の山並みを見て育ってきたけど、高速道路を進む度どんどん変わっていく山の表情を眺めるのがひそかな楽しみ。山の形や雰囲気が全然違うのよね。

道中は打楽器界隈のニュースやら都市伝説(?)何やらで盛り上がってまして、話題が尽きることはなかったという。
同業者バンザイ。笑

いざ!牛の博物館へ!

駐車場に降り立った瞬間、東京と全く異なる空気の質感…!!!!!

牛の博物館入り口

通路を抜けると、そこには野山のパノラマが広がっている!!

広大な景色!牛のオブジェもあります

雪景色も美しいんだろうな…。


お目当てのカウベル展へ!

入場料¥400を払って、いざ入場!
館内は写真撮影可とのこと(一部展示品を除く)

おおおおおおおおおおおおおお!

見慣れたスイス系のカウベルから、ほとんど見たことがないアジア系のカウベルまで!

こちらの写真はほんの一部で、まだまだたくさん展示ありました!

様々なスタイルのカウベルを実際に鳴らせる体験コーナーも充実!

打楽器奏者4人で鳴らし尽くしてきました。
そして展示品と興味深い解説文も黙々と読みつくしてきました。

「古今東西のカウベル」というわりには20世紀の新しいものばかりだな?

と思ったら、一般的な金属製カウベルは金属の板を貼り合わせで作っているんですよね。鋳造で作られた玄関ベル風のカウベルの方が年代古いのを見て納得。

旧ソ連軍のヘルメットを使って製作したカウベルも!(写真右)
使われていた場所はポーランドとのことで、さもありなん。。。

環境による違い

解説文も充実!
環境や文化によって形状や素材が異なるのがとても興味深い!

東南アジアは竹や木でできたものが多く、
(中には骨を削って作られたものも!)

ヨーロッパは年間通して遠くまで放牧することが多く、大きな音のものが使われたようです。

ちなみに日本の牛にはカウベルあまり使われないんですって!
そもそも年中通して放牧したり、そもそもそんなに広い場所で放牧できなかったりするから、とのこと。うん、日本の地形そうだもんね。納得。

ただし街道や街中でかつて行き交っていたお馬さん達には、事故防止のためよく馬齢が付けられていたらしい。なるほど。

ちなみに馬齢やラクダ鈴、象鈴も一部展示されていました!

牛の世界

せっかくなので常設展も見学!

牛の博物館パンフレット

前沢牛を知り尽くす!

1階フロアは岩手県が誇る前沢牛のコーナー。

輝かしい功績を残した生産者コーナーで見かけた、
「(牛を飼っても)牛に飼われるな」の言葉が印象的。

部位ごとの美味しい調理法なども紹介されてて、もっと牛肉食べようと心に決めた。(単純)

知っているようで知らない、でもとても身近な内容だった。

牛のナゾに迫る

キハーダ!キハーダじゃないか!

2階フロアは剥製や骨、世界各地での牛と人とのつながり、品種や近縁種との比較などなど。

牛って大きいんですね…
日本原産の牛なども興味深し…!

さわって品種の違いに触れられるコーナーもありました。

この首のぷよぷよ部分が気になりますよね

展示品が多く、見ているだけでも飽きないのでお子様も楽しめそうな感じでした。

知識が増える、分かることが増えるのってのは心の底から楽しい!
考える葦に生まれて良かったぜ!

計画を立ててくださった先輩打楽器奏者様、これまで私の人生に関わってくださった皆様、そして両親と先祖に感謝!

牛の博物館、入場料¥400とは思えない圧倒的な濃さとボリュームでした…!


(そういえば、和太鼓をはじめとした楽器関連のものが無かったのは気になったところでした。職業柄。)

お土産コーナー

スイスカウベルのキーホルダーやハンカチタオル、書籍など色々とありましたが…

一目惚れで買ったのがこちらのTシャツ。

イチジク?と思いきや…牛の4つの胃袋ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラがプリントされています!
まさしくここでしか買えないお土産!

4つの胃袋がプリントされています

気に入っちゃったので打楽器奏者4人とも買いました。

これ着てカウベル四重奏やる…??

おまけ

見学後は絶品ランチを堪能

「牛匠おがた」にて絶品ランチ

まぐろ丼?見えますが、前沢牛の丼ぶりです。
頬っぺたいくつあっても足りないほどのおいしさでした。
お肉なのにとろけるんだよね…。

細かいやつはコンビーフだけど…いつも食べてるコンビーフと違いました。
コンビーフさんです。コンビーフ様です。

この後に中尊寺へ行って、鎌倉殿の13人を思い出しつつ大興奮だったのですが、長くなるのでここでは割愛。

帰りは15時ごろ岩手を出発、21時ごろ帰京。


1週間前に急遽決まった弾丸ツアーでしたが最高過ぎました。
いくつになってもフットワーク軽く、好奇心旺盛でいたいですね。

それでは、またお会いしましょう!



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