ヨッシャマン

1974年生まれ。はからずもX(バツ)を2つ付けたまま独身中。猫と同居。 趣味は妄想と…

ヨッシャマン

1974年生まれ。はからずもX(バツ)を2つ付けたまま独身中。猫と同居。 趣味は妄想と武術。 地球に遊びに来ています。

最近の記事

#21 ヨッシャマンと無為の極意

のっけからなんだが、今日はヨッシャマンの秘密基地を紹介しよう。 私はこのアジトを、「座・トランアングル」と呼んでいる。 食事、書き物は座椅子で。 寝転がる、テレビを観るのはソファー。 読書、スマホいじりはハンモック。 この3つの「イス」で私のリビング生活はほぼ完結してしまう。 バミューダトライアングルみたいなもので、はまりこむと抜け出せない。特に出かける用事がなければ私は大体この海域にいる。 消息不明の場合は、ここかM78星雲を探してもらえればいると思う。 今日もいつもの

    • #20 ヨッシャマンVS結婚

      メガネを失くした。 どこかに置き忘れたとか、実は頭の上にあったとかいう話ではなく、メガネをかけながら失くした。 そんなことあるだろうか? 私の頭がおかしいのだろうか? 買い物をするためにメガネをかけて出かけ、気がついた時にはノーメガネで呑気に歩いていた。 メガネを外した記憶もない。 煙のように消えてしまったのである。 ほんと痴呆の神隠し。そんな映画が作れそうだ。 まだ買って1年もたっていなかったのに。 恋人に選んでもらった物で気に入っていたのだけれど、どうやらメガネにも愛想を

      • #19 ヨッシャマンと15日間の冒険

        前回のあらすじ。 は、前回を読んでいただけると分かります。 さて。 禁断の書を手に入れた私は、これまで表に出ることのなかった大いなる秘密を知ってしまったのである。 17年も前の話だ。 当時の私はまだうら若き30代前半で、大して鋭くもない直感を頼りにアクセルを踏んでしまうような青年だった。 ただ「面白そう!」というだけの理由で不食へと駆り立てられてしまったのだ。 しかし、ある意味ではこれほどお手軽な冒険はないだろう。 何しろ、ただ「食べない」というだけなのだから。 お金もかか

        • #18 ヨッシャマンと禁断の書

          本好きにとって聖地が書店であるならば、図書館は教会だろうか。 それなら古本屋はなんだろう? 冒険者が集う大衆酒場かもしれない。 17、8年ばかり前の事だと思うが、頻繁に通う酒場があった。 乱雑に積まれた古本の山の中から、掘り出し物を見つけ出すのが楽しかった。 店のご主人が、「これ、面白いよ」と小説を勧めてくれることもあって、例外なく面白かった。 しかし、そういうのとは別に明らかに本に「呼ばれたな」と思うことがある。探したわけでも勧められたわけでもないのに、まるでその本だけ浮

        #21 ヨッシャマンと無為の極意

          #17 ヨッシャマンVS才能

          私は武術が好きである。 武術をやめたら一生遊んで暮らせるお金をあげるよ、と言われたところでやめる気はない。 やめた振りをしてお金だけもらう。 というくらい好きなのだけれど、まったくもってクソが付くほど下手である。 同時期に入門した同輩の倍の時間稽古して、なんとか横並びといった具合だ。 達人など夢のまた夢の妄想。 とにかく覚えが悪い。何回も教えてもらわなくてはならない。やっと感覚をつかんだかと思えば、春の夜の夢のごとく手をすり抜けていく。 こんなに才能がないということは……

          #17 ヨッシャマンVS才能

          #16 ヨッシャマンの姿勢表明

          いっこうに体重が増える気配がない。 むしろ、また減ったようにすら思えるのだが、体重計という無慈悲な現実からは目を背けている。 薄着シーズンはもう目と鼻の先なのだから、何とかしたいものである。 しかし、そういった見た目とは別に、体が固いのも根深き問題であり、今はむしろそちらのほうに心を砕いている。 私の中で結論のようなものが出た。 体が固いのは、姿勢のせいである。 うん。 当たり前のことも太字で書くと、ひどく真っ当に思える。 武術をやると、いかに普段の体の使い方が大切かを思

          #16 ヨッシャマンの姿勢表明

          #15 ヨッシャマンと天使召喚の儀

          私は天使を召喚した。 そんなことを真顔で言う人がいたら、あなたはどう反応するだろうか? 「へぇー、そうなんだ。ちょっと用事を思い出したから失礼するね。もう会うこともないと思うけど元気でね」 そう言って席を立つだろう。 私もそれが分かっているので、この話は恋人にもしたことがない。 私は天使を召喚した。 まぁ待ちたまえ。 フォロー解除ボタンを押すのは、私の話が終わってからでも遅くはない。 ね? はじまりは1本の映画だった。 「アイアンマン」 マーベルのヒーローものであるが

          #15 ヨッシャマンと天使召喚の儀

          ふたつぶやきです。 突然ですが、エイプリルフールクイズです! ↓の①~④の中にひとつだけ本当の事が入っています。 さて、どれでしょうか? 首をくくりたいくらい暇な方がいらしたら、お考えください😆

          ふたつぶやきです。 突然ですが、エイプリルフールクイズです! ↓の①~④の中にひとつだけ本当の事が入っています。 さて、どれでしょうか? 首をくくりたいくらい暇な方がいらしたら、お考えください😆

