見出し画像

行動の仕方、2類型のどちらに当てはまる?

先日、自分自身の行動傾向を考えたり後輩と互いの今後のキャリアの話をしている中で、ふと着想した理論をまとめたいと思います。

■アクション型とリアクション型

画像1


まず人の行動傾向は、大きく2つに分かれるのではないかと考えました。
その二つというのは、「アクション型」と「リアクション型」。

アクション型は、周囲の状況や意向よりも自分のこだわりや手段を重視して行動するタイプ。
一方のリアクション型は、自分のこだわりよりも周囲の状況や意向・結果を重視して行動するタイプです。

具体的なイメージが湧くよう「じゃんけん」を例にすると、アクション型は「俺はグーを出したい(もしくはグーしか出せない)」というこだわりや制約を持ち、仮に相手がパーを出すことがわかっていたとしてもグーを出してしまう人たちです。
じゃんけんという勝負には負けたとしても、本人はグーを出せて満足していたりするのが特徴。

それに対して、リアクション型は、相手のアクションを踏まえて自分の手を出します。「リアクション」という言葉そのままですが、後だしじゃんけんということです。

■リアクション型は、3つに分かれる

画像2

リアクション型は、さらに3種類に分かれます。
同じ後だしじゃんけんであっても、何を出すかは本人の性格次第で変わってくるのではないかと考えました。

勝ちたい人は、後だしで勝つ。(大多数)
調和したい人は、後だしであいこを出す。(少数)
服従したい人は、後だしで負ける。(少数だが一定数いそう笑)

資本主義社会・競争社会の中で、大多数の人はゲ―ムに勝つことを目指すと思います。
ただ他方で、中には相手と横並びの関係を築くことへこだわりあいこの手を出す人、そもそも強い相手に服従しようと自ら負ける人もいるのではないでしょうか。

■競争の世界において、アクション型は弱い

画像3

私自身、この理論の中で「アクション型」に該当すると自覚しています。

これまでの社会人生活の中でも、結果や稼ぎよりも、「思い入れを持って仕事に取り組めるか」「(自分が)納得できるアウトプットを出せるか」に着眼して仕事をしてきました。
結果、納得感はありますが、競争の中で結果はあまり出すことができていませんでした。

アクション型の人は、じゃんけんというゲームでの勝利よりも、自分の頭の中で行っている別のゲームでの勝利を目指す傾向にあります。(例.グーを10回出し続けた人が勝ち)
良くも悪くも「自分の世界」「自己満足」を重視する傾向があるかもしれません。

悩ましいのは「アクション型」は、そもそもじゃんけんを初めとしたゲーム(競争・勝負)に勝てる設計になっていないこと。

「俺はグーを出したい」
「相手がパーを出す時はチョキを出すのが良いと頭ではわかっているのに、ついグーを出しちゃう」
「(指がなかったりして)そもそもグーしか出せない」

など、様々なこだわり・制約があり、無作為にじゃんけんをし続けてしまうと勝ち残れないことは明らかです。

■アクション型が生き延びるためには、戦略が重要

画像4

「周囲の状況を踏まえた行動をとる」「勝つこと」に重きを置いていないアクション型は、競争原理のある資本主義社会においては生きづらいはずです。

仕事においても、顧客や上司の求めるものより、自己満足を追求しがちなので、当然成果や評価を獲得しづらい傾向があるのではないでしょうか。

だからこそ、自分が競争の場において弱い存在であることを客観的に認識し、その自分自身の特徴を踏まえた生存戦略を考える必要があります。

じゃんけんの例でいうと、自分がグーしか出せないなら、
「チョキしか出さない人が集まる母集団に入って戦う」
「パーを出す相手が出てきたとしても負けないよう、チョキを出してくれる仲間と一緒に行動する」

などでしょうか。
もしくは、「同じ手を先に10回出した方が勝ち」のように、ゲームのルール自体を自分が優位になるよう自分に合わせて変えてしまうのも一つかもしれません。

いずれにせよ、大多数の人間に容認されているようなルールやゲームにおいては競争力が低いので、裸一貫で戦わない、もしくはうかつに参加しないことがポイントです。

■まとめ

子ども2

今回、過程に重きを置く「アクション型」、目的達成に重きを置く「リアクション型」とに二分して、人の行動について考察をしてみました。

0か100かではなく、1人の人間に、アクション型行動、リアクション型行動の両方がそれぞれあるはずです。

「自分がアクション型(orリアクション型)の行動をしてしまう時はどういう時か?」と自問自答することで、自己理解が深まるかもしれません。

何か今後の在り方のヒントになれば、嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?