映画の教科書 『レザボアドッグス』(1992)
60点/100
恥ずかしながら、観てなかった作品。
前に観とけば、『パルプフィクション』や『デスプルーフ』、『ヘイトフルエイト』をもっと楽しめたのかなと思ってしまう。
あらすじ
ジョーによって、集められたMr.ホワイト、Mr.オレンジ、Mr.ピンク、Mr.ブロンド、Mr.ブラウン、Mr.ブルーは、ダイヤモンドの強奪をはかる。
ブロンドの発砲によって、警察が通常よりも、早く来てしまう。
命からがら逃げ伸びたホワイトとオレンジ。
しかし、オレンジは、逃げる途中で、腹部に発砲されてしまう。
合流地点にたどり着き、ピンクと合流する。
あまりにも、警察の到着が早過ぎるので、スパイがチームの中にいたんじゃないかと怪しみ始めるピンク。
レザボアドッグス
最高の映画OPと検索したら、一番、最初に出てくるのがレザボアドッグス。
中身について、誰も論じない。
観る気が起きなかったのが、そういった理由から。
"reservoir dogs"
直訳すると、"貯水池の犬"
海外のコラムを読むと、タランティーノが映像プロダクションに行ったときに、映画化されなかった脚本をみて、レザボアドッグスと例えたらしい。
脚本たちが"俺に注目してくれ"と吠えているように見えたそうだ。
真意は、不明。
本作の題名は、捕まる事が決まった状態で、内輪揉めしている状況を指していると思われるが、色んな説があるので、わからない。
彼らがやたらと、二〇ガと黒人の事を指して言う。
タランティーノの作品では、珍しくチームに黒人がいない。
観ながら、疑問に思っていると、中盤、潜入していたオレンジと黒人がダイナーで、潜入結果を話し合う。
裏で、糸を引いていたのは、黒人の捜査官。
その黒人捜査官がジョークを重要視する。
ジョークの細部には、キャラクターの内面が宿る。
それによって、信頼に値する人間かどうか判断出来るという。
ただ、本作のボスであるジョーは、”仕事中は、ジョークを辞めろ”とバッサリ言い放つ。
そんなジョーが"井の中の蛙"ならぬ、"貯水池の犬"となっているのが、本作の魅力の一つである。
オマージュ
本作を観ていると、
"どっかで観たことある。"
がふんだんに盛り込まれている。
例えば、ブロンドが若手警察官に拷問するシーン。
DC映画で、ヴィンディーゼル主演の『ブラッドショット』という映画がある。(スーサイドスクワットのウィル・スミスは、デッドショット。紛らわしい。)
この映画は、DCでは、微妙な立ち位置。
ロバートパティンソン版バットマンやジョーカーより、立ち位置がわからない。
個人的には、結構、好きな映画。
その拷問シーン。
わざわざ、似たラジオで、トーキングヘッズのサイコキラーを流し、踊りながら、拷問するシーン。
影響受けているのは、明白。
前述した黒人捜査官と白人のオレンジが強盗グループに潜入する。
スパイクリー監督作『ブラッククランズマン』を思い出す。
ジョンデイヴィットワシントンが黒人でありながら、電話の中では、白人を演じ、アダムドライバーが潜入して、白人至上主義をやっつけるあらすじ。
劇中曲もしかり。
カーステレオから流れる曲がblue swedeのhooked on a feelingが流れる。
ガーディアンズオブギャラクシーで、ガーディアンズが全員捕まり、刑務所に入れられるシーンで、流れる。
エンドロールの曲 ココナッツは、個人的に知っていた。
デッドプールのコミックを読んでいた時に、ココナッツをデッドプールが歌っていて、調べた記憶がある。
Mr.ホワイト、Mr.オレンジで、気付いたのは、ワンピースに登場するバロックワークス。
Mr.0 サークロコダイルとか、Mr.2 ボンクレーなどがワンピースに登場する。
確か、本名をバロックワークスで、使わないためじゃなかったけ?
記憶違いをしていたら、申し訳ない。
恐らく、本作からのオマージュだと思う。
感想
タランティーノの映画は、やたらと、"これって、映画と関係あるの"って、話が多いイメージがあるのだが、本作で、しっかり、キャラクターの本質を表す機能があると説明している。
よって、『フォールームス』のタランティーノが指を切る前のシーンや『デスプルーフ』の女の子の会話劇。
『パルプフィクション』のクォーターパウンダーチーズにも、意味があるという事である。
『パルプフィクション』を観たが、さっぱり、意味が分からなった。
見返すと違う印象になると、オンライン英会話で、知り合った女性が言っていたのを思い出す。
また、観てみよう。
ここまで、読んで頂き、ありがとうございます。
愛してるぜ!!