          #14 ヨッシャマンVS下ネタ姉妹

          タイトル通り、下ネタ回である。 私の高貴な記事に土をつけることになってしまうが、いつまでも避けて通るわけにはいかない。 下ネタが苦手、という方は 片目を閉じて読んでいただきたい。 よく、自分の子供と遊びに行くのに 「デートをする」などと気持ち悪い表現をする輩がいる。 我輩である。 なぜって、 その方がウキウキするからだ。 何より、娘たちはもう立派なレディなのだから。 もちろん、昔は無垢な子供達だった。 「ねー、パパはどうしてしっぽが前についてるの?」 そんな純粋な娘達だ

          #14 ヨッシャマンVS下ネタ姉妹

          回想録#2 卒園式

          たくさんの方が卒業の記事を書いていらして、懐かしくなった。 私自身の卒業式に関しては、特に学校が好きでもなかったのでなんの感慨もない。ただの行事。 しかし、親になってみると「卒業」の破壊力にはもろ手をあげて降参するしかない。一種の兵器とも思える。激動の時代を一発で終わらせるリーサルウェポン。 娘たちの小、中の卒業式には出られなかった。 なので、卒業の思い出の最後尾は次女の卒園式である。 ずいぶんと前の話だけれど、全く色褪せないその日を書いてみようと思う。 余談ではあるが、

          回想録#2 卒園式

          #13 ヨッシャマンと魔法の言葉(後編)

          ヨッシャマンホットラインで星読みと話をしていると、それこそ流れ星みたいに名言が降ってくることがある。 まさに昨夜、 「ヨッシャマン、我々ももう老い支度をしなくてはならない」 そう主張する星読みに対して、私はAisnahoさんの記事で読んだネオテニー(幼児的特徴)こそむしろ必要ではないか、と反論をした。 老年にこそ、混じり気のない好奇心や遊び心が大切なのではないかと思ったからだ。 星読みもそれには異論はなかったが、次の返しが見事だった。 「ヨッシャマンよ。確かに幼児性は大事かも

          #13 ヨッシャマンと魔法の言葉(後編)

          #12 ヨッシャマンと魔法の言葉(前編)

          庭にオオイヌノフグリが咲き始めると、ああ春が来たなと感じる。 しかし、同時に毎年腹立たしさも覚えるのだ。 オオイヌノフグリ。 こんな可憐な少女のような花になぜ「でかい犬の金玉」などという名前をつけたのか。 その、ネーミングセンスを肥溜めにでも落としてきてしまったような輩を探し出して正座させ、こんこんと説教をしたい。 しかし、写真家のakihiroさんが「星の瞳」という別名があることを教えてくれたので溜飲を下げた次第である。海外では「キャッツアイ」とも呼ばれているそうだ。美人の

          #12 ヨッシャマンと魔法の言葉(前編)

          #11 ヨッシャマンVS秘密の恋人

          謎の占い師に泣きついたり、IHコンロの焦げ付きを落としているうち、彼女に振られてから半年も経ってしまった。 なんだか、遠い世界の夢物語だったような気がする。 私の世界が安寧を取り戻したのも、ひとえにnoteの皆様の記事のお陰だと思っている。 先日も、天才みさぼんからこのような賞状をいただいた。 これ以上の栄誉があるだろうか? (いまだに記事の貼り付けが分からない……) そんな私から皆様にご報告。 ついに、 新しい恋人ができました! 彼女の名前は桜井さん。某アニメカフ

          #11 ヨッシャマンVS秘密の恋人

          回想録#1 鳥山明さん

          一目惚れしてしまった。 マグカップに。 おおっ、これはヨッシャマンカップではないか!と。 冷静によく見てみれば、ただ「Y」の字が入っているだけである。 それほどまでに私が愛するキャラクター「ヨッシャマン」の生みの親と言っても過言ではない、鳥山明の訃報が届いた。 弔いと感謝の記事を書きたいと思った。 私の両親は、ダイアモンドのように頭の固い人達だった。 ダイアモンドヘッド達の定めた法典の中に 「マンガを読むべからず」というのがあった。 理由は、漫画を読むとバカになる、との事

          回想録#1 鳥山明さん

          #10 ヨッシャマンVS謎の占い師

          占い師の友達がいる。 彼女とはかれこれ30年以上の付き合いになる。 さんざん一緒に飲み歩き、お互いのアパートにも普通に遊びに行っていたというのに、ただの1度もマチガイを犯したことがないという生粋の異性友達である。 毒蛇同士は噛み合いをしないというが、まさにそれだろう。 私は占いの事はそれほど詳しくないが、彼女はよく「ホロスコープ」だとか「冥王星のコンジャンクション」だとか星座の名前をよく出すので、いわゆる占星術というのをやっているのだと思う。 生粋の友達に、生粋のロマンチス

          #10 ヨッシャマンVS謎の占い師

          #9 ヨッシャマンVSマッドハッター

          前回記事にしたせいだろう。最近はルツとよく話すようになった。 先日イオンをぶらついていて、新しくできたオサレな帽子屋さんを見つけた。 見たい。でも、そこは古い物置小屋みたいな小さな店舗で、誰も客がいない。暇そうなスタッフが1人もくもくと魔法陣を描いている。無防備に入ったらまず出て来られないだろう。そういうタイプの呪法だ。 スタッフと目が合った。 やべっ! 私はさっと目をそらし、少し先にあるサブウェイのホットドックに興味津々なオーラを出して足早に通りすぎた。 「おい、こら」

          #9 ヨッシャマンVSマッドハッター